マガジンのカバー画像

かよのお話  2023年2月

5
かよの書いた「お話」2023年2月分です。
運営しているクリエイター

2023年2月の記事一覧

信用に値するかどうかの話

信用に値するかどうかの話

「信用が大事だから」とその人は言った。
しかし、その人の身なりや顔つき、口調や振る舞いはとても信用に値するとは思えなかった。
自分の主催する集まりに来てくださいと誘われはしたが、当然行く気にはなれない。
信用を得るには関係構築も大事だが第一印象もかなり重要だと聞く。
政治家も有権者から信用を得るためにコーチをつけてスピーチや振る舞いの練習をしているとどこかで読んだ。

信用を得るコツや方法を調べて

もっとみる
歌を歌わなくなった話

歌を歌わなくなった話

歌わなくなって5年半ほど経つ。
双極性障害の発症と引き換えに歌わなくなった。
当初は体調が悪くて歌うどころの話じゃなかった。
調子の良くなった昨年ふと歌った方がいいんじゃないかと思い立ってトライしてみたものの、練習がつらくて断念した。

数えてみたら21年歌っていた。
10代の頃からなので、人生の若かった頃のほとんどを歌に費やしていたことになる。
歌うことこそが自分自身、自分の言語だと思ってもいた

もっとみる
障害とセクシャリティを開示する話

障害とセクシャリティを開示する話

先日も初めて会った人に障害開示をした。
するつもりはなかったのだが、美術館に通い詰める話をするとなると手帳のことがついてまわるのでなし崩しに話すことになった。
幸い差別的な視線を喰らうこともなく(今のところ、ではあるが)無事?受け入れられた様子。
まあ、あとでLINEをブロックされる覚悟も一応はしている。

障害開示については気を使う。
精神疾患は特に差別を喰らいやすい。ネットではキ◯ガイとか平気

もっとみる
しゃべり続けるおじさんの話

しゃべり続けるおじさんの話

しゃべり続けるおじさんが苦手だ。
彼らは周囲なぞおかまいなしでひたすら自分の話をし続ける。
宴席であればその場を独占したまま離さない、
飲み屋であれば店員さんを独占して離さない。
誰かが軌道修正しようとして言葉を挟んでも、また自分の話を始めている。

率直に言ってうんざりする。
私はホステスをやっていたことがあって、仕事でならまあいいかなと思うが給料が発生しないならごめんである。
今日も話し続ける

もっとみる
何を書くかという話

何を書くかという話

「絵を描け!歌を歌え!文章を書け!写真を撮れ!」
と、行きつけのバーでカウンターに立つ若い子が若さに任せて叫んでいた昨日。
美術センスはまるでないし、演劇はその産業としての体質が嫌になってしまったのでもう手出ししたくない。21年歌っていた歌は今は歌う気がまるでない。
正直に書くと、先日トライしたけど練習が苦痛でやめてしまった。
じゃあ残るは文しかないな、、、ということで、文を書くことにする。

もっとみる