ひかり_:)

トビタテ!留学JAPAN12期生/ 農学・生態学生/ フィンランドHelsinki大学…

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トビタテ!留学JAPAN12期生/ 農学・生態学生/ フィンランドHelsinki大学(2021/1-2022/5)森林科学部visiting student留学/ 2022/6-12 ヨーロッパ6か国11か所インターン・WWOOF・ボランティア/ 自然と人と、幸せと…

最近の記事

思い出の味を料理で伝える日&Anntiのシナモンロール作りの思い出

2023年7月16日、フィンランドのライフスタイル体験プログラムにて、シナモンロール作りの講師として参加させていただいた。エラマ(Elämä)プロジェクトのイベントで、岐阜県の高山市で開催された。 私の役割は、当日のランチ作りと、シナモンロール作りのワークショップの担当。 前回、ゴールデンウィークに、高山に来た際に、公園でコーヒーを飲みがら話していたことを実現する機会となった。 ランチ作りは、石原家の野菜と米を使わせていただけるとのことだった。地元の食材を使いたい自分にとっ

    • 岐阜でフィンランドの味を。

      フィンランドでAnttiから学んだプッラを、岐阜のパン屋さんに出させていただきました。 1年半に亘った、フィンランドでの経験が、形になって初めて世に出すことができた第一歩な気がします。 今回の機会に対し、ただパンを売るのではなくて、実は、いろいろと意識していました。 一つ目は、フィンランドの味を届けたい!という、自分の思いです。留学中の2年間、紆余曲折はありましたが、ご飯の時間は、常に私に元気をくれて、多くの料理を学んできました。そんな、愛の溢れる”食“を通して、私が過ご

      • 【食】フィンランドの森の恵み1・春

        森林大国フィンランドにおいて、木は人々の生活の一部です。寒い冬を乗り切るためには、木を燃やして暖を取ります。硬い堆積岩を加工することは困難なので、南ヨーロッパのように石を加工して家を建てることもできません。物を作るにも木材が必要です。平坦な地のフィンランドでは、林業が今日に至るまで盛んに行われています。 そんなフィンランドでは、春一番に木の新芽が芽吹きます。他の植物が育つまでの間に、フィンランド人が春の緑を食べないことがあるでしょうか。春一番の恵みは、食の形でも享受されてい

        • 命をいただく瞬間を経て。

          フィンランドで、命のありがたみを改めて深く深く考えるきっかけとなった経験がありました。フィンランド人の友人の仔牛の屠殺をしました。彼らの姉が酪農家なので、そこで生まれた仔牛を彼らが買い取り、夏の間にサマーコテージの横の森で飼育していたそうです。そして、秋、わたしのホストファミリーに屠殺の手伝い依頼がかかったので、私も参加させていただきました。私のホストファミリーは、食べるの大好きで、何でも自分達でやったりする人々なので、手伝うのは、もちろんのこと、いかに無駄の無いように内臓を

        思い出の味を料理で伝える日&Anntiのシナモンロール作りの思い出

          何を食べる?【肉を食べることとは。】

          よく言われていることですが、私たちが食べているお肉は、どこから来ているのでしょうか。 フィンランドに来てからは、環境問題への影響の大きさを理由に肉を食べる機会がだいぶ減りました。 畜産業による環境負荷が多大なことは、今や広く知れ渡り、情報も調べればすぐに見つかるでしょう。なので、今回はそれについては長く書きません。 ただ、ヨーロッパでは、肉食の歴史が日本に比べて長いことや、環境問題への意識が高いことから、日本に比べてベジタリアンやビーガンの人がとても多いことに驚きました。

          何を食べる?【肉を食べることとは。】

          自然と食とわたし。

          はじめに 私が食に興味を持って、こうして記事を書こうと思った理由について、自分の中でまとめてみようと思います。 以前までは、森林をもっと深堀するぞ~と思っていたのに、今では食の世界に足を突っ込み始めています。このような大きな方向転換を可能にしてくれたのは、フィンランドで生活して、自分のやりたいことをやっている人々に出会えたからでしょう。 1.自然が好き  私は、食べることも大好きですが、自然も大好きです。一言で自然と言っても、漠然としていますよね。でも、多くの人がそうで

          自然と食とわたし。

          【食】フィンランドの春の味・ルバーブ

          長い冬が明けて、緑が急に湧き出す春。 そんなフィンランドでの春一番の果物は?と尋ねたところ、 「うーーん、ルバーブかなぁ。」と言われました。 フキに近い見た目の大きな葉っぱを持った植物です。和名では、ショクヨウダイオウと呼ばれるそうです。 食用部は、実ではなく(果実はできない)、フキのように茎の部分を食べます。 そのままでは、酸っぱいので砂糖をたっぷりと加えます。 砂糖を加えて加熱すると、繊維が崩れてみずみずしくて柔らかな、甘酸っぱい味が広がります。 今では、私の大好きな食べ

          【食】フィンランドの春の味・ルバーブ

          鮮やかな夏のサウナ

          サウナは冬に楽しみながら温かるものだと思っていました。 しかし、この私の固定概念は、打ち砕かれることになりました。 青空が広がり、さわやかな風が吹く6月のある日。 池の横のサウナに入ろう!と提案され、夕方16時過ぎに薪に火をくべる。 気が付いたら、サウナは十分に温まっていた。 窓から入る光が明るい。 彼女は、すでにサウナの中でストーブに水をかけていた。 話す。汗が噴き出る。壁のマツのヤニのしずくも琥珀色に輝いている。 池に向かう。素足に触れる地面の湿り気がやわらかい。 池の

          鮮やかな夏のサウナ

          フィンランドにてWWOOFing・2022春

          ヘルシンキ大学での留学を終え、現在はユバスキュラ市の近くにあるNukulaという農家兼ゲストハウスにてWWOOFボランティアをしています。WWOOFとはWorldwide Opportunities on Organic Farmsの頭文字を取った単語で、有機農家におけるボランティア交流の機会を提供するNGOです。私は、今回で人生で5回目のWWOOFerとしてボランティアをさせていただいています。 ここの農家は、フィンランドに来る前から連絡を取っていたので、3年越しに来るこ

          フィンランドにてWWOOFing・2022春

          私のヘルシンキ大学留学/visiting student

          ヘルシンキ大学は、1640年のオーボ・アカデミーを前身とするフィンランドで最大・最古の大学です。今回は、なぜ協定校でもない地方大学に通う私が1年半も留学することのになったのか、紹介していきたいと思います。 ヘルシンキ大学訪問学生ヘルシンキ大学は、訪問留学生(visiting student)として、協定校以外の大学生を受入てくれる仕組みがあります。どうしても、挑戦したかった私は、高校では赤点ぎりぎりだった英語の勉強から始めました。 私の場合は、ある森林科学部のある教授のも

          私のヘルシンキ大学留学/visiting student

          2022年あけまして。

          なんということだ。気が付いたらフィンランドに来てから、400日以上が経過している。(noteも、もっと更新するつもりだったのに...。)ただ不思議なことに、もっと昔からフィンランドに住んでいるような気もどこかでする。5か月間来るって聞いてたのに、1年半もいるなんてね!とホストマザーに笑われる始末である。 2021年を一言で表すことはできないが、多くの常識が覆された1年であった。文化が違うと言えばおしまいだが、生き方、考え方、改めて自分自身に問う機会が増えた。自分を見つめる機

          2022年あけまして。

          【フィンランドの思い出 -冬-】in Kuopio

          2021年3月。大学が休みの1週間とオンライン授業の1週間を使い、フィンランドのKuopio近くの農家でWWOOFをした思い出。 滞在先の横の湖 WWOOFでは、いちご農家で苗植えの手伝いをさせていただいた。 移動手段のスノーモービル 薪を燃やしてサウナ! -20℃下での湖。氷を割って、サウナ後に浸かった。 Kuopio属するサヴォ地方の名産カラクッコ(kalakukko) Kuopioタワーに連れて行ってもらった。 タワー内のカフェの照明。シラカバの樹皮を使

          【フィンランドの思い出 -冬-】in Kuopio

          アイアムジャパニーズ。【フィンランドで感じた日本人としての自分】

          日本にいた自分日本人っぽいなんて嫌。最長2週間の旅行を除き、フィンランドに来るまで、日本でしか生活をしたことがなかった。ただ、その最長2週間の海外が、私の世界を広げてくれた。日本以外の広い世界を知りたい。日本だけで、満足するなんて無理だった。そんな私は、海外に対して強い憧れを持ったし、日本へのイメージも相対的に下がっていた。進路選択からも逃げたかった私は、留学を願った。 フィンランドに来て思うこと「私、日本人だ。」フィンランドに来てから、アジア系で日本人という自分の属性を意

          アイアムジャパニーズ。【フィンランドで感じた日本人としての自分】

          フィンランドで意識する・日本で意識しなかったエコ

          フィンランドでの日常生活を通して、環境に対する意識が高いことに気が付いた。もちろん、そうでない人もいるし、個人差はあるが、わたしのホストファミリーの考え方は興味深い。 環境への意識一つ目の新しい概念は「プラスチック嫌い」である。残った料理はラップを使わず、ジャムなどの入っていたビンに入れたり、ミツロウラップを使用して保存する。量り売りの野菜や果物を好み、買うときも薄い布のバックを持参する。包装過多な商品を避けている。また、スーパーで売られているパンも紙の袋に入っているし、卵

          フィンランドで意識する・日本で意識しなかったエコ

          【コロナ禍フィンランド留学】一か月を経て

           今日は、よく眠れなかった。頭の中を、考えの虫がぐるぐる飛び回る。最近、たまに起こる。ということで、せっかくならば文字に起こそうと思い立った。私の頭を整理したいと思っているので、読みやすい文章ではないと思う。ご了承ください。 はじめに 今日で、フィンランドに来てから一か月が経つ。この一か月は、あらゆるものが新鮮で、瞬く間に過ぎていった。  私は、2021年1月からフィンランドのヘルシンキ大学の農林学部(Faculty of Agriculture and Forestry

          【コロナ禍フィンランド留学】一か月を経て