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1ヶ月間スマホをなくしていた僕の話

 スマホをなくしたとき、皆さんはどうするだろうか?  探す? 新しいのを買う? そもそもなくしたりなんかしない?  ・・・・・・。  現代社会を生きるうえで、あの光る板はもはやなくてはならないシロモノだ。世の中の実にさまざまなシステムが、「人はみなスマホを持っている」という前提で駆動している。  そんな大切なスマホを、僕は何度かなくした。ついこの間も、電車の中にスマホを置いたまま横浜駅で降りてしまい、小田原駅まで取りに行くハメになった。  スマホをなくすとこういうこ

    • 庵野監督がモデルの朝ドラを妄想する

       連続テレビ小説をほとんど見たことがない。  「朝ドラ」という単語が連続テレビ小説の俗称であることも最近になってから知った。  そもそも、うちの実家には朝ドラを見る習慣がなかったので、見るきっかけがないまま成人してしまったのだ。  強いて言えば、水木しげるファンの母は『ゲゲゲの女房』だけは見ていた。なら僕も、自分が好きな人がモデルの朝ドラなら見たくなるんじゃないか。  たとえば庵野秀明なんかどうだろう? 知名度も功績もあって、キャラが濃くて、それなりに激動の人生を送っ

      • 香川でうどんを食べようin茅ヶ崎

         遠く離れた場所で同じ地名がカブるというのは割とよくあることだ。  この前、JR相模線に乗っていたら「香川」という名前の駅を見つけた。  香川といえばうどん。  ここでうどん食ったら「香川でうどん食った」って言えんじゃん。そう思った。 香川へ行く。電車で 後日、改めて香川へ行った。北茅ヶ崎駅のすぐとなり。保土ヶ谷の自宅からは1時間半ほどで着いた。小旅行というにはやや気軽すぎるだろうか。  小さい駅だが、日曜日だからか降りる人は多い。やはり茅ヶ崎市は湘南を擁するだけあ

        • 彼がヤクザとカラオケしたからって、誰が困るってんだよ

           今さらながら、映画『カラオケ行こ!』を観た。  Twitterでも良い評判が流れてきていたし、バイト先の先輩は号泣してその日のうちに「あと4回は観る」と決意したらしい。こんだけみんなが褒めてるんだからきっと面白いんだろう。宇多丸さんもたしか褒めてたしな・・・・・・ぐらいのノリで、原作は読まずに鑑賞した。  まず、初めに好きな部分から書いていきます。ちなみにネタバレ大アリです。 気に入ったところ ・まず、中学校と中学生の空気があまりにも懐かしくて、「あぁ、中学ってこん

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          【祝・配信】『首』は “北野武版『君たちはどう生きるか』” なのではないかという話

           北野武監督最新作『首』のサブスク配信がもうすぐ始まる。ので、公開初日に観てきて考えていたことなどをこの機会に書いておこうと思う。  まあ、ほんとは上映期間中に書き上げたかったのを面倒で放置してただけなんだけど。 巨匠にしか撮れない映画 本作はひとことで表すと「不思議な映画」だった。「ヘンな映画」と言っちゃってもよいかもしれない。  本作に「巨匠・北野武の6年ぶりの新作」「重厚な時代劇ドラマ」「戦国版『アウトレイジ』」的なサムシングを期待していた人がいたとしたら、おそら

          【祝・配信】『首』は “北野武版『君たちはどう生きるか』” なのではないかという話

          『ゴジラ−1.0』観てきた感想(ネタバレあり)

           ついに公開されちゃいましたよ。んで観ましたよ。なので記憶がフレッシュなうちに感じたことを書き留めます。 人とゴジラの距離が近い やっぱり最初に感じたのがコレ。なんつーか、『ジュラシック・パーク』を思い出す距離の近さ。 『シン・ゴジラ』のゴジラは地震や台風のような災害としての恐ろしさだったのに対し、今回のゴジラは野生のクマや脱走したライオンのような、「やべ、いま目ぇ合った」みたいな、はっきりとコッチに敵意を向けているタイプの怖さがあった。  こないだの山崎監督と庵野監督

          『ゴジラ−1.0』観てきた感想(ネタバレあり)

          あの人はひとりが好きそうだ

           恋愛というものがわからない。誰かを好きになったとき、自分はその人とどう接するべきか。  僕にはいま、片思いをしている女性がいる。  その女性は、どうやら恋愛だとか結婚だとかにあまり興味がないらしい。  彼女はおそらく、「誰かの妻」とか、「誰かの母親」とか、「誰かの恋人」とか、そういう「他人の付属品」としてラベリングされることを好まないのだろう。  自分は自分。誰に頼るでも媚びるでもなく、自分の面倒は自分で見られる。  彼女のそういう、自立していて好きなように生きて

          あの人はひとりが好きそうだ

          観たぜ『パーフェクトブルー』

           以前から「すごい」らしいとは聞いていたけど、実際に見たことなかった『パーフェクトブルー』。  それが現在リバイバル上映中とのことだったので、ヒューマントラストシネマ渋谷で観てまいりましたよ。  劇場は連日ほぼ満員でチケットを取るのにやや苦労したものの、うまいことちょうどいい時間と席を確保。客層はほとんどが20〜30代の若い人たちで、女性のほうがやや多めな印象。  オチはうっすら知ってたけど、それでも最後までハラハラしっぱなし。すごい。  ストーリーもさることながら、

          観たぜ『パーフェクトブルー』

          神保町で買ったゲームブックがめっちゃ本格派だった話

             上京してきて一年目の秋、初めて行った神保町の古書店街でこんな本を買った。小説とRPGが合体したいわゆる「ゲームブック」とよばれるジャンルの本だ。  書店の棚のなかでもひときわ異彩を放つそいつを一目見た瞬間、「あ、こりゃ買うしかないな」と思った。値札を見たら定価の倍以上の値段が付いているし、メルカリで探してみたら1000円ぐらい安い値段で出品されているのを見つけた。でもそんなことは重要ではなかった。「神保町で本を買う」ことにこそ意義があると思ったからだ。  そう意気

          神保町で買ったゲームブックがめっちゃ本格派だった話

          このあいだ見た夢の話

           僕はあまり夢の内容を覚えているほうではない。どんな夢を見ていても、たいていの場合、目が覚めた瞬間に忘れてしまう。  だが先日見た夢は珍しくはっきり覚えていたので、その内容を以下に記す。 学園祭のようなイベント。 僕は何かのサークルの一員として参加している。 他のサークルのブースは手の込んだ装飾が施されているが、僕たちのブースはただ、テントに椅子とテーブルを並べただけ。 「これでいいのか、実行委員会に聞いてこい」(声の主はおそらく僕の母。顔は見えなかった) と言わ

          このあいだ見た夢の話

          「恋愛が苦痛」な僕に『シン・仮面ライダー』が刺さった話をしたい 

           『シン・仮面ライダー』、皆さんは何回観ましたか? 僕は4回も観ちゃいました。  上映終了からまあまあ時間がたって、ネタバレも本格的に解禁ムードになりネット上には感想やら批評やらアレコレ溢れておりますね。僕もせっかくブログをやってるので、感じたことを書き留めておこうと思った次第です。  初めて鑑賞したときは目の前で繰り広げられる光景をただただ飲み下すのが精一杯で咀嚼する暇がなかったんですが、あらためて見返したときにはだいぶ余裕を持って、雑念にとらわれずに作品そのものを味わ

          「恋愛が苦痛」な僕に『シン・仮面ライダー』が刺さった話をしたい