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葬送のフリーレン

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『葬送のフリーレン』は、現在(いま)とても熱いマンガの一つだと思ってます。表面的には淡々と進んでいる雰囲気の時が多いですが、魂が熱く、奥が深い。原作マンガ、アニメいずれかを問わず… もっと読む
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「葬送のフリーレン」118話ネタバレ感想:壮大な恋物語

この物語は究極の「すれ違いの恋の物語」とも言えるし、「時を超えて気持ちを通い合わせる恋の物語」とも言える。 第118話「フィアラトール」のネタバレ感想です。 未読の方はご注意ください。 魔族の幻影に飲み込まれ、まさかの(ヒンフリ・ファン狂喜の)状態になったヒンメルとフリーレン。 そのあとの展開に深く感動したので、勇者ヒンメルの境地を想像してみた。 出会い フリーレンと初めて出会ったのは、暗い夜の森。花畑を出す魔法を見せたときに、とても綺麗だと思った。(6巻) 大人

【雑記】『葬送のフリーレン』が大好きなのに、なんかエラいミスを犯してしまった

先日、エモさに負けて勢いでこんな感想を書きなぐってしまった。 私は単行本派の人間なので、基本的に漫画の新ストーリーは3~4か月後にまとめて知ることになるわけである。 で、今回はそのブランクが招いた「やっちまった話」を、ここに己への辱めとして残しておこうと思う。 ○13巻を読み切ってからの感想正直、118話について読み始めの時点では強めの違和感を感じていたんですよ。 あれ?過去に飛ばされた時点ですでに魔族に襲われてたっけ? あれ??幻術にはどのタイミングで掛かったんだっけ

【雑記】葬送のフリーレン:第118話感想 / 追記アリ

うううううううううううう。 うううううううううううう。 自分は葬送のフリーレンを単行本で追ってる派の人間なので、5ヵ月くらい前のストーリーをようやく見ることができたわけなのですが、その、この話は…ヤバい…。 やられてしまいました。 これはだめだ。 書いて発散するしかない。 ----------------------------- 以降ネタバレ含みます ----------------------------- あの!幻影の結婚式って時点で「やってんなぁ!!」ってクソ

知らなくていい物語

昨年アニメ化もされ大ヒットした漫画「葬送のフリーレン」のノベライズ「小説 葬送のフリーレン~前奏~」が4月17日に発売された。 これは魔王を打ち倒した勇者パーティーで魔法使いをしていたエルフ・フリーレンが紆余曲折を経て「人の心を知る旅」に出る前の物語(所謂前日譚)5編を小説にしたもので、フリーレンの他に彼女の弟子で不器用だが優しい魔法使い・フェルン、フリーレンの旅の仲間で臆病な戦士・シュタルク、フリーレン達が旅の途中で出会う幼馴染の魔法使いコンビ・ラヴィーネとカンネ、そして魔

葬送のフリーレンを見た感想など。時間と生命

 つい昨日葬送のフリーレンを見終わった。個人的な感想を軽く書いていきたいと思う。 時間感覚について  まず、面白いと感じたのは時間感覚だ。様々な種族が出てくるアニメは沢山あるが、勿論種族ごとに寿命がありそこで生活している。  その寿命、時間感覚を考えると生活のリアリティを感じてくる。  普通に考えたら当たり前のことなのだが、当たり前だからこそあまり気にしていなかった。  アニメの冒頭では、50年後に流星群をまた見ようとか、フリーレンはこの先長い人生が・・など時間の流

「葬送のフリーレン」に見る終わった後の物語

今更言うまでもないですが、「葬送のフリーレン」面白いですよね。漫画もアニメも素晴らしく、火の打ちどころのないストーリー展開と魅力あるキャラ設定だと思います。 僕がもっとも惹かれたのは、「終わった後の物語」というところです。「葬送のフリーレン」は、勇者ヒンメルを中心としたパーティーが魔王を倒した後の物語です。言ってしまえば、後日談です。 昔から僕は「終わった後の物語」に惹かれる傾向にあります。情熱的な恋をして別れた後のふたり、引退したスポーツ選手の人生などですね。 多くの物語

知りたいと思う気持ちに正直になったら勇者様に恋をしたお話❤️‍🩹

こんばんは🌝 今日もおやすみで 鼻水・喉痛い・頭痛で絶不調すぎて 春の訪れを感じています (不調で感じる春の訪れちょっと嫌。笑) 今日はここ数日である1つの楽曲の感じ方が 180度変わったお話を備忘録のように 書いておきたいなと思って更新してるよ🪐 先日新しく始まった歌番組で YOASOBI が出てて、そこで「勇者」を 初披露してたの🎤 その歌っている時の後ろのスクリーンに 葬送のフリーレンの限定オリジナル映像が流れていたんだけど その特別さを理解できなかったの悔しい

「葬送のフリーレン」における日常と非日常

この物語「葬送のフリーレン」(漫画版)は、どんなきっかけだったか忘れたけれど、以前ウェブのどこかで物語の“始まり”の部分を読んだことがありました。何か惹かれるものがあったのでしょう、覚えています。「始まり」なんだけれど、(嘗ての)物語の終わりから始まってるのですね。だから、ウェブで読んだとき終わりの方の一部分かと思っていました。 ところで、noteでフォローしている方にテレビのアニメを勧められました。しかし、テレビを観る習慣がないので2〜3回観たきりになってしまっていたので

ありがとうマッドハウス アニメ『葬送のフリーレン』 感想

「神は細部に宿る」という言葉がある。アニメ『葬送のフリーレン』を見たときに思い浮かんだのはこの言葉だった。 とことん、細部まで拘りぬいた高クオリティな作品。〇〇がよい、というよりもすべての諸要素のレベルが高く、アニメ作品として化け物じみたクオリティの作品だと思った。こんなアニメ作品を世に送り出してくれた、マッドハウスに感謝しかない。 正直に言ってしまうと、自分は原作であるマンガの『葬送のフリーレン』はそんなに好きではない。話題になり始めたころ、まだ2巻か3巻くらいしか出て

「葬送のフリーレン」、最初の2話で感じるキャラクターの厚みの話

「ガルクラ」の感想記事が多くのアクセスを頂けてまして、放送中アニメって強いな~と、昨年オトナプリキュアでも感じたことを再認知しております。 自発的にアニメを1話から観る事が少なく、周囲で話題になっていて「観てみるか…」と腰を上げることが多いので、常に一歩二歩遅れて視聴する私ですが、ガルクラはなんとかトレンドに乗れているようです。 さて、そんなガルクラとは別に、また一段と遅れて観ている作品があります。「葬送のフリーレン」です。 架空のキャラに必要な要素が詰まっているフリーレ

GACKTと山田裕貴もお勧めのフリーレン

葬送のフリーレンは、第1期を終えて次の作品を待ってる段階ですが、 結構見てる人は多いということですね。 このお二人もハマってるらしい。 まずGACKTさん。Xで呟いてたようですね。 GACKTは、この作品を「この物語りの良さを分かるために必要なのは想像力と感受性。まだ途中なのだが、テンポはかなりスロー。感情の大きな起伏もほとんどない。ところが突然、大きな感動の波が襲ってくる。ついついなぜか見てしまう。見ずにはいられない。そんなアニメだ」と絶賛。 山田裕貴さんもXで

葬送のフリーレン全巻読んだ

読みました! 現時点で出ている単行本13巻まで。 下記、感想です。(ややネタバレ) これはもしかすると壮大なラブストーリーなのかもしれない……と思った。フリーレンが10年間フラグを折り続けた結果、こんなことになっちゃってる。 10年間、もはや魔王がどうとかではなく、ひたすらフリーレンに情操教育を施す旅だったな。(教育係三人) 推しはもちろんゼーリエです。でもフランメもわりと好きなので、強い師匠キャラが好きなのかもしれない。 この作品ってちょっと特殊かなと思っていて

葬送のフリーレンが面白い【読書】

マハトのシリーズが終わって、新シリーズではまさかの展開ですが、すっごく面白いです。 今までになかった切り口で漫画というより、小説に似た感じがします。よくこのアイデアを思いついたなぁーーって思います。 10巻超えてから今のシリーズに突入したのでだいぶ振りがきいています。物語の展開がすっごく速いので、まだ12巻なのかーーって思ったりもします。 週間連載で、お話がちょっとずつしか進まなくて巻数が多い漫画ってけっこうありますが、フリーレンはどんどん話が展開していって間延びが少な

【葬送のフリーレン】魔法について:結界魔法②

漫画「葬送のフリーレン」では、様々な魔法が登場します。 本記事では、本作品に登場する結界魔法について、関連する記述や描写を用いて考察していきたいと思います。 なお、議論は人類の魔法が中心であるため、女神様の魔法や魔物・魔族の魔法には、当てはまらない箇所もあることをご留意下さい。 本記事は以下リンクの続きになりますので、ぜひご確認下さい。 対象は単行本全13巻127話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。 包囲系の結界魔法結界魔法(魔法名) ちょ