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夏の終わりに読みたい、ダークな雰囲気が印象的な小説3選。

長かった夏がやっと終盤を迎え、最近の夜はひんやりした風が吹くことが多くなりましたね。

今回は、そんな夏の終わりに読みたいダークな小説を3つ、私の超個人的な感想と一緒に紹介していきたいと思います。

3作品とも、映像化されたり、賞を受賞していたりしている人気かつ有名な作品で、それぞれ異なった独特なダークさを持っています。

是非、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

1.ダイイング・アイ/東野圭吾

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あらすじ
雨村慎介は何者かに襲われ、頭に重傷を負う。犯人の人形職人は、慎介が交通事故で死なせた女性の夫だった。怪我の影響で記憶を失った慎介が事故について調べ始めると、周囲の人間たちは不穏な動きを見せ始める。誰が嘘をつき、誰を陥れようとしているのか。やがて慎介の前に妖しい魅力に満ちた謎の女が現れる。女の正体は、人形職人が蘇らせた最愛の妻なのか?
引用:「ダイイング・アイ」背表紙


▼この本はどんな本・・・?

まず紹介させていただくのは、東野圭吾著「ダイイング・アイ」です。

こちらの本を一言で表現すると、「ホラーとミステリーの融合作品」と言ったところでしょうか・・・?
東野圭吾さん独特の世界観を存分に楽しむことができる作品です。
終始ひんやりした雰囲気なのに、どこかじっとりぬるぬるした展開が、夏の夜にピッタリで最高なんです。

また、この本の最大の魅力はなんといっても、伏線とタイトル回収の秀逸さにあると私は思っています。
特にエピローグの不気味さは段違いで、何度読んでも鳥肌が立ちます…。

そしてなんと、こちらの本は発売から7年経った2017年12月に、映像化前に累計発行部数が100万部に達しているんです。
内容勝負で100万部・・・読んでみる価値は充分にありますよ!
本当にオススメです。

2.蛇にピアス/金原ひとみ

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あらすじ
「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように二つに割れた舌を出した。その男アマと同棲しながらサディストの彫り師シバとも関係を持つルイ。彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、「身体改造」にはまっていく。痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望。今を生きる者たちの生の本質を戦列に描き、すばる文学賞と芥川賞を受賞した、金原ひとみの衝撃のでデビュー作。
引用:「蛇にピアス」背表紙


▼この本はどんな本・・・?

次に紹介させていただくのは、金原ひとみ著「蛇にピアス」です。
金原ひとみさんのデビュー作として有名ですね。

この本の魅力は、読者に背景や登場人物の感情、ラストシーンのその後の想像を委ねているのにも関わらず、真の答えをわからせる気がない強気なスタンスをとっているところにあると私は思っています。

厳密にいうと、想像できたところで、誰もそれを言葉や文字に起こせないと言う感じでしょうか。
「読んでみなければわからない」という言葉がしっくりくる作品ですね。

非現実的な物語なのに、謎のリアルさがあり、現代の恋愛の生々しさが垣間見えるような気がします。

そしてこちらの本のもう一つ魅力的なポイントなのが、芥川龍之介賞を獲得している大作にも関わらず、1~2時間ほどで読むことができるので、気軽に手を出せる作品だということです。

たったの2時間で、夏が終わるあの虚無感と、芥川賞受賞の実力を味わうことができる素晴らしい作品です。

3.女王はかえらない/降田天

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あらすじ
小学三年生のぼくのクラスでは、マキが女王として君臨し、スクール・カーストの頂点に立っていた。しかし、東京からやってきた美しい転校生・エリカの出現で、教室内のパワーバランスは崩れ、クラスメイトたちを巻き込んだ激しい権力闘争が始まった。そして夏祭りの日、ぼくたちにとって忘れられないような事件が起こる―。伏線が張りめぐらされた、少女たちの残酷で切ない学園ミステリー。
引用:「BOOK」データベース

▼この本はどんな本・・・?

最後に紹介させていただくのは、降田天著「女王はかえらない」です。
個人的にこちらの作品は、好き嫌いが別れるタイプの小説だと思います。

1つ目2つ目に紹介した本に比べて、幾分か上級者向けです。
その理由は、結構なドロドロストーリーであることと、曇天のような読後感にあります。
なので、ひんやり感よりもじっとり感を追い求めている方にオススメですね。

しかし、もちろんただドロドロしているだけではありません。
その重さを越えた最後には、斬新で衝撃的などんでん返しが待っています。

正直どんでん返し過ぎて、一周回ってもやもやした読後感を覚えるレベルです・・・。

「普通の本に飽きたんだよね・・・」という読書猛者の方は是非読んでみてください。
そして是非感想が聞きいてみたいです。
感想をシェアしたら面白そうだなと思う作品でもあります。
それくらいの衝撃があります。


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・・・いかがでしたか?

今回は、夏の終わりに読みたい、ダークな雰囲気が印象的な小説を3つ紹介させていただきました。
なにか気になった作品は見つかりましたでしょうか?

…そして夏が終わったということは、読書の秋の到来でもありますね!

ということで、これからも沢山本紹介の記事を投稿していく予定なので、よろしければ本紹介のマガジンをチェックしてみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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