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起業×子育てのタイムマネジメント術②

こんにちは。物語のアトリエの安藤陽子です。
昨日に引き続き、私自身が実践してきたタイムマネジメントの工夫について数回にわたり書いてみようと思います。

1日1分の時短=毎月30分を生み出せる

私がタイムマネジメントに目覚めたのは、じつはライターになる前、大学生の頃です。

大学に入学すると同時に、何か新しいことをしようと思い、私は重度の障害をもつ子どもの在宅ケア(有償ボランティア)を4年間してきたのですが、その中で身体介護のスキルをもっと磨きたいと思い、三幸学園に通いホームペルパー2級の資格を取りました。まだ介護保険がスタートする前の話で、受講料は確か10万前後だった気がします。当時の自分にとっては思い切った自己投資でしたが、今でも本当に良かったと思っています。

介護現場の厳しさは、想像を絶するものでした。4日間の実習では、炎天下に訪問入浴サービスを1日6、7件(専用車にバスタブを積んで利用者宅を訪問。バスタブを部屋に運び入れて、車からホースでお湯を汲み上げ、着脱から入浴をサポート。1件につき20分)。養護老人ホームで食事の介護やベッドメイキングなど。実習後、あまりの疲労で数日間寝込んでしまうほどでした。

その実習でお世話になった養護老人ホームでは、ヘルパーさんの身体的負担を少しでも軽減するよう、ありとあらゆるところに工夫がなされていたのが印象的でした。

各フロアには行き止まりがなく周回できるようになっていて、廊下の壁にはちょうど腰上あたりの高さに、ずらりと棚が造りつけてあります。その廊下を、ヘルパーさんがサクサク歩きながら、ひょいひょいとタオルやオムツをピックアップ。あっという間に次々と各個室を利用者さんのケアをこなしていくのです。汚れ物の回収場所も、次の個室へ移動するまでのところに設置されていて、施設全体が【ノンストップ】で膨大な量の仕事がこなせる設計になっていました。

あの壮絶な現場体験から、かがんで物を取る、とびらを開けるなど、ほんのちょっとした動作を省略するだけでも、長い目でみると大きな時間的余裕を生み出せることを学びました。数字や時間に追われていた地域情報紙記者の時代もそうですが、結婚・出産し、子どもの入院ケアに追われていた時期も、なんとか乗り越えてこられたのは、「知恵をしぼれば時間はいくらでも生み出せる」と教えてくれた介護実習のおかげです。

掃除用具はコーナーごとに。

細かい工夫を挙げればキリがありませんが、介護施設での経験から実践しているのが、掃除用具をコーナーごとに設置すること。写真にある無印良品の小さな箒は4〜5個購入し、気づいたときにすぐ掃除できるようキッチン、畳コーナー、トイレなどに設置しています。

玄関・リビングなど広い面積を掃除するための箒は、収納の手間を省くために置いても邪魔にならず見栄えのよいものをセレクト。仕上げは、おそうじロボット・ブラーバちゃんにお願いしています。

こんな調子で、炊事・洗濯・服の収納・子どものプリント整理など一つ一つ細かい工夫を重ねていくと、あら不思議、意外と1日に色々なことができるのですよね。

フリーランス・個人事業主の方には釈迦に説法になってしまうと思いますが(それもあって、ハウツーを書くのは余り好きではない)、書き出しているうちに新しいアイデアが生まれるかもしれないので、とりあえずは記録しておくことにします。