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山形の山菜料理屋にて

今年の4月から、山形県西川町にある山菜料理のレストランで働いている。
目的は、山菜という「食」文化を通して、人と森の繋がりを知ることことだ。

私が留学していた森林大国フィンランドにおいては、自然享受権のもと、多くの人が森でベリーやキノコを摘む。トウヒやシラカバの新芽を食べる文化もある。これもまた、紹介したい。

フィンランドの森でのきのこ狩り


一方で、ゼンマイのようなものには、誰も目をくれていなかった。私は、これ食べれそう!と思いたち、1人摘んで家に帰った。フィンランドの山菜の素揚げが完成。ホストファミリーは、果敢にも挑戦してくれた。

フィンランドの山菜の素揚げ



当たり前だけど、国によって山菜を食べる文化も異なるのだろう。
人々の自然との向き合い方、付き合い方、どのような違いがあるのだろうか。
まずは、日本における、山菜の食べ方、またそれを取り巻く、人々や文化を学びたい。

そこで、山菜を食べる文化が根付くこの地を選んだ。
今でこそ、好んで山菜を食べる人が多いだろう。しかし、この地域では、他に食べるものが無かったから、仕方なく山菜を食べていたとのこと。雪が特に多く、冬場の農業は不可能で、山に囲まれているため、魚介類も手に入らない。そんな過酷な地域だからこそ、人々は、春一番に野山に生える山菜を食べる知恵を深めてきた。庄内出身の同僚は、「庄内では、海鮮があるから、山菜なんて食べないよ〜。」と言っていた。同じ県内でも大きな差があることに驚いた。

冬の西川町 雪が深い!



これまで、東北地方に縁がなかったからこそ、もっと知りたいと思う。しかも、雪が多く、寒い点が、なんとなくフィンランドに近いものを感じてしまう。
海外に出て、自分が日本のことすら、ほとんど知らなかったことに気が付いた。だから、今年は、五感を使って、日本を知る一年にしたい。


気分は、まるで国内留学。
でも、自分が留学をしていたときよりも、深く掘り下げたい。
さあ、何事も、挑戦して、吸収して、学び、成長したい。

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