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ぼくらは「化学」のおかげで生きている

この前恋の共有結合(キューピット)を成功させた僕ですが。 今からスピーチの準備をしています。 ところで、 ありがとうも、ごめんなさいも、 「何に対して」 伝えているのかのピントがずれていたら相手の芯を捉えることが出来ないよねっていつも思うんです。 感謝や謝罪の気持ちにも解像度があるなと(すみません、名言産んじゃいました)。 というわけで、 研究者の方々の不断の努力と探究心へ正しく感謝の気持ちを表明したいという気持ちから手に取った本が今回のタイトル。 作者は齋藤勝裕氏。

    • 服を買うのが下手

      度々、服を着るという概念を呪いたくなる僕ですが。 漢は黙って葉っぱ、女は貝殻でえぇやん。 たまたまGAPで全品40%OFFという告知を目にして、 数年ぶりにAMZ〇Nの奥地以外の文明地に服を買いに行った。 昔は、自意識及び知識不足ゆえにショップ店員さんとの会話が苦手だったのだけれど、 (お前如きがオシャレに気を遣おうとしてんのかよという内なる声と、 別に女性にもてたいって気持ちがあるだけで店員さんのいう「最新のトレンド」やお洒落、着こなしに何ぞ微塵も興味がないゆえに会話が

      • ピアノマンとBLUEGIANTと自分語り

        NOTEのBLUEGIANTの感想を見る度、 疼いてきた僕ですが。 「僕も、書きたい!!」と。 めっちゃネタバレ含みます。 去年初めて映画を観てドはまりし、 漫画全巻購入、 サントラ購入、 Blu-ray購入、 JAZZバー潜入、 小説(ピアノマン)購入 と、30代後半の人生に大きな影響を与えてくれた作品。 恐るべし、石塚真一。 ……… 物語はめちゃくちゃ王道。 世界一のJAZZプレイヤーを目指すサックスプレイヤーの主人公(大) が、天才ピアニストの雪祈、大の熱にあ

        • 踏切の幽霊

          この前死兆星を見た僕ですが(ミザールとアルコル)。 高野和明作「踏切の幽霊」 あの13階段やジェノサイドの作者の10年以上ぶりの新作が、 2年前に出ていたとは露知らず。 文庫が出るまで待とうかと思ったけれど、 紙媒体の応援の意味でもハードカバーで購入。 しかし、本は本当に高くなった。本だけに。 ……… さて、感想。 高野和明氏は、 タイムリミットとミステリーを上手く組み合わせた構成が多い。 本作も大枠ではこれに該当する。 とはいえねー。 ホラー作品があまり好きで

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          三省堂国語辞典から消えたことば辞典

          未だにチョベリバとちぇべリグをこすり倒す僕ですが。 タイトルと、表紙のMDが目について手に取った本。 MD…辞典から消えたのか…。 それに限らず、 時代とともに使われなくなる言葉、 消えていく言葉って響きがなにやら切なく、 のすたるじぃに浸りながら死語を眺めようと思ってページをめくったのに……。 一単語目が 「I」。 はい? と思って注釈を見ると、 「中絶」という意味。 ちなみに A(=キス) B(=ペッティング) C(=性交) D(=妊娠) なんだけど、C以降は知

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          10代の脳とうまくつきあう

          20代のピチピチ新規採用者の横で、 さらにピチピチな会話を楽しむ僕ですが。 主にウンチ・おしっこです。 そんな10代未満の会話がほとんどの僕もヒトの親。 最近よく耳にする非認知能力 なるものに触れてみたくて手に取ったのが本書。 著者は森口佑介氏。 ……… 早速だけど、結局非認知能力とはなんぞやってところを確認すると、 IQや学力では測定できない能力全般という非常に幅広い定義をいただきました笑 学校に例えるならば、授業以外の休み時間や放課後、部活動などで育まれる力って

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          花ざかりの森・憂国

          好きな人の読む本が気になる僕ですが。 そんな人から借りた三島由紀夫短編集。 僕にとっての初三島由紀夫作品であり、 これによって三島童貞を捨てた訳ですが…。 三島くんって、面倒臭い。 学生時代の三島くんはお顔も良いし、頭も良いし絶対にモテたけど、 告白されて付き合ったのに何故か振られるってことを繰り返してきたに違いない(偏見) 一つ一つの動作に意味を求め過ぎる。 瓶の蓋を開ける動作に思いを乗せて、 空の青さに心情を重ね、日の陰りに不吉を過ぎらせる。 THE☆丁寧過ぎる暮

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          手抜きは子供にも見透かされる

          期間限定全話無料の言葉に弱い僕ですが。 大人なんだからそこは課金して時間を買えって話と思いつつ。 ……… 子供が観ている工作系動画のクオリティーが高過ぎる。 そして、それに伴って「これ作ってー」の難易度がどんどん高くなっている。 昔は簡単な絵を描くだけで「パパしゅごーい」だったのに。 今やこれを依頼される↓ 絶対に無理。 まず、基本的な工作キットが家にはない。 その上ラジコン機能付き自動開閉バスとかさ。 アウストラロピテクスにロケット・ランチャー持たせるようなもん

          手抜きは子供にも見透かされる

          目茶苦茶弱くなってる

          趣味はキックボクシングな僕ですが。 格闘技を見ることが昔から好きで。  大人になってから始めたキックボクシング。 かれこれコロナ禍だったり子供が産まれたり、穴が空きつつも5年続けて試合にも何回か出た。 自分が始めたことでリングに上がる選手に益々リスペクトが強くなるし(特に重盛陽太選手や弥益ドミネーター氏、杉田ダイスケ氏のように、働きながら一線で戦う選手に対するリスペクトたるや本当にもう…!!)、 自分の弱さも自覚できたと同時に、気持ちも強くなった気がしている。 ………

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          ヨヨジョ卒業公演と自分語りと

          永遠の森山小百合推しな僕ですが。 行ってきました、 ヨヨジョ卒業公演@品川Club eX 初めてのアイドルライブ。 セトリは不明。 ただ、森山小百合を推して推して推し倒すため気持ち一つで、賑やかしAとして参加しました。 以下、感想。 ……… アイドルと言えばおニャン子、モーニング娘。、AKBグループみたいな大企業アイドルしか知らない僕からすると、 ヨヨジョは中小企業アイドル。 ヨヨジョ卒業公演には、 中小企業アイドルならではの魅力が詰まっていたと思う。 1番は、

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          眠れなくなるほど面白い図解生物の話

          メダカの水槽に入れているヌマエビの動きを眠れないほど見続けている僕ですが。 廣澤瑞子著:眠れなくなるほど面白い図解生物の話 全6編から生命の歴史や身近な現象の不思議、都市伝説などを解説した本。 非常に分かり易くまとまっていると感じたが、 高校生物レベルの知識は必要な気がする。 ……… 以下、印象に残ったトピックをいくつかメモ書き。 特に1~3は補足追加。 ・細胞分裂の限界を決めるテロメアとヘイフリック限界 ・寿司ネタのウニは生殖腺 ・悔し涙は塩辛い ・「くすぐったい

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          ようこそ!富士山測候所へ

          富士山の御来光に感動&高山病にかかったことのある僕ですが。 2度と登ることはないと思った下山後も、 時間が経てばもう一度あの景色見たいなって思うから人間の選択的忘却ってすごいなと思う。 ……… さて、長谷川敦著「ようこそ!富士山測候所へ」 富士山頂での気象観測研究為に建てられた施設を 1.設立までの歴史 2.現在の研究 の二本立てで紹介した今作。 1については、僕的「日曜洋画劇場の男臭いドラマ」化決定案件でした。 測候所設立及び建設の為の苦難を、工夫とトライア

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          成瀬は天下を取りに行く

          成瀬の魅力は十代じゃ分からねぇよなぁと思う僕ですが。 去年話題になって、気にはなっていたのだが手には取らなかった本。 と、言うのも「十代のキラキラを今感じるのは厳しぃー」かつ、この表紙を電車で開いた時、「あのおっさん、十代のキラキラ感じちゃっているよ、キモ」的な周りの目?が怖くて。おっさんがキラキラ浴びてごめんなさい。ふえぇ。 この感覚は高校生時代、映画のセカチューに感動して本を買ったものの家族に見られるのが恥ずかしくて友人にあげてしまった時のあれとよく似ている。 それ

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          8月の御所グラウンド

          久々のスパーリングで鼻血を出した、僕ですが。 タイトルは万城目学氏著の直木賞受賞作。 一瞬で読み終わった。面白くて、不思議な読後感。 万城目学といえば、僕にとっては鴨川シリーズ及び、作中登場人物の凡ちゃん。彼の描くいじらしい女性像は、モテナイ男の欲情を刺激する。 映画で凡ちゃんを演じた栗山千明が余りにも可愛過ぎて恋をした記憶がある。 ……… 以下ネタバレあり。 今回は色恋なし。 強いて言えば、表題の序盤が彼女に振られてところから始まるくらい。 またねー、この振られた

          8月の御所グラウンド

          恋愛脳

          恋と愛の違いと言われたら、 恋はドーパミンに支配されている状態、 愛はオキシトシンに支配されている状態と答える僕ですが。 今日は若かりし日に戻って恋愛のお話(出典:バイエンス)。 恋をしているとワクワクしたりソワソワしたり、反対に不安になったりと情緒が忙しい。 そして、謎の万能感に浸って人目も構わずイチャコラしたり。 そんな時、僕らの脳みそでどのような物質が分泌されているのかを最近知ったのでご紹介。 ①ワクワクソワソワ これはもう神経伝達物質、ドーパミン優位の

          イケメンとなれのはて

          先入観なく人をみていきたいと考える僕ですが。 加藤シゲアキ著「なれのはて」 これは面白い。 「あり得んやろ〜」って設定をいかにも有るように思わせる力を 「ロマン値」と勝手に名付けているのですが、 彼はロマン値がカンストしてます。 つまり、 加藤シゲアキ=ロマン値スト。 本当にあったんじゃない?って錯覚するくらいのリアリティがあった。 ……… あらすじ 主人公は元報道ディレクター(♂)。過去に不祥事を起こして企画部に異動した所から物語は始まる。 その相棒

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