ドイツ ベルリン・フランクフルトへの旅④~自然科学博物館と嬉しかったこと~
前回の記事で、もう一つ書きたかったベルリンの博物館を追加でこちらに書いておこうと思う。
前回の記事は、こちら。
1.自然科学博物館(ベルリン自然史博物館)
幼いころから恐竜好きだった息子の影響を受けて(絵本など読まされたから)、私も恐竜に興味あり。
こちらの博物館では、ブラキオサウルスの世界最大の骨格展示がある。入って見たら、あまりの大きさに驚いた。こんな大きな恐竜がいかにして生き、いかにして滅んでいったのか。考えるだけでもロマンを感じる。
他にも、昆虫標本や動物のはく製、鉱石などが世界中から集められている。
面白いのは、大きな場所一面に、昆虫・鳥類・動物などが同時に展示されているところ。新鮮な感じがした。
とりわけ、驚きなのがこちらの展示。
見上げても上が見えないくらい高い棚に、びっしりとアルコールにつけられた標本だ。
この部屋は中に入れず、外から見るしかないのだが、最初見た時、中の液体が異様な光を放ち、ちょっと独特な雰囲気だった。
博物館のリーフレットによれば、100万種類の動物に、276000本のビン、80トンのアルコールが使われ、世界で最も現代的なコレクションだと書かれている。すごい!の一言。
こんなに大量の標本を見たのは初めてだ。
とっさに、地震が多い日本で、同じような展示は無理ではないか?と思ってしまった。ドイツだからこそできる展示だ。それゆえ厳かな雰囲気の中から、標本たちが無言のメッセージを送っているようにも思え、しばらく動けなかった。
次に、思わず言葉を飲み込んでしまった場所がこちら。
一体、何をしているのか?一瞬わからなかった。
なんと、この部屋では、ハチやアリ、チョウなどの昆虫類を登録していたのだ。一つ一つ写真に撮り、パソコンにデータを入力。そして、実物を人物の右手にあるボードにピンでとめ、標本を作っている。
この作業が、とても細かい!くしゃみなどしようものなら、昆虫がどこかに飛んでいってしまいそう。
こうやって一つ一つデジタル登録していくことで、国のかけがえのない資料とし、研究の土台作りをしているのだ。
なんて地道な作業!
でも、このなくてはならない作業が、ドイツの様々な研究の助けになっているんだと実感。実際に、デジタル登録の現場を見られたことで、先進的な技術や、未来に向けて今、何をするべきなのかというドイツの姿勢が感じられて、とても有意義だった。
できあがった標本の数々。
部屋の壁一面にずらりと展示されていて圧巻だ。
この地球上には、こんなにも多くの昆虫がいるのか・・・と、改めて驚く。
2.博物館での思い
自然科学博物館は、他にも地球の仕組みや、宇宙と太陽系、進化のプロセスなど多くのことが楽しく学べる。
そのおかげだからだろうか。
ベビーカーを押した家族一家や、おじいさん、おばあさんがお孫さんを連れて来ていた。中でも、お父さんがまだ幼い我が子を連れて、展示物を指さしながら、熱心に説明している姿を何組も見た。平日なのに。
日本では、平日にわざわざ博物館に子どもを連れて行くお父さんは、少ないように思う。疲れているから家で休んでいたいとか、出かけても近くの公園とか、子どもが喜びそうな遊園地なんかが比較的多いような気がする。(我が家もそうだった・・・)
しかし、ドイツに来てからは、全く違った。
眠る赤ちゃんのベビーカーを押しながら、上の子どもの手を引いて展示物の説明をするお父さん。それを笑顔で聞く子ども。
もちろん、わからないことも多いだろう。それでも、お父さんは国が誇る展示物を子どもにしっかり伝えつつ、知識と見聞を広めてほしいと願っているのではないだろうか?そして、幼き日に連れて来てもらったことを胸に、ドイツの子どもたちは、大人になっていくんだなあ・・・
自然科学博物館で展示物の他に、親の子どもへの深い愛や、心の豊かさみたいなものを感じた。
3.嬉しかったこと
ここベルリンで、とても嬉しかったことがある。
フォロワーの風の子さんと、お会いすることができたのだ!
以前、風の子さん主催zoomの講座に参加させていただいてからのご縁。
noteを通じて、リアルにお会いするのは、風の子さんが初めてだ。
ちょっと、ワクワク!
お茶を飲みながら、近況報告。
やはり実際に会うと、話も弾む。お元気そうで何よりだった。
こうして、知っている方と異国で会えるのは、本当に嬉しいし安心できる。
これも、noteのおかげかも。感謝感謝だ。
短い時間ながらも、お会いできて良かった!これで、今回の旅の半分は成功だな!なんて思ってしまった。
風の子さん、お忙しい中、ありがとうございました!
・長文をお読みいただきありがとうございます。
ベルリン編は、ここで一旦終了。次回からは、フランクフルトへ。
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