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読書記録_本

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読書(漫画以外)の記録。 名前が覚えられないため、外国の本があまり読めない。まほろ市出身。 Instagramにも載せています。 https://www.instagram.co…
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2021年8月の記事一覧

『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』日経コンピュータ

『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』日経コンピュータ

エンジニアでない素人で部外者の私にもわかるホラー。みずほ銀行システム障害のニュースを見かけたので読んでみた。

2002年に3つの銀行が統合して誕生したみずほ銀行は統合初日に、また2011年には東日本大震災の義援金受付をきっかけに大規模システム障害を起こす。そして今月8月には今年に入って5回目のシステムエラーを起こす。

儲からなくなった銀行は、巨額を要する「勘定系システム(給与振込や公共料金引き

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『美しいものを見に行くツアーひとり参加』益田ミリ

『美しいものを見に行くツアーひとり参加』益田ミリ

益田ミリさんがタイトルそのまま、一人でツアーに参加して、オーロラ、ドイツのクリスマスマーケット、リオのカーニバルなどを見に行く体験記。
「思いついたから、旅行代理店で申し込んで海外旅行に行く」という行為が当たり前だった世界にびっくりする。またそうなるのはいつになるのだろう。
「海外にいってまで集合時間などに従うなんてまっぴらだ」と思うタイプなので私はツアー旅行に参加できない。「オーロラ観光は確かに

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『ブランチライン』1-2巻 池辺葵

『ブランチライン』1-2巻 池辺葵

四姉妹と母、そして彼女たちに溺愛されてきた長女の息子が軸となるストーリー。バツイチ長女はパートを探していて、次女は公務員、三女はカフェを営み、四女はアパレル通販会社で働く。それぞれの事情と性格が、ほんわかした絵で、鋭く描かれている。
池辺さんはお洋服や食べ物が本当に好きなんだろうなあ。三女の料理や、末娘の仕事ぶりににじみ出ていてそういうところも楽しい。

『ブランチライン』1-2巻 池辺葵

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『一汁一菜でよいという提案』土井善晴

『一汁一菜でよいという提案』土井善晴

私の思う「素敵男性」の一人である土井善晴さんの本。食事はごはんとお味噌汁(一汁)、そしてお漬け物(一菜)でいいんじゃない?という提案。ごはんの準備が一見簡単、軽くなりそう…、と思いきや日本の文化や土井さんのエピソードを交えて濃厚な一冊。

土井さんの普段の味噌汁写真(カメラマンが撮った綺麗な写真ではない)がゴロゴロ入っているのがとてもよかった。

『一汁一菜でよいという提案』土井善晴

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『ももこのまんねん日記』さくらももこ

『ももこのまんねん日記』さくらももこ

2009年、オバマさんが就任、草薙くんが酒でやらかし、新型インフルエンザが流行、清志郎が死去。さくらさんは家にカラオケ部屋「ドレミ」や駄菓子屋コーナーを作成。わたしもやりたい。

『ももこのまんねん日記』さくらももこ

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#ももこのまんねん日記 #さくらももこ #集英社 #本 #読書感想文

『チ。―地球の運動について―』1-4集 魚豊

『チ。―地球の運動について―』1-4集 魚豊

先の見えない山道を登っていて、ふと目の前が広けることがある。映画や壮大なPRGのオープニングに、音楽に、心が広がって軽やかになることがある。このマンガには「それ」がある。

ストーリーは拷問から始まる。そういうシーンが苦手なので「読まなきゃよかったかも」と思う。C教に叛く異端思想とされる研究資料の在処を吐かせるために拷問が行われている。C教は地動説をとっており、地動説はもってのほかなのだ。

世間

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『コロナ黙示録』海堂尊

『コロナ黙示録』海堂尊

現実にあのヒーローが登場したらどう対処するんだろう?と思うことがある。

小説の舞台はコロナが日本に入ってきてしまった日本。クルーズ船で発症が確認されたものの隔離方法に問題があったり、その後も海外からの渡航者を疫学的に適切に対処できないなど、国内にコロナが侵入してくる。第二次安保首相の政治は首相や婦人、そして「おともだち」に便宜がはかられ、検察システムさえも壊れていく。『チーム・バチスタの栄光』や

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