双極性障害のかよさん

ミュージカル狂いの歌うたいだった「かよ」が、双極性障害になってからのことを書きます。A…

双極性障害のかよさん

ミュージカル狂いの歌うたいだった「かよ」が、双極性障害になってからのことを書きます。ADHD。 https://www.instagram.com/k_primocielo

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最近の記事

表現したいことの話

表現したいことがない。 「自分がこの世に存在していていいかわからないが 書いている時だけは確かに存在している」 という話をどこかで読んだ。 その「自分が存在していていいかわからない」 という悩みは、そこそこ大人になった人でもちょくちょく言っているのを見かける。 と書いている自分も20代の半ばごろはそんな悩みがあった。 自分自身に何かが欠けているような感覚がある方が 創作活動は捗るのかもしれない。 そんな感覚もすっかり忘れた。 歌が歌えない自分なぞ価値がないと思ったこともあ

    • 結局4ヶ月で辞めてしまった話

      だいぶん前の話になってしまいましたが、 結局前の職場は4ヶ月でギブアップでした。 業務フローが決まってないものを無茶振りさせられたり、充分な研修を行なってもらえないのに責任のあることを振られるのが苦痛でした。 もう去年の話になるので細かいディテールは忘れてしまいましたが、 今年のGW明けからまた別の仕事に就いています。 その話は別記事でまた書こうと思います。 なかなか仕事続かないマンで困ります。 今度の仕事は続くといいな。 とりあえず近況報告でした。

      • 就職して3ヶ月が経った話

        以前、就職した話をした。 もうすぐ3ヶ月経つ。 ここに至るまでは結構いろいろあった。 ・業務の落とし込みスピードが早過ぎる 要は詰め込みってやつ。 慣れない人に慣れない環境で慣れない仕事を教え込まれるのに、あれもこれもとパンパンに詰め込まれたらそれはパンクする。 部長に話してレクチャーの進みを遅くしてもらって解決。 ・コミュニケーションが「ない」ことによるストレス コミュニケーションがうまくいかないというのはよく聞く。 が、私は初めて知った コミュニケーションが「ない」こ

        • 就職した話

          以前、就活についての話を書いた。 結論から言うと、一般的なパートに就くことになった。 時給以外の就労条件が良く、 特に勤務時間に融通が利いたことが大きかった。 加えて、障害者雇用で懸念される (というか実際あった) 「仕事をさせてもらえない」や「子供扱いされる」 といったことがないであろうことも大きかった。 13:00-17:00、週4日。職種は事務。 職場はなんと自宅から徒歩5分。 小さな営業所なので人数も少なく、 人間関係に悩むこともなく今のところは順調、 ではなか

        表現したいことの話

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        • かよのお話  2023年2月
          5本

        記事

          就活の話

          年明けから就職活動をしている。 一昨年の年末で離職したので、1年ぶりの仕事(探し)になる。 主治医は(障害を)クローズにして働いた方がいいと言って聞かない。 いろいろ迷ったが、結局オープンで探すことにした。 諸条件はクローズより良くはないが、隠し事をしなくて済む方を選んだ。 転職軸、というのがある。 次の仕事や転職先を選ぶときに重視する条件のことだ。 前回の就職も障害者雇用だったのだが 障害者の採用(もっと言えば精神/発達)自体が初めてだったため あまり「わかっていない」対

          本音が話せない話

          自分の話をするのが苦手だ。 周囲からどう見えているのかは知らないが、とにかく自分のどうでもよくない話を切り出していくのが苦手だ。 銀座で働いていた時に会話はずいぶん勉強したが、相手にしゃべってもらうことが主目的なので自分の話したいことを話す話術ではない。 よく飲み屋に現れる、一方的に自分の話を話し続けるおじさんがうらやましい時がある。 相手の興味が向けられているかどうか確かめることもなくしゃべり続ける度胸は、私にはない。 という話を飲み屋で話してみた。 何故あの時あんなタイ

          本音が話せない話

          受け取られやすい障害開示の話

          先日障害開示をした方からその後連絡があった。 また会いたいとのことでホッとしている。 障害者の集まりに参加した。 今回行ったのは患者本人が集まってテーマトークするというもの。 同じ病気の人間同士で悩みを相談しあったり共感できたりする、闘病仲間に出会えるのがメリット。 参加者は両手で足りるほどだった。 どの程度障害開示をするか、というテーマがあがり 「自分が楽になりたいから出会って最初に言ってしまいます」という参加者がいた。 昔は私もそうだった。 良くも悪くもアイデンティ

          受け取られやすい障害開示の話

          信用に値するかどうかの話

          「信用が大事だから」とその人は言った。 しかし、その人の身なりや顔つき、口調や振る舞いはとても信用に値するとは思えなかった。 自分の主催する集まりに来てくださいと誘われはしたが、当然行く気にはなれない。 信用を得るには関係構築も大事だが第一印象もかなり重要だと聞く。 政治家も有権者から信用を得るためにコーチをつけてスピーチや振る舞いの練習をしているとどこかで読んだ。 信用を得るコツや方法を調べてみた。 1.相手に心から興味を持つ 2.褒めるなど相手が喜ぶ言葉をかける 3.

          信用に値するかどうかの話

          歌を歌わなくなった話

          歌わなくなって5年半ほど経つ。 双極性障害の発症と引き換えに歌わなくなった。 当初は体調が悪くて歌うどころの話じゃなかった。 調子の良くなった昨年ふと歌った方がいいんじゃないかと思い立ってトライしてみたものの、練習がつらくて断念した。 数えてみたら21年歌っていた。 10代の頃からなので、人生の若かった頃のほとんどを歌に費やしていたことになる。 歌うことこそが自分自身、自分の言語だと思ってもいた。 だが今は歌っていない。 歌わなくていいんだろうかという思いはある。 特に、

          歌を歌わなくなった話

          障害とセクシャリティを開示する話

          先日も初めて会った人に障害開示をした。 するつもりはなかったのだが、美術館に通い詰める話をするとなると手帳のことがついてまわるのでなし崩しに話すことになった。 幸い差別的な視線を喰らうこともなく(今のところ、ではあるが)無事?受け入れられた様子。 まあ、あとでLINEをブロックされる覚悟も一応はしている。 障害開示については気を使う。 精神疾患は特に差別を喰らいやすい。ネットではキ◯ガイとか平気で飛び交っているし、そもそも障害者自体が差別対象になる。 以前はバカ正直に自己紹

          障害とセクシャリティを開示する話

          しゃべり続けるおじさんの話

          しゃべり続けるおじさんが苦手だ。 彼らは周囲なぞおかまいなしでひたすら自分の話をし続ける。 宴席であればその場を独占したまま離さない、 飲み屋であれば店員さんを独占して離さない。 誰かが軌道修正しようとして言葉を挟んでも、また自分の話を始めている。 率直に言ってうんざりする。 私はホステスをやっていたことがあって、仕事でならまあいいかなと思うが給料が発生しないならごめんである。 今日も話し続けるおじさんに出会ってしまって 小一時間ボーッとその話を聞かされることになった。 同

          しゃべり続けるおじさんの話

          何を書くかという話

          「絵を描け!歌を歌え!文章を書け!写真を撮れ!」 と、行きつけのバーでカウンターに立つ若い子が若さに任せて叫んでいた昨日。 美術センスはまるでないし、演劇はその産業としての体質が嫌になってしまったのでもう手出ししたくない。21年歌っていた歌は今は歌う気がまるでない。 正直に書くと、先日トライしたけど練習が苦痛でやめてしまった。 じゃあ残るは文しかないな、、、ということで、文を書くことにする。 前述の彼が叫んでいた時、実はちょっとドキっとした。 そのバーは「アートバー」を標榜

          何を書くかという話