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最大8時間待ち!おにぎり屋「ぼんご」にみるおにぎりブームと海外展開の行方

オンライン英会話のNative Campのデイリーニュースで、日本の伝統的な食文化「おにぎり」と海外展開についてのニュースを見ました。これをきっかけに、日本の食文化とその世界への広がりについて考えてみたいと思います。

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おにぎり人気急上昇:もはや質素な軽食ではない

おにぎりについては、「Onigiri Popularity Soaring: No Longer a Humble Snack」(おにぎり人気急上昇:もはや質素な軽食ではない)というタイトルで、おにぎりの歴史を紹介しつつ、日本でも有名なおにぎり屋として東京都大塚にある「ぼんご」を紹介しています。記事の内容を日本語で紹介します。

おにぎりの歴史

おにぎりは日本の伝統的な食文化の一部であり、1,000年以上にわたって日常的に食べられてきました。その形は主に三角形で、これは山を象徴しています。おにぎりは、かつては侍や貧しい人々の間で人気がありました。自宅で作られたり、コンビニで手軽に買えたりする質素な軽食と見なされていました。

パンデミックで拡大したおにぎりブーム

パンデミック中、外食を控え中食(テイクアウト食品)の需要が急増したことから、おにぎり専門店は客単価を上げ顧客を引き付けるために、伝統的な具材にとらわれず、高級食材を使ったおにぎりを提供し始めました。
これまでのおにぎり具は、鮭、梅干し、昆布、おかか、たらこなどシンプルで保存性が高いものがほとんどで、購入者層も中高年以降がメインでした。

しかし、若者もターゲットにしたことで、ツナマヨネーズ、チーズ入り明太子、照り焼きチキン、アボカド&サーモン、キムチと豚肉、納豆など、さまざまな具材で作られるようになりました。それもあり、近年は若者に人気が出て、最近はおにぎりのブームが続いています。

ブームをけん引するコンビニの存在

私個人としては、この日本のおにぎりブームをけん引しているのは、ローソンやセブンイレブンなど、大手コンビニエンスストアの存在が大きいのではないかと思います。たとえばローソンでは、コンビニ内で「おにぎり屋」として特設コーナーを設けて、多彩な具のおにぎりを販売するだけではなく、おにぎりの品質と安全性に非常にこだわっています。新鮮な食材を使用し、製造過程も厳密に管理するなど、健康を意識する若者層からも支持を得ているのではないかと思います。

日本のコンビニは、海外の観光客から人気が高く、それもあり観光客も寿司と同様におにぎりを楽しむようになり、世界中でおにぎり店がオープンしているのではないかと推測します。

食料費高騰とおにぎり事情

2022年以降の食料費高騰に伴い、安価な軽食としてのおにぎりの需要が増加しています。米は日本国内で栽培されているため、輸入に頼る小麦よりもコストが低く済むためです。この影響で、米製品の人気が再び高まっています。

最大8時間待ち⁉おにぎり屋「ぼんご」

東京の大塚にある「おにぎり屋ぼんご」は、50年以上にわたって営業しているおにぎり専門店です。パンデミック以降、特に人気が急上昇し、1日に1,000個以上のおにぎりを販売しています。

おにぎりの具材は50種類以上あり、どれも工夫が凝らされていて美味しいと評判です。たとえば、「卵黄+肉そぼろ」や「明マヨクリームチーズ」など、ユニークな組み合わせが楽しめます。価格は1個300円~600円まで。好きな具材を2つ選ぶこともできるので、オリジナルの組み合わせをするのも楽しいかもしれません。
コンビニのおにぎりの価格帯が110円~250円ほどであることを考えると、ぼんごのおにぎりは多少高いと感じるかもしれませんが、具材もお米もボリュームがあるので食べ応えは満点です。

ぼんごの人気の秘訣は、握りたてのおにぎりをその場で食べられること。持ち帰りも可能ですが、おにぎりは炊き立てのご飯を使ってその場で握ってもらったものを食べるのが一番おいしい。コンビニを始め、多くのおにぎり専門店では持ち帰りがメインになるのに対して、ぼんごでは店内で座って食べられるので、おにぎりのおいしさを存分に味わうことができるのです。また、具材に合わせたお味噌汁も絶品で、なめこ汁や豆腐汁などが人気です​。

このおにぎり屋「ぼんご」。実は、私も偶然行ったことがあります。ちょうどパンダミックで東京都がホテル割引を実施しているとき、JR山手線の大塚駅にあるOMO大塚 by 星野リゾートに宿泊した際に行きました。夜8時過ぎにもかかわらず、お店の外にまで行列ができていました。約40人程度が並んでいたかと思いますが、見た感じ30分くらいで買えるだろうと思って並んでみたのです。

ところが1時間すぎても行列はなかなか進まず、結局お店に入れた時は夜10時過ぎになっていました。私は2時間待ちでしたが、デイリーニュースによると8時間待ったという人も。あとで知ったことですが、ぼんごは数日前に電話しておけば、予約時間に受け取りに行って持ち帰りができるようです(店内飲食は除く)

ぼんごのおにぎりは、お米がふっくらとして塩加減も抜群で、ほかのおにぎり専門店と比べても、並んでも買いたくなる味だと思います。おにぎりというと、お米と具材のシンプルな組み合わせですが、だからこそどのお米の種類を選ぶか、炊き具合、ごはんの蒸らし具合、具材の選び方、バランスなどで、食べた時のおいしさが変わってきます。シンプルだからこそおいしさが際立つ究極の食べ物かもしれません。

おにぎり屋の海外展開、課題は?

おにぎり屋が海外展開する際にはいくつかの課題を考える必要があります。まずはじめに、日本以外の国や文化において、おにぎりがどのように受け入れられるかというマーケットを考察することが必要です。米文化のアジアであれば比較的受け入れられやすいかもしれません。しかし、日本の米と海外の米では、酒類や食感が大きく異なるため、日本米で作ったおにぎりとは大きく異なるかもしれません。また米の輸入に関税がかかる関係で、日本で食べるよりも割高になる可能性があります。

小麦文化の米国や欧州では、米食であるおにぎりがどのように受け入れられるかが問題です。ただし、こちらはすでに寿司文化がある程度浸透していることを考えると比較的受け入れられやすいかもしれません。

おにぎりの新形態「おにぎらず」

アジアも、米国、欧州、その他の国々で、現地の食材やし好に合わせた新しいバリエーションが誕生し、新しいおにぎりが誕生するかもしれませんね。その一方で、日本の食文化や伝統を尊重しつつ、新しい市場での受け入れを促進する方法も考慮する必要性も高まりそうですね。

ちなみに、私は最近おにぎりではなく「おにぎらず」にはまっています。
おにぎらず(onigirazu)は、おにぎりという日本の伝統的な食べ物をベースにした新しいスタイルの料理です。通常のおにぎりと異なり、海苔で包むのではなく、四角い形の焼き海苔を使用します。具材をご飯の上に敷き詰め、その上に更にご飯を載せ、最後に焼き海苔で包みます。最後に、四角くカットして食べやすくします。海外の友達に紹介したところ、お米が違ったのでパサパサになってしまい食べづらかったようですが、日本のお米で作ったおにぎらずは人気でした。

おにぎりとおにぎらず。日本の食文化が世界にどう広がっていくのか、今後も注目してみていきたいと思います。

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