人生でのお金の使い方を真剣に考えるきっかけをくれた一冊

今年読んだ中で、一番自分の固定観念がひっくり返された本と言ってもいい。私に強烈なインパクトを与えた一冊。


『DIE  WITH  ZERO   人生が豊かになりすぎる究極のルール』ビル・パーキンス

人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。

筆者のビル・パーキンスは、こう断言している。そのためには、

今しかできないことに、惜しみなく金を使う。大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金をつかうことだ。(P19~20より)

つまり、「今を生きる」(これは私の座右の銘だったりする)につながることではないだろうか。今、この瞬間をしっかり自分らしく生き、そこにお金を使う。これが活きたお金の使い方であり、自分にもよき思い出になる。

同時に筆者はこの本のタイトルにもなっている「ゼロで死ぬ」ことも述べている。

莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。(P70~71)

目からウロコ!以前、「老後は2000万くらい必要」などと言われたことがあった。なので、老後に備えてしっかり貯蓄しないと、大変になるのではないかという思いが、ずっとあった。不安だから貯める。もちろん、最低限のお金は必要。でも、必要以上にため込んだり、お金を適切に使うタイミングが遅すぎたら残念だということなのだ。

そして、人生の残り時間を意識すること。(筆者は、自分の推定死亡日までの日数をカウントダウンするアプリを使っているそうだ)永遠ではない自分の命と向き合い、その限られた時間とエネルギーをどう使う必要があるのか、自分で考えなければならない。そう考えて未来に目を向けると、元気に活動できる時間もそう多くはないと実感する。

以前、私はお金の使い方をぼんやりだけど、考えたことがあった。いつ、どこで、何に、どんなふうにお金を使うのがいいのか。でも、はっきりした答えは出なかった。つくづく、お金の使い方の難しさを感じる。当然だけど死ぬときに、お金は持っていけないのだ。自分の人生を振り返って、様々な思い出だけしか、冥土のみやげにすることはできない、この事実。

一時間、一日、一週間、一か月、一年。時間が積み重なって、人生ができあがる。そんな中で自分らしく、自分が幸せや充実感を感じること。これからは、そんなことに適切にお金を使いたい。それには、自分の考え方や行動パターンなども、うまく変えていかなければならない。ちょっと骨が折れることもあるかもしれないけれど。

でも少しずつ意識を変え、勇気を出して、やってみたい。思い出をたくさんつくるために。人生を100%充実させて、一度しかない人生を自分らしく価値あるものにするために。







#生活 #DIE WITH ZERO #お金 #人生 #思い出 #ビル・パーキンス #読書の秋2021 #タイミング #人生を変えた一冊   #充実 #インパクト #ゼロで死ね #ダイ・ウィズ・ゼロ #読書感想文

この記事が参加している募集

読書感想文

人生を変えた一冊

もしサポートいただけたら、とてもありがたいです。自分をより向上させるための書籍購入や研究会、勉強会の参加費用にします。また、日本在住で中国語圏生徒達の日本語学習のフォローにあてたいです。