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しゃべり続けるおじさんの話

しゃべり続けるおじさんが苦手だ。
彼らは周囲なぞおかまいなしでひたすら自分の話をし続ける。
宴席であればその場を独占したまま離さない、
飲み屋であれば店員さんを独占して離さない。
誰かが軌道修正しようとして言葉を挟んでも、また自分の話を始めている。

率直に言ってうんざりする。
私はホステスをやっていたことがあって、仕事でならまあいいかなと思うが給料が発生しないならごめんである。
今日も話し続けるおじさんに出会ってしまって
小一時間ボーッとその話を聞かされることになった。
同行者は気を使って適当な相槌を打っていた。
相手をする誰かがいるから話すんだろうなと思う。
仮に場にいる全員が塩対応したら口を閉ざすんだろうか。
自分自身はどちらかと言うと自分の話をするのがあまり得意ではなく、尋ねられない限りは自分の話はなかなかできないのでその饒舌(と図々しさ)が羨ましくなる時もある。

と同時に、もしかして他に話を聞いてもらえる場所がないからあちこちでしゃべりまくっているのだろうかとも思う。
もしかしたら承認欲求が満たせていないことが饒舌につながっているのかもしれない、おじさんは社会に認めてもらいたいのかもしれない。
定年退職したおじさんが社会に居場所を見出せなくなっていろいろあれこれという話はたまに聞く。
おじさんも寂しいのかもしれない。
まあ、タダでおじさんの相手をするなんてごめんなので、スナックかクラブでも行きなよという結論になるのだが。


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