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zephyrの詩

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#zephyrの手帳

白昼夢の女神よ、

白昼夢の女神よ、

朧げなまま遠くで聴こえました

音は粒となって

くっきりと影を孕んだ弧は

記憶を辿るようにして消えると

この世のものであって

この世のものではない

幻想であって幻想ではない

それなら私は片目を瞑ろうと誓いました

こころ

心が鼓動します

雲が風がどこかへ

空が開けたのです

空には底があると信じたむかしはいつ?

歓びおよび哀しみが

私に囁くのです

息をするのも忘れて

私は

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moon maiden

moon maiden

今日は月のことを想う

隠された乙女の秘密はそこにある

彼女の鈴の音には

ずっと耳を傾けていたいと願った様に

いつの日か

月を見て涙を流した貴方の頬は

月光に照らされて

透き通る青白い肌はまるでドールだった

さみしげに照らされ映された輪郭の

その完成しすぎた曲線を

また眺めてしまうのは私

水鏡さえも虜にした

幻想の乙女ほど

記憶の栞にしたいと願ってしまう

水の泡のごとく消

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romanticist

romanticist

僕はロマンチストだ

大分前からそれを自覚しているし

だからどうということも無い

むしろ道行く人達に

僕はロマンチスト!と耳元に囁きたいくらいなんだ

街灯に照らされた恋人達は

きっと愛の告白をしているし

なんて事ない顔をして黙々と仕事をするあの人は

ウエイトレスを横目に

恋心をときめかせているに違いない

湖の畔では年老いた老夫婦が

仲良さげに手を組んで

今日だけの景色を眺めて

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窓の額縁 滲んだ水彩画

窓の額縁 滲んだ水彩画

窓の額縁
水彩画の滲んだ夕焼けの先は

無垢な少女の
亜麻色の眼 紅く染まった頬

とても美しかった

色はあらゆるものを彷彿とさせる

そんな奥行きのあるものだと思う

どうしようもない空白を感じたら

想像をはたらかせ色を操る

私はそういう感覚で繋いできた

夏は終わった

秋の訪れを囁いた風が
色づいた木の枝の上で踊っていたあの日

あの日の夕暮れは涙がでるほどに美しかった

無垢な少

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tada yo i shira se te

tada yo i shira se te

心からの救いを、願いを、

許しを乞うことができる私は

恵まれている

どこを探しても

見つけることはできないだろう

私のオアシス

近い存在は

つまり最も遠い存在であって

すべてのはじまりとおわりを

漂わせる

どこまでも 澄んだ空は

静そのもの

貴方は私のオアシス

花言葉:謙虚

花言葉:謙虚

金木犀 花言葉:謙虚

秋のはじまりは

夜風に紛れる鈴虫の音

肌に触れる長袖の心地

夕暮れ光の下で微睡む猫

凛とした貴方は

私を甘美なる橙へいざなう

それは金木犀

謙虚という花言葉をもつ金木犀

ちいさな花弁から

放たれる風流な香りは

奥ゆかしくも短い命を漂わせる

秋の調べを謳う風と共に