交際当初私が彼に安心した理由の1つに、彼の不器用さがあった。 実父は母との家庭と、もう1つの家庭を股にかけていた人だったので、 私は小さい頃から男性というか男女の…
これから先のことは分からないが、今現在私たちは夫婦でいる。 その理由は、何だろう。 自分でもよく分からなくなることはこれまでに多々あった。 「彼のよさって何?」 …
夫と私は、情報処理速度が著しく違う。 結婚して間もない頃、腰をかがめて探し物をしている夫の背中にふざけて丸めたティッシュを投げたとき、何のリアクションもなくふつ…
夫との暮らしの困りごとは、はっきり言って減らない。 仮に1つ改善されたように見えたとしても、今度はその分他のことが抜けるし、数日たてば元に戻る。 何度も書くけれど…
夫と暮らし始めてすぐ特性に気が付いたため、私は当然子どもへの遺伝についても調べていた。 夫はもともと結婚願望があり、子どももほしがっていた。 けれど、妊娠や出産…
とても特徴的だなあ、といつも思う夫の特性が、「同じもの」「同じ場所」「同じ道」「同じ店」へのこだわりだ。 たとえば、かつての夫は毎回隣の市の美容院を利用していて…
夫は、自他ともに身体的・精神的ケアができない。 これは、ほんとうに生死に関わることなのでとても重要な課題だ。 どういうことかというと、 たとえば今、我が家の娘は初…
実際に発達障害のパートナーと暮らしたことがない人の中には、きっと不思議に思っている方もいるだろう。 「そんな人、結婚前にどうして気が付かなかったの?」と。 私の…
夫の特性で、厄介だなあと思うことは数あれど、自他境界のなさもその1つ。 自他境界とは分かりやすくいうと、「自分と自分以外の人間を別ものとして認識する」こと。 参…
1度目の暴力のあと、私が彼を以前のように信頼することは難しかった。 ああ、この人は理性が飛ぶ人だ、と知る前に戻ることはできない。 それでも、してほしいことを伝えれ…
夫は、とにかくキレやすい。 これは家族を継続するうえで、とても重要な課題だと思う。 はじめから暴力があったわけではない。 当初からもめごとは頻繁にあったけれど、第…
前回の記事で、夫の根底に「人の役に立ちたい」という想いが強くある、と記した。 そして、彼がその気持ちを表出させるたびに、私はいつも不健全な匂いを嗅ぎ取っていた。…
夫とのコミュニケーションを困難にしている要因の1つに、彼の心と頭と身体表現の不一致が挙げられる。 これは、彼ととことん向き合っていた時期に時間を掛けてヒアリング…
夫と暮らしていると、驚きのあまり呆然としてしまうようなことが頻繁に起こる。 サイズを測ってメモしていったのに全然違うサイズを買ってくるとか、 我が家では使ったこ…
前回の記事で破壊王である夫について触れ、「謝らない」ことについて少し書いた。 物を壊しても、「不良品だわ」「俺とは相性が悪かった」と、 物のせいにして自分の使い…
まだ会話のあった時期、私は夫のことを、デストロイヤーと呼んでいた。 「破壊王」である。 夫は、とにかく物をよく壊す。 お気に入りの食器を割られたことは数知れず、夫…
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2023年8月25日 11:39
交際当初私が彼に安心した理由の1つに、彼の不器用さがあった。実父は母との家庭と、もう1つの家庭を股にかけていた人だったので、私は小さい頃から男性というか男女の仲そのものに何の希望もなかったし、結婚制度自体に不信感をもっていた。また、生まれながらにして実父には私以外にかわいがっている子どもがいたのだから、自分のルーツや価値なんて信じられるはずもなかった。それ故、私は女心を知っている男性に
2023年8月24日 12:06
これから先のことは分からないが、今現在私たちは夫婦でいる。その理由は、何だろう。自分でもよく分からなくなることはこれまでに多々あった。「彼のよさって何?」「彼といるメリットは?」「誰か教えてよ」毎朝毎晩、そうやって悶々と過ごす日々があった。娘にとって、何が一番の選択なのか。考えても考えても分からない。彼と娘との関係性が、今後どうなっていくのか。娘は父親との信頼関係を築けるだ
2023年8月24日 11:00
夫と私は、情報処理速度が著しく違う。結婚して間もない頃、腰をかがめて探し物をしている夫の背中にふざけて丸めたティッシュを投げたとき、何のリアクションもなくふつうに会話をしていた夫が30秒ほどしてから「あれ?(何か当たった?)」と背中に手を回したときは驚いた。「いま⁈」とかなりびっくりして噴き出してしまった。遅い。とにかく反応が遅い。これについても2人で話したことがり、そのとき分かったのは
2023年8月17日 11:09
夫との暮らしの困りごとは、はっきり言って減らない。仮に1つ改善されたように見えたとしても、今度はその分他のことが抜けるし、数日たてば元に戻る。何度も書くけれど、【しない】のではない、【できない】のだから仕方がない。私はつい数か月前、夫に首を絞められかけたことで、彼の異常さをほんとうの意味で認識した。そのおかげで彼が障がい者であることを受け入れられたのだから皮肉なことだが、これは、私たち
2023年8月16日 11:32
夫と暮らし始めてすぐ特性に気が付いたため、私は当然子どもへの遺伝についても調べていた。夫はもともと結婚願望があり、子どももほしがっていた。けれど、妊娠や出産に関する知識はまるでない。そもそも私たちは2人して晩婚であるために、起こり得るトラブルを数えればいくらでもありそうだったが、夫はただ夫が知っている他の人がそうであるように、望めばすんなり授かって、生まれさえすれば子どもが健やかに育つこ
2023年8月15日 15:52
とても特徴的だなあ、といつも思う夫の特性が、「同じもの」「同じ場所」「同じ道」「同じ店」へのこだわりだ。たとえば、かつての夫は毎回隣の市の美容院を利用していて、行き帰りに1時間半、ヘアカット、パーマに2時間、トータルでおよそ4時間くらいをかけて散髪に行っていた。結婚当初はよほどその店を気に入っているのかな、と解釈していたのだけれど、よくよく聞いてみると、とくにそこが他店よりテクニック的
2023年8月3日 12:18
夫は、自他ともに身体的・精神的ケアができない。これは、ほんとうに生死に関わることなのでとても重要な課題だ。どういうことかというと、たとえば今、我が家の娘は初の手足口病を経験しており、体のいたるところに発疹があって痛々しく見える。一昨日は発熱もした。さすがに夫も、ひどくなってきたときにこの発疹には気が付いたようだった。けれど、それで彼の行動がいつもと変わるかというと、そうではない。「何
2023年8月2日 11:38
実際に発達障害のパートナーと暮らしたことがない人の中には、きっと不思議に思っている方もいるだろう。「そんな人、結婚前にどうして気が付かなかったの?」と。私の場合、「気が付かなかった」というよりも、「知らなかった」という方がしっくりくる。正直に言えば、「ん?」「あれ?」と思うことはあった。たとえば、
2023年8月1日 16:47
夫の特性で、厄介だなあと思うことは数あれど、自他境界のなさもその1つ。自他境界とは分かりやすくいうと、「自分と自分以外の人間を別ものとして認識する」こと。参照:「誰にでもいえる自他境界」|ADHD-COACHこの部分が曖昧だと、「自分が思っていることは他のみんなが思っていること」だと思い込む。たとえば、自分が楽しければ相手もきっと楽しいはずだし、自分が好きなものは相手もきっと好きに
2023年7月31日 13:22
1度目の暴力のあと、私が彼を以前のように信頼することは難しかった。ああ、この人は理性が飛ぶ人だ、と知る前に戻ることはできない。それでも、してほしいことを伝えれば、文句を言わずにしてくれる。私が仕事で1日いないときは、娘のために自分の仕事を調整してくれる。彼のそういうところが、歪ながらも何とか3人でいることを継続させた。とはいえ、現在はほとんど別居状態にある。一緒にご飯を食べるのは週
2023年7月31日 12:22
夫は、とにかくキレやすい。これは家族を継続するうえで、とても重要な課題だと思う。はじめから暴力があったわけではない。当初からもめごとは頻繁にあったけれど、第1段階では、彼は家を飛び出すことでパニックを落ち着かせようとしていた。夜中だろうが明け方だろうが、「めんどくさ」「無理」と言って、話を勝手に切り上げて飛び出していた。私はそれまでそんな人に会ったことがなかったので、「え?
2023年7月29日 16:56
前回の記事で、夫の根底に「人の役に立ちたい」という想いが強くある、と記した。そして、彼がその気持ちを表出させるたびに、私はいつも不健全な匂いを嗅ぎ取っていた。簡単にいえば、「度が過ぎる」「距離感がバグっている」「相手を選ばない」というところに。それはたとえば、ボランティア活動に生きる意味を見出し過ぎている人や、被支援者のニーズを無視して、「わかる、わかるわ~」と支援者側であることに優位
2023年7月29日 15:47
夫とのコミュニケーションを困難にしている要因の1つに、彼の心と頭と身体表現の不一致が挙げられる。これは、彼ととことん向き合っていた時期に時間を掛けてヒアリングする中で得た感覚なので、もしも彼自身の言葉で表せる日がきたら、実際は違う現象なのかも知れない。でも概ね彼の言い分とも符号するので、そう的外れでもないだろうと思う。どういうことか、というと。たとえば、彼はよく、パニックを起こして
2023年7月28日 16:18
夫と暮らしていると、驚きのあまり呆然としてしまうようなことが頻繁に起こる。サイズを測ってメモしていったのに全然違うサイズを買ってくるとか、我が家では使ったこともないしょう油を「(スーパーに)これしかなかった」と言って買ってくるとか。(そんわけない)買い物はとにかく苦手だろうに、これらを勝手にするので私には止めようもない。私がした方が速いし正確なのに、なぜかいつも黙って1人で行くので、
2023年7月26日 12:42
前回の記事で破壊王である夫について触れ、「謝らない」ことについて少し書いた。物を壊しても、「不良品だわ」「俺とは相性が悪かった」と、物のせいにして自分の使い方が悪かったなんて思いもしない。(ほんとうは、心の深いところでは感じているとは思う)これは当然夫婦関係にも同じ法則が適用されるため、何かもめるたびに(そしてこれまで書いてきた通りもめごとは非常に多かった)、彼の言い分は、「お前が
2023年7月26日 11:50
まだ会話のあった時期、私は夫のことを、デストロイヤーと呼んでいた。「破壊王」である。夫は、とにかく物をよく壊す。お気に入りの食器を割られたことは数知れず、夫自身の革靴はどんなに質のいいものを買っても1か月でボロボロになるし、切り花用のハサミも馬鹿力で壊すし、彼のシャツやスーツのボトムには変なところに穴が開いている。これは、夫が体の使い方が上手くないことと関係している。当事者の方との