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【ライブ配信】Makeは「作る」ではなく、「形を与える」。これでMakeを使いこなせる!

メイクをするとは虚構の美を作るものではなく、新しいあなたを形作るもの。

こんにちは、語学の裏設定のゆうです。中学校で「作る」教わったMakeですが、その核心は「形を与える」ことにあるんだ、と捕えると今まで例外だと教わった使い方がが分かるようになる、というお話を昨日のライブ配信でしました。

その代表例が、使役(~させる)の意味のMakeでしょうか。

例えば、

The news made me happy.
(その知らせは私を喜ばせた)


作る→させる!?

という腑に落ちなかった使い方も、実は視点を変えると分かるようになったりします。

そんな30分の昨日の配信を、5分で復習できるレクチャーノートとして全スライド付きでまとめたのが「6倍速ノート」です。


ライブで言い落した内容や、Makeを使った便利表現5選も入っております。


それでは早速。


1.Makeの起源は「形を与える」

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英語にはその先祖に当たる「古英語」なるものがあります。日本語言うところの「古文」です。いわゆる「風立ちぬ」の「ぬ」とか、「~なり」とかそういったノリのものです。

英語の古文ではmakeはmacianという名前のおじいちゃんでした。人が違えば性格は違う、名前が違えば意味が違う。macianの元の意味は「Give form(形を与える)」だったのです。


個人の勝手な想像なのですが、スペイン語で「手」のことをmanosと言い、その祖先に当たる言葉ではmanosはmanusで、

あれれ、手(manus)で形作る(macian)からこの2つは似ているのかな!?


と思ってみたり。

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「手」系列の単語を見ていきますと、

Manual:手動の 
Maintain:保つ (手で修理するから)
Manage:管理する (手で采配を取るから)
Manicure:マニキュア
Manufacture:製造する(手で作るから)


あ、こんな風に繋がっていたのか!?


と英語はちょっと掘り下げると宝の山がワンサカでてくるから面白い。


ここで本記事のサムネになっていたスライド登場です。ここまでお読みになった皆様なら、瞬時にその意味の繋がりを悟れることでしょう。

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やり遂げる→時間的にやり遂げる→間に合う・参加する

やり遂げる→生存する

など他にも意味が芋づるみたいに出てくるのです。

【間に合う・参加する】
Sorry, I can't make it today.
(ごめん、今日はいけない)
【生存する】
The patient has only a 1-in-100 chance of survival. He won't make it.
(生存率は1/100だ。彼は助からないだろう。)
【やり遂げる】
Yey ! We made it !
(やった成功した!)

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感覚はつかめましたでしょうか?



Make感覚の準備運動が整ったところで使役動詞のMakeをもう一度見て更に理解を深めて参りましょう。

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形を与える、、思考にです。

頭の中に思い浮かべたイメージを実現させ、結果を実らせるということは、そのイメージに現実的な形を与えることを意味します。


そのために、人の力を動員することもしばしば。


自分が頭の中に描いた構想を実現させるために、人を動かす。
これが「させる」という意味のMakeの誕生です。


お母さんが子供に宿題をやらせる。


これはお母さんが我が子に、「将来学力で困らないような子になってほしいな」とか「良い成績を取ってほしい」というイメージを脳内で構築しているから、それを実現させるために、我が子の穴をひっぱたく...というイメージです。

多少言葉が悪いですが、まさにそういった強制感が伴います。
うむを言わせない、口答えをさせない感覚です。
それを掴めれば下の文もすんなり分かるはず。

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特段嬉しくもなく、悲しくもなく、波風立っていない心の状態を、強制的な変更を加えてしまう感覚です。

可もなく不可もない、ふつーの気持ちで居たのに、良い知らせが飛び込んできた!

真水に酢を入れたら嫌でも酸性になってしまうように、平常な心が一瞬でHappyモードになるのです。そういう心の形をThe newsは与えてくれたわけなのです。

ね、簡単でしょ!?


それではMakeの核心が分かった所で、Makeのフレーズ5選を見てまいりましょう。


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努力によって現状に新しい形、つまり在り方を、与えるのです。
Effortは努力という意味で、ex(外に)+force(力)が元になっています。
我が身の内に秘めている潜在的な力を外に向かって発揮しだすイメージ。


使い方です。

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上の文章は特に解説は必要ないでしょう。

下の文章です。remainはre(後ろに)+maneo(留まる)からできており、何かの後でもそのままの状態で留まっている→保つ、~ままでいる、という意味になるのです。

Calmは「シーンとしており、動きが1つもない様子」です。無風状態をイメージさせるので、微動だにせず、という状態です。落ち着きがあると訳されますが、個人的には微動だにせずに一票です。この単語もまた面白くて、もともとはギリシア語のKakuma (暑さ)でした。

暑さがなぜ、微動だにせずになるのか?


人間、暑いとダルくてなにもしたくなくなりませんか?


一歩も動きたくない→微動だにせず なのです。


禅僧が修業によって体得する明鏡止水の境地といった美しさではなく、元々がダルさというまぁなんとも皮肉な話。


ライブで英語学習ができるって良いですよね!なぜなら、家から、椅子から、微動だにせずCalmな心境で英語を勉強できるので。(あ、それは配信するほうも...えー、今のは聞かなかったことにしておいてくださいませ。)


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言い訳によって現状に新しい形、つまり在り方を、与えるのです。
形作られるのは、嘘に満ちた在り方です。

Excuseは元来Ex(外に)+causa(原因)で、「許す」という意味です。
なぜ外+理由=許す になるのか?

遅刻してしまった自分を想像してみてください。
でも自分は悪くない。なぜなら、その理由は自分の外にあるから。
例えば、道が混んでいたから。
だから自分は許される!
そういった正当化がExcuseなのです。

もうピンと来ましたよね、この手の正当化をするための口実がExcuse(言い訳)なのです。

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House(家の) chore(雑事)で家事です。

大事なのは、make an excuseとmake my excuseでは意味が変わること。

make an excuse→言い訳をする
make my excuse→出席をしない、席を外す

言い訳の目的って何でしょう?
当座しのぎですよね。その場を着る抜けられるなら何を言っても良いわけです。なので手当たり次第に1つそれっぽいこと(an excuse)を言っておけばよい。

ゆえにmake an excuseで言い訳をするなのです。

一方で、my excuseとは「私自身の許し」→出席できなくてごめんなさい

と解釈できます。

そうすれば、anの場合は言い訳で、myの場合は不参加で、、という3日後に忘れる覚え方をしなくても良いわけです。

記憶は論理的に組み立てましょう。

さて、お次。

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decideは決断するです。

de(切り離す)+cide(殺す)→願望リストから、不要な物を切り離し、抹消する


英語圏の感性では、決断とは「何をするかを決める」ではなく「何をしないかを決める」のであることがわかります。豆知識にどうぞ。

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上の文章の解説は特段不要かと思います。

decision-makingは意思決定です。decison(決断)をmaking(作る)ことですからね。友達とレストランに食べに行って、メニューを見ます。何を食べたいか即決できない方はdecison-making skillの向上が必要かもしれません、え、私ですか!?食べに行くときは即決するように訓練しています(実話)。

流れるように次に行きましょう。

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動詞Choose(選ぶ)の名詞形がchoice(選択)であることは片仮名語からも知っている方は多いと思います。これ以上のコメントは不要でしょう。

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選択とは少なくとも2つものからするものです。


ゆえに、between(間)を使用します。

family(家族)とcareer(仕事)の間で揺れ動いているのです。

個人的には、家族と仕事の量取りが望ましいです。家で働いて家族も大事にするというスタイルです。


字数が押してきたので、次に進みますね。最終スライドは表現スライドも例文スライドも一気に見ていきます。5分で読めるようにしないといけませんからね、、、

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締めはかっこいい決め台詞で。

It's a time to make a change ! 
(時は来た!)

これはchangeを言い換えてmove(前進)としても大丈夫です。

It's a time to make a move! 
(次へ進む時が来た!)


という内容のライブ配信をしました。

本日もまた配信する予定です。


今後も宜しくおねがいします!

前回はどんな配信だったのか気になる方は、合わせて次の記事もお読みくださいませ。


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