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世界遺産・西芳寺(苔寺)の庭園に込められた庭師さんの思いとは

京都には世界遺産が17ヶ所あります。
その中の一つ、西芳寺のことを。

苔寺といった方が馴染みがありますね。

こちらは完全予約制なので、お気をつけください。

雨上がりのある日、いよいよ門をくぐります。

いよいよ向こうの緑に会える

苔寺の決まりがあり、まずは本堂でお参りして写経をします。
外国の方も写経なのです。

本堂は写真禁止。

本堂での写経を終え、いよいよ庭園へ。

小径を少し進むと休憩所、動きたくない。
ずっとここにいたい衝動に駆られる。

緑が反射している美しい床几

深呼吸して前に。

THE 苔
雨上がりの緑が一層際立ち、眩しいほどに美しい。

この写真に何種類の苔が写っているでしょうか?

広い庭園を専門の庭師さんおふたりで管理されていると知り、驚きを隠せない。
人生と共にこの庭園があるのだと思う。

この庭を一周することから一日をスタートさせる。まるで自然が導くかのように。
その姿を想像する、人間の感情をも凌駕するような自然界の一員という立ち位置なのだろう。

庭に散らばる落ち葉や枯れ枝、吹き溜まった土など、さまざまな自然の痕跡は一日として同じものはない。

庭を造る、庭を整える、ということはどういうことなのか。
自然を見せること、完璧にしないこと。

風が吹けば、葉が散り落ちる、それこそが自然の姿。

庭を掃く箒まで、この庭園内の竹で手造りされているそうだ。

言葉を紡がない方が伝わるものがある。

大佛次郎作 川端康成書 苔寺にて

先人たちがその時々に築き上げて遺したものを今の若い人はどんな風に見ているのだろうか。
滅びたものをただ美的な興味で見ているのか、乱雑になった世の中にも自分たちの生活や血のつながりのあるものとして懐かしみ受け取ろうとする心が残っているのか、確かめたいというような内容。

今、私たちに問われているような気がします。

旅は大切なことを教えてくれますね。



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