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2023年11月の記事一覧

『ゴジラ−1.0』観てきた感想(ネタバレあり)

 ついに公開されちゃいましたよ。んで観ましたよ。なので記憶がフレッシュなうちに感じたことを書き留めます。 人とゴジラの距離が近い やっぱり最初に感じたのがコレ。なんつーか、『ジュラシック・パーク』を思い出す距離の近さ。 『シン・ゴジラ』のゴジラは地震や台風のような災害としての恐ろしさだったのに対し、今回のゴジラは野生のクマや脱走したライオンのような、「やべ、いま目ぇ合った」みたいな、はっきりとコッチに敵意を向けているタイプの怖さがあった。  こないだの山崎監督と庵野監督

少女漫画はいつだって魔法をかけてくれる

少女漫画とは女の子のためにあるもの、ということで女の子にとって癒される展開やきゅんとする台詞、シチュエーションというものが好まれる。現実とは離れてそんな世界観を感じ入っていたいという気持ち。実際に私もそう感じる作品にこそはまっていくからだ。その一方で、共感できないという理由で離れて行く読者もいる。また少女漫画とは絵が綺麗かどうかということで読むか決める人も多いようだ。繊細な感性で情景描写が細かく美しく展開する少女漫画ではこういった要素が大切だとされている。特に思いが通じ合うま

「ゴジラ−1.0」を観てきたよ

※ネタバレしないように書きましたが、なんの予備知識もなく鑑賞したいかたには、ネタバレ注意です。 私は、いつも予備知識ほぼナシで観に行く派です😊 「なんだこの映画」 私は名作に出会うと、鑑賞中に、この台詞を心の中でつぶやきます。 それが今作品では、 「なんだーーー!この映画はーーー!!!!」 と、心の中で叫びました。 「シン・ゴジラ」のときも思いましたが、「ゴジラ−1.0」は「ゴジラ映画」の中に収めるのはモッタイナイと思います。 それは、ゴジラ映画を軽視していると

マンガ『結婚するって、本当ですか』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気

落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか? マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。 今回は、単行本は11巻で完結した作品である『結婚するって、本当ですか』(©若木民喜/小学館)より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。 『結婚するって、本当ですか』は結婚をテーマに、旅行代

ゴジラ-1.0 超ネタバレ感想

全部ネタバレで、全肯定で、ゴジラ-1.0の感想をつらつらと書き出してみる。 まだ観ていない人は、読まないほうがいいです。 ゴジラ-1.0。 それは朝ドラの世界に怪獣が殴り込んできた映画。 そうです。ゴジラ-1.0は、ゴジらんまんぷくです。 文中では、典子さんを「らんまん」の寿恵ちゃん、お隣の澄子さんを「まんぷく」の福子さんを演じたサクラさん呼びして少々錯乱していますが、お許しを。 終戦直前 おお〜のっけからいきなり怖い。 いきなり凶暴な姿を最初から見せるのは凄いなあ。

“道ひらき”の神様「猿田彦大神」のはなし 【日本三大庚申塚】

当社の本殿の向いに鎮まります庚申塚には、日本神話にも登場する「道ひら き」の神様、猿田彦大神がお祀りされています。 11基もの庚申像や庚申塔が集められたこの庚申塚は「日本三大庚申塚」の一つとされ、その多くが17世紀の中頃、今から約370年前頃のものと歴史の深いもの。 そんな当社の庚申塚前に、この10月に太宰府天満宮から恵与いただいた梅を植樹する機会をいただいて、改めてご紹介をさせて頂きたいと今月の「道ひらき」特別御朱印が生まれました…✨ ◆“道ひらき”の神様「猿田彦大神

コロナと共に終息したブーム

こども園で働く保育士です。 前回もアニメ関連記事(転生モノ)を書いたので、今回も少々違う角度からアニメブームのお話。 夫がアニメ漫画好きなので、リビングで何か観ていたら否応なしに影響を受けており、中年世代女性にしちゃあわりと詳しいほうだと思います。 令和に突入して最初のメガヒットアニメと言える【鬼滅の刃】。 そして美しい背景・描写・色彩で高技術&高画質な最近のアニメたち。 ちょっと思うところがあった昭和世代が、勝手に私見を書きます。 【鬼滅の刃】考察~ブーム期 3年ほ

[理系による「映画」考察] ゴジラ-1.0(2023) ➡"シン・ゴジラ"の後ゴジラを作ったことに賛辞を贈る

冒頭からカッコよく、2時間があっという間に過ぎる、とても見やすい映画でしたよ。 で、自身が賞賛したいのは、映画の内容よりも、"シン・ゴジラ"の後にゴジラを映画として作った山崎貴監督の勇気、になります。 "シン・ゴジラ"と比較されるのはもう明白で、庵野監督と比較されると思うと自身だったら絶対にやりたくないです…。それでもやり切った山崎貴監督に賛辞を贈りたいのですが、さらに、ヒットさせるために庵野さんに試写会でみてもらって、その後の対談をyoutubeで流すということまでやり

葬送のフリーレンから考える勇者論

こんにちわ。ほぼ全ての方はじめまして。 ようこそ思考実験室へ。室長の近藤です。 さてさて、お客様が今日もいらっしゃってくださったのに もてなすばかりか今回は注意事項からはじめなきゃいけないらしい。 それも二つもだ。 ※注意※ 研究者っぽい雰囲気かもしだしておこうスタイルではじめてみたものの、いつ崩壊しはじめるかわからないのでご了承ください。 ※注意※ 「葬送のフリーレン」をこれから見るよって人には一抹のネタバレを含みます。私の拙い語りを読むよりも、フリーレンを見ることを

不在の存在感にこそ価値がある

皆さんこんにちは、しまさです。 存在感と聞くとその人がいる時にだけ感じるものに思うかもしれませんが、いない時にも感じられるものでもあります。 いつも会議を進行してくれる人が休んだりすると、普段通り会議が回らず、その人を思い出したりしますよね。いない時にその人を思い出す場面というのは、案外多いのではないでしょうか? そして、いる時よりもいない時の存在感の方が、より高い存在価値を示していると私は考えています。存在感の本質は不在時にあるいうことです。 存在とは逆の不在時が本

魔族とは、一体何なのか?

多分、日本ほど異世界ファンタジーが氾濫してる国はないだろう。 エンタメ大国・アメリカのハリウッドや3大ネットワークにせよ、そこでの異世界ファンタジーのシェアなんて、たかが知れてるもんな。 ある意味、日本人ほど異世界に精通した民族もいないってことだ。 かくいう私も異世界物を少なく見積もっても100以上は視聴してきてると思うが、ある程度見てくると、大体のパターンみたいなものが掴めてくる。 まず、人間とは別種で魔族なるものが存在することだ。 今回は、この魔族について考えていきたいと

「マンガ原作アニメ」今昔

 悲しいけど、自分の趣味に使える時間というのは有限なんですよね。  私の場合、読書、映画、音楽、そして note と、やりたいことはたくさんあるのです。  昨年は、読書と note に使う時間が多かった私なのですが、 今年は アニメ にけっこうな時間を使っています!  まあ、アニメ とは細々と付き合っていたのですが、ちょっと離れてたんですよね。  観てるのは、話題になった映画作品、例えばエヴァやジブリ、新海誠作品や細田守作品ぐらいで、TV作品の方はほとんど観てないんです

フリーレンから考え始める他種族、他言語、異なる価値観

葬送のフリーレンが人気みたいですね。ちょっと気になってる考えがあるのでフリーレン紹介と合わせてまとめておく感じ。 葬送のフリーレン勇者パーティが魔王を倒したあと、そのパーティメンバーの1人であるフリーレンが仲間たちとの思い出と共に歩む物語。エルフは長寿なので色々とまったり学んでいく感じ。 原作はコミックで2023/09/15の11巻が最新。2巻まで読んだけど、これからガチバトルが始まるのかな?って雰囲気。なので2巻まではそこまでバトル!って感じのものは無いような進行。これ

萌えの原点・高橋留美子の世界

今回は、高橋留美子先生について書いてみたい。 というのも、この令和になって「うる星やつら」のリメイク版が放送されていたのを見たからさ。 見た感想としては、正直面白くなかった。 アニメの出来が悪かったわけでもないと思う。 割と作画は良かったし、ちゃんと声優も一流どころを揃えてた。 なのに全然面白く感じなかったのは、これはもう時代のせいとしか言いようがない。 80年代漫才ブームの頃のツービートの漫才を今ビデオで見て、全く笑えないのと同じことである。 やはり笑いは生鮮食品みたいなも