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Recipe|ハーブで美味しい北欧料理〈01.ディルと新鮮野菜のスープ〉

フィンランド料理に欠かせないハーブ。自然を身近に感じるライフスタイルを発信するMitsou(みつ)さんに、ハーブを使った北欧レシピを教えていただきます。

②夏のフィンランド

6月。フィンランドはいよいよ本格的な夏の始まりです。平均気温は17℃前後と暑すぎず、寒すぎず、湿度も低く。心から気持ちよく過ごせるフィンランドのベストシーズンと言われています。

この時期、フィンランドの人たちがよく口にする料理といえば、今回紹介する「Kesäkeitto (ケサケイット。*Kesäは夏、keittoはスープの意味)」。新鮮な夏野菜で作るミルクスープです。

③カリフラワー

使う野菜は、日本でも馴染みのあるものばかり。なかにはこれが夏野菜?と思うものもありますが、日本と気候の違うフィンランドでは、新じゃがいもや新玉ねぎ、にんじん、カリフラワー、スナップエンドウも、みんな夏の味覚です。

ケサケイットは、材料を切って小鍋で煮たら、すぐ食べられるとても簡単さが魅力。シンプルで優しい味わいが、じわ〜と身体に沁み渡るよう。北欧料理の定番ハーブのディルを散らせば、フィンランドの夏気分もアップ!味と見た目のアクセントになりますよ。

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⑤ケサケイット材料

●Kesäkeitto(ケサケイット) ディルと新鮮野菜の夏のスープ

【材料】
新じゃがいも 2個
新玉ねぎ大 1/2個
にんじん 1本
カリフラワー 1/2個
ズッキーニ 1本
スナップエンドウ 1カップ
ほうれん草 2株
ディル 2枝
チャイブ(あさつきでも可) 少々
水 200ml
コンソメ顆粒 小さじ2
牛乳 300ml
塩 少々

【作り方】
1:1リットルのお湯に小さじ1の塩水(分量外)でスナップエンドウを下茹でして、筋を取り、半分に開いておく。じゃがいも、にんじん、カリフラワー、ズッキーニは食べやすい大きさに切る。ほうれん草はざく切り、玉ねぎは5mmほどの薄切りにする。チャイブは小口切りにする(キッチンバサミでカットすると簡単です)。

2:鍋に水とコンソメ顆粒、じゃがいも、にんじん、カリフラワー、玉ねぎを入れ、中火で10分ほど煮る。ズッキーニとほうれん草を加えて、さらに5分ほど煮る。

3:弱火にしたら牛乳を加え、よくかき混ぜ、沸騰する直前で火を止める。味を見て足りないようであれば、塩で味を整える。お皿に盛り付け、スナップエンドウ、チャイブを散らし、ディルを程よい大きさに千切りながら飾る。

⑦ケサケイット完成図_1

フィンランドの人々が「これを食べると夏を実感する」という、滋養たっぷりの夏の野菜スープ。日本のお味噌汁のように、家庭ごとにレシピが存在します。今回紹介したレシピは、さっぱりとした優しい味わいですが、少しコクを出したい場合は、仕上げにバターを大さじ1/2ほど溶かしても美味しいですし、牛乳の代わりに生クリームを使うとさらに濃厚な味わいに(その場合の分量は生クリーム200ml、水300mlがおすすめ)。お好きなパンを添えて、召し上がってくださいね。

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④ディル種
〈ディル〉セリ科 / 一年草
北欧料理に欠かせないハーブ、ディル。「なだめる」という意味の古代ノルウェー語「ディラ」に由来するように、優れた鎮静作用や安眠効果で知られる。葉、花、種子が全て利用でき、特に爽やかな香りを持つディルの葉とサーモンの相性は抜群で、ディルとサーモンのスープはフィンランド料理の定番。野菜とディルの種子を漬け込むディルピクルスなども美味しい。

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