ライフシフト・ジャパン

人生100年時代のライフデザインを提案するライフシフト・ジャパンのページです。ノートブ…

ライフシフト・ジャパン

人生100年時代のライフデザインを提案するライフシフト・ジャパンのページです。ノートブックにちょっとメモするように、CEO大野誠一、CRO豊田義博、CMO河野純子が、日々考えていることを綴ります。題字は3人の合作です!https://lifeshiftjapan.jp/

マガジン

  • ライフシフト考2.0

    『ライフシフト』は、「人生100年時代」という時代認識を日本全体に一気に広げた書籍のタイトルですが、実は、未だにその意味は社会的にオーソライズされていません。実にさまざまな意味で使われている「ライフシフト」という言葉を巡る思索の旅に出てみようと思います。LIFE SHIFT JOURNEY!

  • Good over 80!生涯現役の法則

    人生100年時代は、長く働き続ける時代。でもどうやって?そこでこのマガジンでは、ライフシフト・ジャパンのHPで連載している「ライフシフター・インタビュー」の中から、80代(なかには90代!)になっても現役で働き続ける素敵なロールモデルにフォーカスし、その秘訣をまとめていこうと思います(河野純子)

  • KX・・変態せよ、私。会社。人生100年時代の空へ。

    KX(カイシャ・トランスフォーメーション)。昭和モデルから脱却できない“カイシャ”を壊し、人生100年時代の“会社”を創る社会変革ムーブメントです。では、“カイシャ”を壊すのは誰か? “会社”を創るのは誰なのか? 経営者でしょうか? 人事や経営企画でしょうか? いいえ、そうではありません。私たちが実現したいKXは私からはじまります。あなたからはじまるのです。あなたもKXをはじめてみませんか? 蛹から蝶へと、私を、そして会社を変態させてみませんか?

最近の記事

「ライフシフト」って、何だろう?

 「ライフシフト」という言葉が、じわりと広がっています。  青森県は、2022年度(令和4年度)からの3か年事業として「ライフシフト人財育成事業」に取り組んでいます。「人生100年時代」と言われる超高齢化社会の到来を見据え、人口減少が続く地域の活性化のためには、定年などで仕事を離れた後もすっかり引退してしまうのではなく、積極的に地域の活動に関わり、地域を活性化しようとする人達を「ライフシフト人財」と名付け、地域全体にそうした意識を広めて行こうとしています。   福岡市は、同

    • 【Good over 80!】88歳のITエヴァンジェリスト、若宮正子さんの納得の「変身資産」

      人生100年時代のロールモデルとして、私が真っ先に頭に思い浮かべるのは、ITエヴァンジェリストの若宮正子さん(88歳)です。 銀行を定年退職後、お母さまの介護をしながら独学でパソコンを学び、なんと81歳でiPhoneアプリ「hinadan」を開発。アップル社の世界開発者会議に招かれ、CEOのティム・クック氏から「世界最高齢のアプリ開発者」と称えらました。 その後も活躍の幅を広げられ、現在は政府の「デジタル社会構想会議」などの有識者メンバーを務めながら、ご自身でデザインしたエ

      • 【KX物語 第13話】kさん、「KXの設計図」という宿題をもらって、店を追い出される。

         テーブルの上に置かれた紙。5つのコンセプト、25のゴールが一覧化されていて、その中の5つの項目にチェックがつけられています。チェックがつけられているのは、このフレーズです。  《会社の一員》というレッテルを剝がそう。  自分を感じよう。自分を信じよう。  ひとの人生に口出ししよう。  未来を見よう。変わり続けよう。  未来の話をしよう。青臭い話をしよう。  そして、一覧の下には、短い文章が載せられています。  あなたが最後に「大切!」「気になる!」  「何とかしたい!

        • 【KX物語 第12話】kさん、「楽しむことをなまけてはいけない」を聴いて、そうかもと思う。

          「さっきの声の中に、カイシャという幻想っていうところがありましたよね、自分で創り上げている幻想に縛られているって。それ聞いて、あ、自分のことだな、と思ったんです。『全く違う!』って回答しているのは、会社がそうさせているんじゃなくて、自分がそうしているんじゃないかって。出来ないって思っているけど、そう勝手に思い込んで、やっていないんじゃないか、って。自分のせいなんじゃないか、って」  マスターは、何度も何度も深く頷きながら聞いています。kさんの話は止まらなくなっています。少し前

        「ライフシフト」って、何だろう?

        マガジン

        • ライフシフト考2.0
          1本
        • Good over 80!生涯現役の法則
          2本
        • KX・・変態せよ、私。会社。人生100年時代の空へ。
          14本

        記事

          【KX物語 第11話】kさん、『“カイシャの未来度”実態調査2022』の結果を見て、唸る。

           Kさんの手元にある一枚目の紙。中央には、サクラの花びらの形のようなグラフが配されています。それぞれの花びらの先の位置には、   わがままセントリック  旅の仲間バラエティ  つながりリデザイン  想いドリブン  変態インフィニティ というフレーズが配されています。5つの花びらの大きさは、よく見ると微妙に違います。「想いドリブン」と「つながりリデザイン」は、やや小さめに見えます。 ・・・5つのコンセプトって言ってたな。さっきの声の説明で、だいたいのところはわかった。あのヘ

          【KX物語 第11話】kさん、『“カイシャの未来度”実態調査2022』の結果を見て、唸る。

          【KX物語 第10話】kさん、「5つのコンセプト」と向き合い始める。

           タブレットの画面には、もう何も映っていません。ただの真っ白な画面です。  その画面に先ほどまで映し出されていた薄暗いログハウス風の小部屋と、どこからともなく発せられていた3人の声が重なったような声。そのいくつかのフレーズが、kさんの心を捉えて離しません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  いつのまにか、自身が創り上げた  カイシャという幻想に支配され、  想いを、そして自分らしさを失ってしまっています。  「会社で働くって、そういうこと」だと、  

          【KX物語 第10話】kさん、「5つのコンセプト」と向き合い始める。

          【KX物語 第9話】kさん、「カイシャという幻想」に支配されていたことに気づく。

          「じゃあ、KXって何なのか。それを、これからご説明します」  そう言うと、マスターはタブレットの画面をスワイプします。そこには、 KX=カイシャ・トランスフォーメーション と書かれています。ご説明します、と言いながら、マスターは沈黙しています。kさんは、顔をあげてマスターの様子を覗うようにします。マスターは微笑んではいますが、話を始める気配がありません。 ・・・なんだよ、ご説明って言ったのに、、、カイシャ・トランスフォーメーションか。最近は、何でもかんでも、トランスフォー

          【KX物語 第9話】kさん、「カイシャという幻想」に支配されていたことに気づく。

          【KX物語 第8話】kさん、「KXメガネ」の結果を見て、やっぱり、と思う。

          「終わりました!」  変なメガネを外したkさんは、カウンターの奥で物思いにふけっているマスターに声を掛けます。マスターは、横目でkさんを見て、少し微笑みました。カウンターを出て、kさんの方に近寄ってきます。 「いかがでしたか?」  目の前の席に腰を下ろしながら、マスターは問いかけます。そのまなざしは、なんだかかなり興味深げです。先ほどまでのまなざしと、何か少し違います。  マスターのストレートな問いかけに、適切な答えが見つからないので、kさんは視線を落とします。そして視界に入

          【KX物語 第8話】kさん、「KXメガネ」の結果を見て、やっぱり、と思う。

          【KX物語 第7話】kさん、「変態」していない自分に気づき、もやもやが増す。

           あなたは、ヘンタイ、、、しているでしょうか?  この声を聞いて、kさんは先ほどのシーンを思い出しました。 ・・・来たな「ヘンタイ」。先客の女性が口にしていたよな。にしても、どういう意味だろう? まさかHのヘンタイじゃないだろうし。編隊とか? 違うよな、、、このシリーズの問いかけには、そんなに顕著な傾向は感じなかったんだけど、、、  そんな思いを巡らせながら、kさんは次の言葉を待ちます。薄暗がりの中に、視線を泳がせていきます。沈黙の時間は、これまでにもまして長く感じられます

          【KX物語 第7話】kさん、「変態」していない自分に気づき、もやもやが増す。

          【KX物語 第6話】kさん、「想い」をなくしたことに気づき、変わり始める。

           心が騒いでいます。心の中のもやもやがどんどん大きくなるのを感じています。  あなたには、そして、会社のメンバー一人ひとりには、  ワクワクしたり視野が広がったり  化学反応が生まれたりするような  つながりが生まれているでしょうか? という声に、kさんの心はかき乱されています。 ・・・またワクワク、かよ。会社の人間と一緒にいても、ワクワクなんてするわけないだろうが、、、  自分にそう言い聞かせようとしながら、大きな引っ掛かりが心の中で生まれているのを、kさんは感じていま

          【KX物語 第6話】kさん、「想い」をなくしたことに気づき、変わり始める。

          【KX物語 第5話】kさん、「旅の仲間」「つながり」という言葉に、心が騒ぐ。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この会社には、いろいろな才能、性格、ものの考え方の人がいると感じる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  目の前のスクリーン上に新たに浮かび上がった文章に続いて、4枚のカードが、スクリーンから抜け出てくるようにしてkさんの前に現れます。これまでと同じ展開です。 ・・・でも、問いかけの内容が、さっきまでと少し違うかも。「わがまま」シリーズが終わって、次のシリーズが始まった、ということかな、、、  そん

          【KX物語 第5話】kさん、「旅の仲間」「つながり」という言葉に、心が騒ぐ。

          【KX物語 第4話】kさん、「わがまま」では全くありません、と吐き捨てる。

           メガネをかけると、周囲の気配がなくなっていくのを感じます。聞こえていたJazzのBGMもフェイドアウトしていき、完全な静寂が訪れます。レンズのところは光を通さない仕様になっているようで、かけたときには真っ暗になりましたが、少しずつ明るくなってきます。 ・・・なんだこれ。VRゴーグルみたいになっているのかな、、、  気がつくと、kさんは、薄暗い部屋の中にいます。どうやら小さなログハウスの中にいるようです。照明はついていませんが、小さな小窓から木漏れ日が差し込んでいます。遠くに

          【KX物語 第4話】kさん、「わがまま」では全くありません、と吐き捨てる。

          【KX物語 第3話】kさん、ヘンなメガネをかけてみる。

          どんよりする と書かれたカードを目の前に改めて置かれ、kさんの身体は固まってしまいました。 ・・・「なぜ、どんよりするんでしょう?」って、、、なぜ、って、、、人生100年時代って聞いたら、まずはお金でしょう。2000万じゃ全然足りないっていうし、定年するまでにお金がそんなに貯められるわけないし、、、しかし、そんなこと口にするわけないでしょう。初対面の、こんなわけの分からない人に、、、  テーブルの上のカードから視線を上げてマスターを見ると、じっとkさんを見ています。首を少し

          【KX物語 第3話】kさん、ヘンなメガネをかけてみる。

          【KX物語 第2話】kさん、「人生100年時代」という言葉を聞いて、どんよりする。

           kさんが座っている席のひとつ前のテーブル椅子にいる先客は、kさんと同じぐらいの年の女性です。わりとかっちりとしたスーツを着ているので、きっとkさん同様にリモートワーク中なのでしょう。  その先客は、kさんが顔を挙げた時から、ずっとkさんを見ています。いや、正確には、ずっとkさんの方に顔を向けています。そして、メガネをかけています。サングラスというべきかもしれません。レンズの部分は濃い色が入っていて眼元は見えません。だから、k3を見ているのかどうかは分かりません。  そのメガ

          【KX物語 第2話】kさん、「人生100年時代」という言葉を聞いて、どんよりする。

          【KX物語 第1話】kさん、「君は世界につながっている」を聞かされ、げんなりする。

           その店は、駅のロータリーから少し歩いたところにありました。いつもは通らない路地にふらっとはいってみると、地下へとつながる気になる階段が目に入ったのです。入り口には、蝶の絵柄の看板が掛かっていました。 「へーーえ」 と呟きながら、kさんは階段を降り、ちょっと重ためな木製の扉を押して、中を覗いてみました。たぶんカフェなのでしょう。こじんまりとしていて、お客さんはひとりだけ。仕事をするにはちょうどいい感じです。  店に足を踏み入れると、流れている音楽が耳に入ってきました。60年代

          【KX物語 第1話】kさん、「君は世界につながっている」を聞かされ、げんなりする。

          【前口上】あなたは、蝶になれますか?

          バタフライエフェクトという言葉を聞いたことがありますか? 「とある場所での蝶の羽ばたきが、地球の反対側の竜巻を引き起こす」ように、とても小さな出来事が、予想もしていなかったような大きな変化を生み出すような現象を指す言葉です。目や耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか? 複雑系やカオス理論に詳しい人なら、予測困難性や初期値鋭敏性という言葉を思い浮かべるかもしれません。 では、蝶は、何を思って羽ばたいていたのでしょうか。竜巻を起こしたかったのでしょうか。蝶の想いは知る

          【前口上】あなたは、蝶になれますか?