マガジン

  • 取材ふりかえり

    今なお印象に残っている取材について書いています。

  • ライターになるまでの歩み

    なぜライターという職業を選んだのか。幼少期から学生時代までの経験を断片的に振り返ってみました。

最近の記事

【クリエイターEXPO2022】ライターブースに出展して感じたこと。

2022年6月29日から3日間、東京ビックサイトで開催された「クリエイターEXPO」にライターとして初出展しました。この記事では、①出展した理由、②当日までの準備、③開催期間中の様子、④出展の成果、⑤ライターとして感じたことについて書こうと思っています。 結論から言うと「出展して最高に良かった!!」と思っていて、何が・どう良かったのか、もっと早く言語化しておきたかったのですが、出展してからの下半期は怒涛の毎日で、気づいたら今日はもう12月31日……。 ひとまず、思いついた

    • 起業×子育てのタイムマネジメント術③

      こんにちは。物語のアトリエの安藤陽子です。 じつは、このnoteは午前4時すぎに書き始めています。 普段、子どもたちと夜8時半に寝てしまうので(本当です笑)、熟睡すると夜中2時とか3時台に目が覚めてしまうのです。 子どもたちが小児喘息と闘っていた丸5年間(2014〜2018)は、1〜2時間おきに子どもが咳き込んで目が覚める…というグロッキーな毎日が続いていたので、3時間以上続けて眠れるようになるまでに数年かかりました。 そのため、6時間続けて眠れた日は「あ〜、ぐっすり

      • 起業×子育てのタイムマネジメント術②

        こんにちは。物語のアトリエの安藤陽子です。 昨日に引き続き、私自身が実践してきたタイムマネジメントの工夫について数回にわたり書いてみようと思います。 1日1分の時短=毎月30分を生み出せる 私がタイムマネジメントに目覚めたのは、じつはライターになる前、大学生の頃です。 大学に入学すると同時に、何か新しいことをしようと思い、私は重度の障害をもつ子どもの在宅ケア(有償ボランティア)を4年間してきたのですが、その中で身体介護のスキルをもっと磨きたいと思い、三幸学園に通いホーム

        • 起業×子育てのタイムマネジメント術

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 連休明けから、クリエイターEXPOに向けた準備に没頭しています。 近い記憶から遡っていきますと…… 外注していたロゴデザイン案の修正 小冊子サンプルの色見本を発注 ペライチでランディングページ制作 上記のためのオンライン無料相談会に参加 サービス価格表の作成 目的別メールアカウントの作成と設定 lifestorybook制作モニター募集用フライヤー制作 (フォトグラファーさんとコラボで8月実施予定) 上記のためのテスト

        【クリエイターEXPO2022】ライターブースに出展して感じたこと。

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        • ライターになるまでの歩み
          8本

        記事

          きれいな仕事をするためには。

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 ライターとしての自分をもっと磨いていきたくて、2年前に起業しました。 やりたいことの方向性が少しずつ見えてきたので、今年の夏から新しい活動を始めようと準備中です。noteでは、事始めにこれまでの20年をじっくりと振り返っています。 働くこと自体に幸せを感じられる人 地域情報紙のお仕事は、肉体的にも精神的にも私にとってはハードでした。 広告収入ほぼ100%のタブロイド紙(4p)を完全に一人で編集し、隔週発行していたのですから当然と言

          きれいな仕事をするためには。

          黙々と働く人の美しさ。

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 ここ最近、いまも心に残っている人物取材の記憶をふり返っています。 もう17、18年前のことですが、鎌倉の漁師さんのお話を聞かせて頂く機会がありました。生産者の人たちは『人間にとって都合の良い時間』では働いていないので、アポイントを取るのがなかなか難しく、どうしたらまとまった時間をもらえるだろうと、いつも機を伺っていたのです。 この年(2004年)は、日本全国に接近した台風の数が、1960年、1966年に並ぶ歴代最多を記録した年だった

          黙々と働く人の美しさ。

          相手が聞かれたくないことに触れる怖さ

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 ライターとして歩んできた20年の振り返りで、今でも鮮明に覚えている取材のエピソードを綴っています。【ライティング:他者の話を聞いて書く】に興味のある方にとって、何か参考になることがあれば嬉しいです。 2000人以上取材した中でも決して忘れられない経験 前回の記事では、まったく知らないジャンルの取材をどう乗り越えてきたかについて書きました。今回は、相手が触れてほしくないことについて質問をしてしまった……というエピソードです。 タウ

          相手が聞かれたくないことに触れる怖さ

          どうする?まったく知らないジャンルの取材

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 前回の記事では、最新の取材について振り返ってみました。そこで今回から数本にわたり、いまも記憶に残っている取材の振り返りをしてみようと思います。【ライティング:他者の話を聞いて書く】に関心がある人の、何かの参考になれば幸いです。 「私はまだ何も知らないんだ」という自覚を大切に。 時々、まったく詳しくないジャンルの取材をするのは怖くないのですか?と聞かれることがあります。答えはもちろん【怖い】です。でも、それ以上に新しい世界に触れられ

          どうする?まったく知らないジャンルの取材

          人生初の英語取材を終えて。

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 今日は、人生で初めて、英語でのインタビューに挑戦しました。 お相手はイタリア語話者なので、通訳の方を介しての取材だったのですが、日本語で問いかけて、イタリア語に通訳するよりも、少しでも耳なじみのある英語で問いかけてイタリア語に通訳していただいたほうが理解が深まると判断。質問項目を日本語・英語・イタリア語の3種類用意して事前に送っておき、本番に臨みました。 インタビューは準備が9割 私は英語が堪能ではないので、その場で生まれた質問を

          人生初の英語取材を終えて。

          映画と演劇が教えてくれた文章の立体感。

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 人生の物語に光をあてる文章制作と、対話ワークショップの企画運営に取り組んでいます。このnote では、はじめの一歩として、私自身が【ライター】という職業にたどり着くまでのプロセスを振り返りながらアウトプットしています。 さて、今回のテーマは、大学在学中に没頭した映画と演劇についてです。 【他者の話】を聞いて書くには、映画や演劇をむさぼるように観てきたことが大きな糧になっていると思うからです。 私が夢中になったのは1960-1970

          映画と演劇が教えてくれた文章の立体感。

          望みどおりの進路ではなかったからこそ。

          こんにちは。物語のアトリエの安藤陽子です。 4月も残すところ、あとわずか。大人になるとすっかり感覚が薄れてしまいますが、学生さんたちにとっては、新学期がはじまって、まだ間もない時期なのですよね。学校にしても、就職先にしても、望みどおりの場所に行けた人と、そうではない人がいると思います。 私自身も、望みどおりの進路には進めなかった一人です。悩んだ末、最終的には「自分で選んだ」という実感があるので、後悔はゼロです。それどころか、10年、20年と年月を経るにしたがって、「ああ、

          望みどおりの進路ではなかったからこそ。

          メディアリテラシーにめざめた25年前の今日

          こんにちは。物語のアトリエの安藤陽子です。 コロナワクチンの副作用でアップロードが一日遅れてしまったため、正確なタイトルは「25年前の昨日」となりますが、私がライターという道に向かう大きな転機となった出来事について書きたいと思います。 25年前の昨日(1997年4月22日)、4ヶ月以上の長きに及んだMRTA(トゥパク・アマル)による「ペルー日本大使公邸占拠事件」が、ペルー軍の特殊部隊による武力突入によって「終結」しました。 当時15歳だった私にとってあまりにも衝撃だった

          メディアリテラシーにめざめた25年前の今日

          具体的な「ひとり」に向けて書くという経験

          こんにちは。物語のアトリエの安藤陽子です。 人生の物語に光をあてる文章制作&ワークショップ企画運営をしています。 ライター生活20年の節目にはじめたnoteでは、私が主宰している物語ワークショップの流れに沿って、幼少期からの人生経験の断片をアウトプットすることに取り組んでいます。 私が【ライター】という職業を選んだ理由を一言で語ることはできませんが、なぜ続けることができたのか?と尋ねられたら【読者数をまったく意識してこなかったから】と答えます。その根底にあるのは【文章を書

          具体的な「ひとり」に向けて書くという経験

          1979年生まれの私が見つめてきた時代

          こんばんは。物語のアトリエの安藤陽子です。 5歳・娘の寝かしつけをしたところ、ものの5分で寝息が聞こえはじめ、狂喜乱舞しています。調子に乗って、本日2度目のnote投稿です。 さて、私は大学時代に小説の創作や批評を学んでいたのですが、卒業のための創作指導をしてくださった関川夏央先生が繰り返し仰っていたのが、時代と地域を描くことの大切さでした。 当時の自分は恐ろしく世間知らずで、精神的にも全く自立できていなかったので(穴があったら入りたい)、時代を描くといっても、何をどう

          1979年生まれの私が見つめてきた時代

          生まれ育った地域

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 2年前から、物語の作者の視点を学びながら人生経験を語り合うナラティヴワークショップを主宰しています。noteは、始めたばかりの初心者です。 まずは自己紹介をかねて、私の物語ワークショップ参加者の皆さんにアウトプットしてもらっている内容を、自分でも言語化してみようと思いました。 前回と前々回は、「幼いころ夢中になったもの」をテーマに書きましたので、今回は「生まれ育った地域」について綴ってみようと思います。 私は、生まれも育ちも神奈川

          生まれ育った地域

          幼いころ夢中になったもの 2.

          こんにちは。物語のアトリエの安藤です。 前回は、私自身の「人生の物語」を振り返る第一歩として、「幼いころ夢中になったもの」をテーマに書きました。今回は、その続きです。 文章を推敲する持久力の源は、幼少期の〇〇経験 文章を書く行為は、デスクワークでありながら、ものすごく疲れます。 リード文は読者にとってフレンドリーか、各段落で伝えたいことは明確か、中心軸(テーマ)から分離していないか。無駄なく、密度の濃い一文一文になっているかどうか、組版したときに読みやすい文字面か、な

          幼いころ夢中になったもの 2.