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哲学や宗教思想

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#死

自らの命を計る身体と精神の狭間

自らの命を計る身体と精神の狭間

自死について語ります。
なので、読みたくない方はここでお止め下さい。

交通の便が良い観光地にある寺社と違い、奥地の寺社に行くと興味深いものが見られます。
即身仏。生きながらにしてミイラになろうとした僧侶です。
見方によると、自殺者の遺体です。しかし仏像と同列に崇められてます。
補陀落渡海。生きながらにして出られない箱に入り舟を海に流し、浄土を目指します。
熊野の寺社で見られ、和歌山の太平洋沖は浄

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人生から問われている「夜と霧」。 強制収容所から見える妻の姿

人生から問われている「夜と霧」。 強制収容所から見える妻の姿

カントの記事の中でチラッと出した、フランクルの「夜と霧」について気になりまして、今となって考え直してみます。

ナチスによるユダヤ人強制収容所から偶然に生還したヴィクトール・フランクル。収容所での絶望的な環境の中、ユダヤ人たちが何を見い出したか、人生とは何かを問う内容です。
だいぶ前に読んだので、中身の描写は忘れましたが、肝心の部分がずっと気になって記憶に残ってます。

極限状況下において、絶望

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