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小学生の青春ドラマ

チャラ男シリーズ#22

ある日、5年生の息子が学校から帰宅。
なんと、号泣しているじゃありませんか!!

「え?!ど、どーしたの?!な、なにがあった?!」
(ケガした?ケンカした??もしやイジメか?!?!)

「300回超えたぁぁぁ~~~~」そしてまた泣く。
・・・「はいっ?!」

わかりましたよ。大縄です。
息子がとにかく全身全霊をかけていたのがクラス全員でやる8の字の大縄。3分間で何回飛べるか、ギネスを本気で目指してるらしい。

放課後も週末も、時間さえあれば公園集合で練習。
5年生後半ともなると、中学受験の塾も本格化してきて宿題やらテスト勉強やらも増えてるんですけどーー・・・
がしかし、「他にやらなきゃいけないことあるよね?!」と言う母の言葉なんて入りっこない。入る余地なし。
帰宅したら、ランドセルと塾のかばんを交換して即公園へ行く息子。20分しかなくても練習したいから、と。

なんなんだ、大縄ってなんなんだ。
初めて公園に練習しているところを見に行って、納得!これは燃える!!

今の小学生は忙しい。
すきま時間にクラスの子達が入れ替わり集まって、声出しながらひたすら飛び続ける。
「ハイッ!ハイッ!ハイッ!ハイッ!・・・」

反抗期に片足突っ込み始めた息子が、とにかく学校が一番楽しい!大縄最高!!と言うほど、熱血指導してくださる担任の先生に思わずお礼の電話をかけましたよ。
(連絡帳だと息子に読まれて怒られそうだからね)

毎日、帰りの会のあとランドセルを持って校庭へ出て、10分くらい練習していたこと。

300回がものすごく高いハードルで、スランプに陥って、リーダー格の一人の女の子が責任を感じて大縄がイヤになってしまったこと。

それを、はじめ理解できなかったクラスのメンバーが、やる気がなくなったその子を責めて泣かせてしまったこと。

先生のフォローで話し合いの場を作り、彼女の気持ちをクラスでシェアしたところ、皆が泣きながら謝り、もう一度頑張ろうと奮起したこと。

そしてその日、校庭でやっとやっとやーっと300回超えることができて、クラス中で泣いて笑って叫んで、そのまま帰宅したこと。

・・・そりゃ号泣するわ。

電話口で、先生も私も泣きそうになりながら話しました。

たかが大縄、されど大縄。
目標設定、試行錯誤、失敗した子への声かけ、集中力、達成感、一致団結……悔しい!でも諦めない!!何度でも挑戦する!!!

学校で学べるってこういうことだな~と。

こうなったら納得するまでとことんやりなさーい!
そのパワーと自信があれば他のことも成し遂げられるはず!!

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