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矢口れんと
2018年11月1日 13:31
*注)この文章にはいくつかの読み方がある。数多ある良文に対峙するように「真剣に読む」の他に、「ハロウィンで獲得したお菓子を片手に、ただスクロールする」や「大人になってから中学時代の文集を見るように大笑いしながら」などである。どちらかと言えば後者をお勧めする。このような注を付するのは、筆者の羞恥心ゆえのことなので、どうかご容赦頂きたい。* 思えば「愛」について20年近く考えてきたようだ。
2018年11月12日 19:51
遠く隔たっているようで、すぐ辿り着ける国の、離れているようで、傍にある塔の話。 聞こえるか、摩擦で上げる雄々しい叫びが。見えるか、対比が示す猛々しい建造が。そうだ。上へ、上へ、上へと積み上げてきた塔だ。烈しさゆえに、物々しくも濃霧に隠された、輪郭と鋭角の象徴だ。 こんな伝説がある。塔の最も高いところに剣を突き立てた瞬間のこと。稲妻が龍の如く天へと昇り、分厚い暗雲をつんざく、と。霧が晴