PTAの不都合な真実 ウラ側だからこそ見えるPTAの現状と未来
いつも夕食後に、ちょこっとお菓子をつまんでしまうりょーやんです😊
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
近年、教員のブラック労働問題が表沙汰になると同時に、
PTA
の問題が、世間にも露呈するようになってきています。
地域と学校の分断がより顕著になってきている現代。
その中で、PTAという組織を運営するのは、運営メンバーになる人にとって「酷」という考えもあれば、
PTAがなくなったら、いよいよ学校と保護者のつながりはなくなる
という考えもあると思います。
これからPTAはどうなってしまうのでしょうか。
問題があるとするならば、どのような形なら理想なのでしょうか。
表側からは見えない、学校内部からPTA活動を見てきた視点を織り混ぜて、「PTA」という存在について、様々な考えを綴っていけたらと思います。
是非、最後までご覧ください。
PTAの問題点
PTAの問題点は様々あります。
大きく分けて3つです。
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❶誰もやりたがらない
❷半強制加入+周囲の目
❸PTA会費
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1つ1つ見ていきます。
❶誰もやりたがらない
平均賃金が横ばいをずっと続いている日本。
おまけに近年は物価も上昇しています。
子どもが1人いるだけでも、正直、共働きでなければやっていけない家庭が大多数です。
そんな誰もが忙しい中、無償で、責任があるPTAの仕事を誰がやりたがるのでしょうか。
年度末になると、毎年、
「誰が次年度の役員になるのか問題」
が発生します。
それを教頭先生が、
「この保護者だったらやってくれそうですか?」
などと担任に聞いて回り、
人の好さそうな
仕事を断らなさそうな
方に事前に連絡をし、役員を引き受けてくださるように根回しをするのです。
かつてのように、地域と学校が結びついている状況ならば、PTAも楽しい一面があったかもしれません。
顔見知りの子どもがたくさんいて、地域の保護者間はよく見知った仲。先生ともコミュニケーションをある程度とっている。
そのような環境ならば、まだ、やり甲斐のようなものを感じたでしょう。
しかし、現代は、教員側のやることを少しでも減らそうと、PTAと関わる校務はほぼ、なくなってきています。
下手をすると1年に1回顔を合わせるか程度です。
子どもともそこまで関わる場面もない。
そのくせ、事務仕事のような業務は発生する。
本当にただの「仕事」です。
それを、よく知らない他学年の保護者と、責任の分担を考えながら、無償で行うのです。
誰もやりたがらなくて当然だと思います。
❷半強制加入+周囲の目
ニュースで取り上げられるようになって、
「PTAは実は入退会が自由である」
などと報道されていますが、
現実は、未だに、
半強制加入
なところがほとんどでしょう。
PTAに入るかの是非は、入学時に渡される書類に用紙があり、それに〇をつけて提出する形で決められます。
そして、ほとんどの場合は「加入」に〇が付くのです。
学校のPTA事情がよく分かっていない親御さんが「加入しない」に〇を付けたとしましょう。
そうなると、その保護者に学校が電話をします。
「みんな入っているけれど、本当に入らなくてもよいですか?」
「PTAの会費は~のような子どもたちの活動に使われるので加入してほしいのですがいかがですか?」
などなど、様々な声掛けをして「入れさせよう」とするのです。
そんなことを言われたら誰だって入ってしまうでしょう。
6年間はお世話になる学校なのですから、心象を悪くしたくないと思う保護者がいて当然です。
また、朝の見守り当番をPTAで交代して行っている地域もあります。
そうなると、
「あそこの家庭はPTAに入っていないから見守り当番もやらないらしいよ」
と噂が立ちます。
やっている方も嫌々やっているのですから、愚痴の1つも言いたくなる。
噂された方は、授業参観や行事などで顔を合わせなくてはならなくなるので、肩身の狭い思いはしたくないと、結局入会することになるのです。
❸PTA会費
筆者が勤務していた地域では、毎年PTA会費が1500~2000円程度集められます。
「世帯で」ではなく、「子どもの数で」なので、3人子どもが小学校に通っていれば、4500円~6000円程度の出費となるのです。
仮に、小学校の児童数が500人だったとします。
PTA会費を1500円だと仮定すると、
1500円×500=75万円
となります。
75万円ものお金が毎年学校にプールされていくのです。
一体何にお金を使っているのでしょうか。
基本的に学校内の必要設備は、県や市からの予算が降ります。
それを各部会や行事、学年で割り振り、その予算内で学校運営をしていくので、運営面でのお金には必要ないはずです。
卒業アルバムや修学旅行、野外学習などの費用は全て各家庭負担となります。
結局、6年生の卒業時の記念品贈呈や、新入生の防災ヘルメット代などに使われたりするのですが、それは県や市のお金でやればよいこと。
それが無理なら各家庭の負担。
会員である人だけから徴収して、会員でない人の分まで各種物品を買うからこそ、おかしなことになるのでしょう。
PTAがないと学校は回らない?
まず、大前提として、貴重な時間を割いて、学校運営の仕事を手伝ってくださるPTAの方々は、本当に尊いですし、やっている意義は大いにあります。
その上で、「PTAが本当になければ学校は回らないのか」を考えたい。
行事の手伝い。
学校で行うお祭りの運営委員。
子どもへの絵本の読み聞かせ。
登校時の見守り活動。
これらの活動は、なくても学校運営をすることができます。
ただ、温かみが薄くなったり、学校がもっと簡素化して寂しさを感じたりはするでしょう。
学校は地域の社会的資源である側面があります。
災害時は避難所にもなる。
そうなると、地域の方々に対して風通しを普段からよくしていかなければいけないという一面は確かにある。
その為にには、大人の目ができるだけ多く必要という意見も一理あるのです。
ただ、そのような社会的な側面と、各家庭の価値観が、もはやマッチングしていないのが現代。
このような状況をどうにかしようと考えている人たちが存在します。
全国では、他にどのような事例があるのでしょうか。
全国の事例
東京都立川市では、PTAを解散するかについて
98.7%が賛成した
という事例があります。
他にも、名古屋市のある学校では、入学説明時に、PTAの加入は自由であるという説明をしたそうです。
「入らなかったとしても不利益はない」
と念押しした上で、です。
結果、65%のみの加入になったそう。
そのような「PTAの存在や加入は必然ではない」という事例が既に幾つも生まれている。
そうなると、PTAという組織の存続が危うくなるのも、時間の問題でしょう。
ただ、子どもの通学路の見守り活動などは、大人の目がなければ不安な一面があります。
そこで、出てくるアイディアがボランティアです。
子どもたちの安全な通学のために協力をする。
行事で少しでも力になろうと手伝う。
そのような仕事も、強制ではなく、ボランティアであれば、志願してくださる方は自発的な行動ですし、誰も仕事を押し付けられて嫌々やるという状況はなくなります。
現に、筆者の勤務校の登下校時は、PTAの旗当番とは別に、退職したシルバー人材の方々が、ボランティアで子どもたちの安全を見守ってくれていました。
退職された方で、「何か社会に役立ちたい」という思いがある方にとっては、その思いが満たされる。
未来ある、若いエネルギーをもった子どもたちとも交流できる。
そして、仕事で忙しい保護者は、そちらに専念すればよい。
これで成り立つならば、ある種、理想的な形と言えるのではないでしょうか。
まとめ
様々な学校制度が限界を迎え、過渡期になってきている以上、PTAという組織の在り方が次々に変わっていくのも、時間の問題かと思います。
以前、社会がホワイト化していく「ホワイト革命社会」のことを記事にしました。
その視点から考えると、
強制加入
半ば仕事
金銭を徴収
PTA内のいじめ
無償
などの条件が揃っているPTAは、確実に、ブラック、もしくは黒に近いグレーな存在だと言えるでしょう。
よって、2030年~2040年までの間に淘汰されていくと思います。
ただ、あり方が変わるだけで、新しく、保護者や学校、地域の人々がつながりをつくるための活動は、きっと創設されるはずです。
誰もが、理不尽な思いをすることなく、自発的に気持ちよく、お互いを支え合える形になることを願っています。
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明日の記事は
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です。
「見た目至上主義」が蔓延し始めている世の中に対し、本当の「見た目の魅力」とは何かを述べていきます。
是非、楽しみにしていてください🎵
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(2023.11.20~11.27)
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3ヶ月経過。フォロワー800人・全体PV30000までのロードマップと展望
【火曜日】
PTAの不都合な真実 ウラ側だからこそ見えるPTAの現状と未来
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