マガジンのカバー画像

葬送のフリーレン

391
『葬送のフリーレン』は、現在(いま)とても熱いマンガの一つだと思ってます。表面的には淡々と進んでいる雰囲気の時が多いですが、魂が熱く、奥が深い。原作マンガ、アニメいずれかを問わず…
運営しているクリエイター

#エッセイ

「葬送のフリーレン」118話ネタバレ感想:壮大な恋物語

この物語は究極の「すれ違いの恋の物語」とも言えるし、「時を超えて気持ちを通い合わせる恋の物語」とも言える。 第118話「フィアラトール」のネタバレ感想です。 未読の方はご注意ください。 魔族の幻影に飲み込まれ、まさかの(ヒンフリ・ファン狂喜の)状態になったヒンメルとフリーレン。 そのあとの展開に深く感動したので、勇者ヒンメルの境地を想像してみた。 出会い フリーレンと初めて出会ったのは、暗い夜の森。花畑を出す魔法を見せたときに、とても綺麗だと思った。(6巻) 大人

知らなくていい物語

昨年アニメ化もされ大ヒットした漫画「葬送のフリーレン」のノベライズ「小説 葬送のフリーレン~前奏~」が4月17日に発売された。 これは魔王を打ち倒した勇者パーティーで魔法使いをしていたエルフ・フリーレンが紆余曲折を経て「人の心を知る旅」に出る前の物語(所謂前日譚)5編を小説にしたもので、フリーレンの他に彼女の弟子で不器用だが優しい魔法使い・フェルン、フリーレンの旅の仲間で臆病な戦士・シュタルク、フリーレン達が旅の途中で出会う幼馴染の魔法使いコンビ・ラヴィーネとカンネ、そして魔

「勇者ヒンメルならそうする」

池袋でアニメ『葬送のフリーレン』の展示があったので、観に行ってきた。 こういうイベントがしょっちゅう開催されるのが東京のいいところ。 そして思い立ったらすぐに行ける。東京のいいところ。 人が多過ぎて入ってから出るまでに2〜3時間かかってしまうのは、よくない。 展示を見に行ったらアニメをまた見たくなって、2日ほどかけてアマプラで全話見返してしまった。 エルフの魔法使い・フリーレンが、かつて勇者ヒンメルの一行として冒険した旅路を再び辿りながら、仲間たちとの思い出や新たな出会い

くだらない旅をしよう

高校時代の友人と、久方ぶりに会った。 おそらく3年ぶりくらいの再会だった。 各々大学も違うところに進み、まして就職後などさらになかなか接点がなくなっていたため、こうしてかなりお久しぶりの再会になってしまった。 だが会ってすぐに、安心した。 皆、各々取り巻く環境や人生のフェーズにばらつきはあれど、高校時代とさして変わらぬ、くだらない話で笑い合えたのだ。 地元近くの飲み屋に入り、まずは各自の近況報告をした。 そして案の定、高校時代当時の思い出話へと話題は移る。 倫理の先

想い想われ、愛し愛される。そんな人になりたいんだ

『葬送のフリーレン』の最終回を前に、また1話から見直しを始めました。フリーレンを愛するみずです。 終わっちゃうことが悲しすぎて、卒業研究が辛い時期は私の生きがいポジションにもいて、毎週あたたかいストーリーに胸打たれていました。本当に悲しい…。 フリーレンは人間の感覚が分かりません。勇者一行の旅を終え、勇者ヒンメルが亡くなった時に「人間の寿命は短いって分かっていたのに」と後悔したことを機に、人間への理解を深める旅に出る。葬送のフリーレンは、そんな “想いは言葉にしないと伝わ

演じているだけ / 葬送のフリーレン

「理想の大人を目指して、大人のふりをして、それを積み重ねてきただけです。」 アニメ葬送のフリーレンの、ハイターの台詞がすごく好き。大人っぽくなったね、と言われたあとのことば。 共感…と言い切っていいのかはわからないけれど、すごくすごく、「そうだよなぁ、ただ演じているだけなんだよなぁ」と心に沁みた。 わたしも大人の年齢だけど、大人になったなというよりも「大人ができるようになったな」という感じ。子どもだった学生の頃から地続きで、ただ歩いたりこけたり道を逸れたり右往左往したりを

「葬送のフリーレン」と、私にとっての「東京ディズニーリゾート」。

この記事はハッキリ言って最悪だ。 「葬送のフリーレン」のファンと、「東京ディズニーリゾート」のファン双方の読者を想定しないといけないうえに、皆さんにとって見ず知らずであろう私の人生を絡めなければならない。果たしてどれだけ長くなることやら…。 私は「東京ディズニーリゾート」のファンである。その理由は話せば長い。 簡単に、ミッキー達がカッコかわいいだとか、アトラクションが面白いだとか、そんなところだと思ってくれて構わない。 でも…私を、「東京ディズニーリゾート」が「好き」

だれかの日記を読んでいるような感覚/『葬送のフリーレン』感想

普段アニメを見ない方と話していても、『葬送のフリーレン』はちょくちょく話題に出ます。 まだ見たことない方には是非見てほしいので、フリーレンのどんなところが面白いのか伝えたく、この記事を書きました。 ネタバレはないのでご安心ください。 一見地味な作品ですが、アニメ化されてぐんと人気が出たなあと感じています。 私は漫画で読んだときにはハマらなかったのですが、アニメをあらためて見て「あ、こんなにおもしろかったのか」と気づいた遅めのタイプです。 あらすじは、勇者ヒンメルが魔王を

勇者を称する言葉(葬送のフリーレン)

葬送のフリーレンのアニメを毎回楽しみにしている。もちろん本編も楽しく見ているのだが、私はヒンメルというキャラクターが好きなので回想シーンで彼が出てくるのを待っている。既に故人である彼のエピソードは常にきらっとしていて、名言含め毎回ぐっとくるものがある。 今日はこの勇者ヒンメルについて語ってみようかと思う。 アニメ22話の台詞のネタバレがありますのでご注意下さい。 死してなお物語の根幹に関わり続けるヒンメルはとても魅力的なキャラクターだ。自分のことを堂々とイケメンと言って

子供の時に戻ったような気がするんだ

12月08日の前回の『葬送のフリーレン』をみなさまご覧になりましたか? 「YOASOBIがOPだから」 という理由で見始めましたが、すっかりフリーレンのファンになっています。YOASOBIはもちろん、監督さんやEDのmiletさんも原作リスペクト、原作愛がものすっごくて「フリーレン、愛されてるな」と視聴する度に感じます。 そんなフリーレン、前回のお話は原作エピソードの中でも人気No.1のお話らしく、期待して見たら期待のはるか上を来たので興奮が抑えきれません。 皆さんが好

フリーレンも私も、人間に鈍い。だから一緒に気づくための旅をしているんだ。

フリーレンを愛するみずです。こんにちは。 ここまでリアタイで追うアニメはなかなかありません。本当に素敵な物語です。 14話を見て、また1話から見直しました。(好きすぎ) 伏線の張り方も、とっても素敵です。 何度でも見直したくなりますね。 1話ごとに2本はnoteを書けそうなのですが、卒論があって書けないので仕方がありません。ただ、見返して思ったことがあります。 前にフリーレンのような、終わりが始まりみたいな物語は「どう生きたい?」みたいなことを訴えかけているのではない

【トモダチはもういないじゃない】葬送のフリーレンから見える言葉の魔力

どうも!友情崩壊 断捨離のらくたのです!!! (注意:今回の記事は葬送のフリーレンのネタがたくさんあります。あとネタバレも) 今回は、葬送のフリーレンを見ていて僕の心に刺さった言葉から「トモダチ」に関して考えることになったことを書いていきます。 あと僕の感情アクセルがべた踏みですので、脳もたれを感じるかもしれません。ご注意を アウラちゃん最高!葬送のフリーレンを知っているでしょうか?ちょっとまえにアニメがやり始めた感じで、ひたすらにヒンメルという紳士剣士がイケメンなアニ

葬送のフリーレンがぶっ刺さった

※この記事は「葬送のフリーレン」のネタバレを多少含みます。ご了承の上お読みください。  新環境も少しずつ落ち着いてきて時間が取れるようになり、前から気になっていたアニメ版の『葬送のフリーレン』を見始めました。これが本当に面白く、何より私にぶっささり、一気に最新話まで見てしまいました。  主人公で魔法使いのフリーレンは超長命種であるエルフなので若々しい姿を保っている一方、人間の勇者や僧侶は老いて寿命で亡くなっていきます。その最期を見送ったフリーレンは旅を続けながら、旅の足跡

勇者ヒンメルならそうしたからね

冬が到来して怯えているいわさじゅんと申します。冬がすこぶる苦手でして..。なぜって理由はいたってシンプルで寒いじゃないですか。 毎年思う。今年オレ冬越せるのか?? 冬は当然寒いものだし自然の摂理なのでそれでいいんですが。なにせ寒さに弱いもので身体が動きません。気分も上がってきません。あと眠いしできればお外に出たくない 笑 コンビニのレジのところに設置されている、ホットスナックコーナーの、あの暖かな温もりの中でずっと過ごしていたい。温室育ちなのでわがままです。すみません。