気胸の手術後、不眠、頭痛、肩こり、食欲不振が続く【後編】
こんにちは。「ファン鍼灸院」でのビックリ、嬉しい、楽しい、幸せな治療例をお届けしている、【ばぁばは鍼灸師】のファンです。
今回は、気胸の内視鏡手術の後、体調不良になった方が、優しいお灸だけで改善していった様子の「後編」をお届けします
【和義さん 45歳 会社役員 】
1.気胸の手術後の体調不良に対する【知熱灸】による治療
まず、全身の気、血、水の滞りを除き、巡りを良くすると共に、冷えている体を温めて、和義さんの食べる、動く、排出する、眠る力をつけていく治療を【知熱灸】を使ってやっていきました。
気胸の内視鏡手術をする時に開けた手術痕に【知熱灸】をしてみました。
(【知熱灸】皮膚上に置いたお灸が熱さを感じたら取り除く優しいお灸)
【知熱灸】を取り除くと皮膚上が濡れています。
この状態は手術痕の部分にむくみがあるということを分からせてくれます。
それでも、その手術痕にお灸を続けていくと皮膚上の水分がなくなってくるのです。
これは、むくみが無くなってきた、ということです。
ということは、巡りが良くなったので、手術で傷ついた部分の回復が早くなっていくということです。
そして、和義さんが痛みを感じる部分を探してその上に【知熱灸
】をしていきました。
横隔膜のすぐ上の胸骨のところから右の鎖骨下にかけて痛みがあるので、そこに順々に【知熱灸】をしていきました。
やっぱり、【知熱灸】を取り除いた皮膚上は濡れているところが多いです。
ばぁば:どうでしたか?
熱くなかったでしょう。
こんなやり方だったら、いけそうですか?
和義さん:ええ、まあ何とかいけます。
ばぁば:これで様子を見て下さいな。
2.「頭に酸素が行ってない感じ」を触診で実感した
和義さんが、3日後に来院された。
うつ伏せ状態で触診したところ、首の付け根を中心にその周囲がものすごく冷たいんです。
確かに「頭に酸素がいってない気がする」と、おっしゃってたな。
そのゾクッとする程の冷たさに触れて、頭に血が巡ってないやん。と実感できました。
それで、そのとても冷たいところにも【知熱灸】をしていきました。
3.気胸の手術後の体調不良に対する【知熱灸】をしてみた結果
そして、和義さんがその2日後に来院されて。
和義さん:治療して頂いた日は呼吸が楽です。
でも次の日には呼吸するのがしんどくなります。
ただ、ほんの少しだけど、横隔膜が挙がったような気がします。
とのこと。
4.背中の圧痛点に熱いお灸をした
3回目の治療なので、背中の胸椎の4番と5番の下の椎間がとても硬いので、押すと痛いとおっしやるし、【透熱灸】を提案してみました。
(【透熱灸】皮膚上にもぐさを置いて火をつけ、熱を体の深部に浸透させるお灸)
ばぁば:和義さん。このとっても硬くて痛い椎間に熱いお灸をしたら、少しでも早く楽になると思うんですけど。
細ーい、細ーいお灸ですので、熱い!って思った瞬間に消えますので、一度やってみませんか?
和義さん:う~ん、楽になるんやったら、我慢してみます。
5.少しづつ、辛い体に変化が出始めた
そして、3日後和義さんが来院されて。
和義さん:久しぶりに朝起きた時に、空腹感がありました。食欲が出てきましたよ。
そして、その暫く後には。
和義さん:この頃、足が温かいです。ずっと冷たかったのに。
6.【知熱灸】をした後の皮膚上にいい変化が現れ始めて、辛い症状が改善した
この様な調子で、根っこの力をつけて、胃腸の働きを整える全身治療をし続けました。
胸側と背中側から、圧痛点を探しては【知熱灸】をやり続けました。
【知熱灸】を取り除いたあとの皮膚上のむくみを表す濡れた状態がだんだん変化し、むくみがなくなってきました。
治療を初めてから1ヶ月経っ頃、お腹の張り感がなくなり、食欲OK、睡眠OK、呼吸OK、となり、その他の辛かった症状も改善しました。
排便時のスッキリ感はまだですが。
何とか、ほとんど【知熱灸】だけで、改善に向かうことが出来ました。
「ファン鍼灸院」では、鍼灸院だけど、鍼は絶対イヤと言う方にはお灸だけで治療しますし。
お灸は絶対イヤという方達には、鍼だけで治療します。
それに、推拿(すいな)式整体もお勧めです。
ファン鍼灸ネット
http://www.fun49.net/
すいな式整体ネット
http://www.suina.net/
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