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障害とセクシャリティを開示する話

先日も初めて会った人に障害開示をした。
するつもりはなかったのだが、美術館に通い詰める話をするとなると手帳のことがついてまわるのでなし崩しに話すことになった。
幸い差別的な視線を喰らうこともなく(今のところ、ではあるが)無事?受け入れられた様子。
まあ、あとでLINEをブロックされる覚悟も一応はしている。

障害開示については気を使う。
精神疾患は特に差別を喰らいやすい。ネットではキ◯ガイとか平気で飛び交っているし、そもそも障害者自体が差別対象になる。
以前はバカ正直に自己紹介で言ったりもしていたが、不必要に弾を喰らう必要はないだろうと最近は伏せることが増えた。
ただしなんとも言えない不自由さと後ろめたさは感じる。
就職の際に、障害を開示するか否かでエントリーできる求人がまるで変わる。
実情としてはクローズで求人を探した方が給与など諸条件は良い。
ただ、万が一体調を崩した時に言い訳がきかなかったり、何より良くも悪くも自分のアイデンティティであるものを隠した状態で毎日過ごすことになる。
それがとても窮屈な気がしていて、クローズ就労に積極的にはなれないでいる。
しかし開示したらしたで、ある種の「ベツモノ」扱いを受けてしまうことは確かだ。
カードを伏せるか見せるか、ただそれだけの差で扱いが全く変わることに疑問も持つし、不思議なものだなとも思う。

先日アーティストの方とお会いする機会があった。彼は性的マイノリティだ。
途中でその方の知人が同席することになって話をしていたのだが、途中でうっかり私が新宿二丁目というワードを出してしまい、知人の方がそこに反応してしまうという痛恨のミスを犯してしまった。
あの反応は恐らく、事実を知らないのだと思う。
一瞬空気が変わって肝が冷えた。
作品解説でマイノリティである事実を公表していたので問題ないと思いこんでしまっていたのだ。
ああやっちまった!と思うと同時に、彼らはいつもこういう思いをしているのかと改めて気がついた。
一緒くたにしていいのかわからないが、
居心地の悪さという意味では同じだなと思った。

自由でありたいなと思う。

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