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今、若者に何が起こっているのか?「Z世代」と呼ばれる若者の特徴とこれから

やっと迎えた金曜夜!!

祝杯!!

(筆者は明日も仕事ですが😭)

と同時に、週末を充実するための準備。

成果をあげる人は、気が緩みがちになるところで、一個人より多く動く。

自分を労うことと、週末への活力となる一打を仕込んでおくこと。

充実した午後をお過ごしください♪


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


Z世代と呼ばれる層がよくニュースや議論を賑やかしています。

「今の若者は、自分たちが生きてきた時代とはあまりにも違う感性をもっている」

そう感じている世代の大人たちが戸惑いや混乱、不満などを表現するために、このようなトピックを多く話題にしているのだと筆者は思っています。

筆者は、「〇〇世代」という言葉をほとんど意識しません。

人間は「世代」といったくくりで仕分けするものではなく、一人一人の特性を見て、接するものだと思っているからです。

また、

「若い人たちが、最新の感性をもっている人たちだ。だからそこから学ばなければならない」

とも感じています。

なぜなら、常に、次の社会をつくり替えていくのは、若く新しい感性を持った人たちだからです。

ただ、小学校教員を10年勤め、最後の1~2年は、明らかに子どもの質が変化してきていると感じたのも事実。

そこで、今回は、現代の大学生までの学生や子どもたちに現れている特徴を考察し、

これから先の未来に必要なアクションを考える機会にしたいと思います。

是非、共に、様々考察しながら、記事を見ていただければ幸いです。



「若者たち」の特徴

『いい子症候群の若者たち』という本があります。

金沢大学の教授が、大学生を中心に、現代の若者の傾向や特徴を分析し、まとめてあるものです。

その中でも、筆者が特に共感をしたり、強いインパクトを受けたものを5つに絞って紹介します。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶ほしいのは平均点
❷「浮く」を極度に嫌う
❸表面を大事にする
❹競争<社会貢献

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

1つ1つ見ていきますね。


❶ほしいのは平均点

非常に特徴が顕著に現れているのは「公平な分配方法」についてのアンケート。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①平等分配
→完全一律な分配

②必要性分配
→扶養家族などの必要に応じて分配量を変化

③実績に応じた分配
→成果に応じた報酬

④努力に応じた分配
→努力量に応じた分配

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

皆さんならこの中でどれを「公平な分配方法」として選ぶでしょうか。

そして、現在の大学生はどのように答えると思いますか。

結果は以下のようになります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【①平等分配】 
男性49% 女性53.2%

【②必要性分配】
男性5.9% 女性5.5%

【③実績に応じた分配】
男性19.6% 女性16.5%

【④努力に応じた分配】
男性25.5% 女性24.8%

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

圧倒的に多いのは「平等分配」

つまり、現在の若者は、努力量や成果といったものに価値をおくよりも、

どのような状態であろうと平等に給与や資産が分配される

ことが理想的だと思っている傾向が強いということです。

そもそも分配量を変えることに違和感を感じている。

だからこそ、全力を出さずに平均点を取りにいく傾向があります。

何事もほどほどの状態を目指す。

ある種バランスが取れている状態とも言えるでしょう。


❷「浮く」を極度に嫌う

この「浮く」という状態は、かつては、「空気が読めない」というような意味合いで使われていました。

ただ、現在は、よい意味でも人よりも目立ったり、成果を出したりする人は「浮く」存在になりがち。

例えば、アンケートで好ましいポジションを答えてもらうと、一番嫌いな役割に「リーダー」があげられるそうです。

社会全般からみてよいことをしたときにも「目をつけられる」という感触を抱く。

とにかく横並びでいたく、大事なシーンであればあるほど100人の中の1人に埋もれることに努力を注ぐのです。

これは小学生の段階で、既にこの様子が顕著に現われます。

特に高学年。

人前で1人の人をピックアップして褒めるということは、却って空気が悪くなる傾向があります。

褒めるなら全体を褒める。

1人に声を掛けたいときは、誰も聞いていない中で個別に声を掛けるといった具合にです。

なんとなくその傾向を掴んでいた筆者でしたが、本の著者が言語化してくれて「まさしくこの表現だな」と腑に落ちたのです。


❸表面を大事にする

浮くことを嫌うということは、別の言葉で言い換えれば安定を好むとも言えます。

そして、安定や調和を好むということは、不和を嫌うということです。

特に集団の中で、「特定の誰かをあまり好きではない」ということがあれば、周りの友達にも気を遣わせることになります。

すると集団全体の空気が悪くなったり、バランスが崩れたりする。

だからこそ、そこまで仲が良くない子でも表面的に仲良くするのです。

行事のようなクラス全員で団結しなければならないときに、それが顕著に現れると言います。

おまけにSNSの存在もあり、SNS上でマイナスなことを言われないように立ち振る舞う必要がありますし、

自分のブラックの部分を吐き出した結果、それがデジタルタトューとなり、企業に特定され、採用時の是非に響くかもしれない。

そのような環境ならば、表面上でも仲良くすることをしていかなければ生き残ることができない。

自然と発生する生存戦略のようなものなのでしょう。


❹競争<社会貢献

若者が昇進を望まなくなったという議論をよく目にします。

これも、とにかく横並びでいたいという傾向も関係していると思いますし、競争自体が好きではない気質があるからだとも言えます。

この「競争が好きではない」という感覚は、小学3年生でも既にありました。

競争をすれば、勝ち負けが決まります。

ということは「相手を負かす」ということは、恨みや怒りをかうということになるのです。

そうなると喧嘩になったり、集団内での不和が起こりやすくなる。

自分たちの精神衛生上もよくない。

ただ、世の中は資本主義社会であり、競争する部分があることが否めない。

だからこそ、現在の大学生の企業の選択の1番の基準は、

安定している会社

であるかどうかなのだそうです。

公務員の人気が非常に上昇しているのも、このことが要因でしょう。

そして、代わりに社会貢献的な要素をもつ活動や仕事が好まれるようになっているのです。

なぜなら社会貢献には以下のような特徴があるからです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①がむしゃらにがんばる必要がない
②競争がない
③評価されない/責任がない
④匿名性が高い
⑤無条件に感謝される
⑥絶対に批判されない

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんな現在の若者が部下になったのならば、

具体的な指示を出すことが大事。

加えて、

「今~状況だから困っているんだ。どうか助けてもらえないだろうか。」

と率直にお願いすると、きっと人を助けるために行動を起こしてくれるのではないでしょうか。


世間の声にとらわれ過ぎない

若者の感性や価値観というものは、経済やファッションに見られるように、

右に傾いた後は今度は左となったり、
一定の周期でかつての流行が巡ったり、

といった結果が少なからず影響していると思っています。

例えば、かつての高度経済成長では、「お金を稼ぐ」「よい車を買う」といったことに人生の価値を置く流れがあった。

そこから、ウェルビーイングや自身の幸福感にウェイトを置く価値観に流れ、あまりモノに価値を置き過ぎない流れに変わってきています。

一方、日本経済の停滞、少子化という流れを受けて、資産形成のような「お金のもつこと」に関するウェイトがまた高くなってきている。

このように流れは変わりゆくもの

この先の価値観の変化に関しては様々考えがあるのですが、この記事では外れたトピックになるので、控えておきます。

ただ、大事なことは、この先も新しい価値観に変わっていくため、とらわれ過ぎないようにすることが大切、ということです。

そして、世間で騒がれる「Z世代の価値観」という情報を真に受け過ぎて、全員をそうだと拡大解釈をしてしまうのは危険です。

この記事の前半で述べたような特徴が若者に見られるという情報がある一方で、

「今のホワイト企業は厳しく指導してくれないから、もっと成長できる場に行きたい」

と主張する若者がいることも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

筆者の感覚では、周囲の空気がどうであれ、それを打ち破れる行動力や上昇志向をもつ人間は、必ず1割~2割いると捉えています。

なぜなら、小学校のクラスでも毎年それぐらいの割合で「行動プレーヤー」が存在するからです。

これはおそらく脳の機能の特徴や、特性の特徴によるもの。

つまり、偏桃体、ドーパミン、ノルアドレナリンなどのホルモンの関係上、

周囲と合わせることよりも、自らが行動するタイプのリーダーの資質をもつ子どもたちが必ず一定数いるのです。

そして、その行動派プレーヤーが先導を切って成長していく中で、それが周囲に伝播し、全体の底上げが発生するようになる。

「もっと成長したい」

と主張している若者もおそらくそのような気質をもっているのだと思っています。

大事なのは、そのような気質をもつ人材を大事にすること。

いつだって革新や進歩を生み出していくのは行動型プレーヤーだからです。

彼ら彼女らが、日本の未来にとってのキープレーヤーになるでしょう。


次世代の人材を発掘するために

これからは、

平均や安定を求める層

行動し上昇していくプレーヤー

との差は、当分の間、ますます開いていくと思います。

そして、行動の結果、大きな成果を残したプレーヤーを皆で祭り上げ、そこから発生する仕事をみんなでシェアしていくような形にしばらくはなるでしょう。

その行動プレーヤーを育てるためには、発達凸凹の子どもや、不登校の子どもの存在を絶対におざなりにするわけにはいきません。

筆者の経験上、行動プレーヤーの7~8割が、何らかの発達凸凹の特性をもっているタイプだと思うからです。

例えば、

累計再生数50億回を越えるアーティスト、米津玄師は自閉スペクトラム症であることを公表していますし、

世界一をとったYOASOBIのayaseさんも、同じにおいがしますね。

棋士の藤井聡太さんも、かなり、発達凸凹が顕著に見られそうです。

そのような人材を発掘していくために必要なのが、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギフテット教育
ホームスクーリング
21世紀型教育

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などではないかと考えています。

これからの日本の未来のためには、多様な教育を認めていくことが必然となるでしょう。


まとめ

世間で求められるニーズのある情報は、どうしたってネガティブな情報が多くなりがちです。

なぜならネガティブで不安を煽るような情報であるほど、視聴率を確保できるから。

だからこそ、そのような情報に惑わされ過ぎずに、別角度から焦点を当てて、思考のフレームを変えることが大事。

そのような「核」を見つけ出していくことで、希望や、方向性、次にとるべき行動が見えてきます。

まだまだ変わっていくであろう、これからの日本人の価値観の変化を感じながら、自分できることを、小さくても、1個1個、「行動」に移していくことが大切だと思います。

筆者自身、それを心がけていきたいです。


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明日の記事は、

note5か月目の振り返り+???の報告

です。

明日でnoteを始めて5か月目。節目となる時期においての振り返りと、新たな試みについての方針を発表します。(???の部分については明日発表)

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