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【日記】11月2日〜11月8日

11月2日
早いもので共催イベント「Jimotonight!とディスカヴァード」開催から今日で1年が経った。
当時は既に次のイベントの準備をしていて、色々とやる気に満ちながら会場に向かったのを覚えている。そしてあの夜、タイツキで奏でられた音楽と楽しかった思い出はいつまでも色褪せることなく心の中にある。

月初めの月曜日。思いがけず静かな日。平日にぽつんと休みがあるのは久しぶりなので不思議な感覚。夕方になっても明日が休みという感じがしなかった。

11月3日
細野晴臣「オムニ・サイトシーイング」のリマスター盤を購入、早速聴いてみる。2009年再発盤とそこまで音質に違いはないけれど、分離が少し良くなった印象。まりんのリマスタリングは作品への愛が溢れているから好き。本作は細野氏の作品でも特に名盤なので廃盤にならぬことを切に願う。

キャノンボール・アダレイ&ミルト・ジャクソン「シングス・アー・ゲッティング・ベター」を聴く。大好きな二人の共演盤。いつ聴いてもミルト・ジャクソンが奏でるヴィブラフォンは最高だ。

景山民夫「ハッピーエンドじゃなけりゃ意味がない」を読む。景山民夫という人を知ったのは子どもの頃。それから最近までずっと「料理の鉄人」の審査員の人、という印象だった。
幅広い知識や思想、豊かな経験と体験に基づいて書かれた読み応えのある、それでいて洒脱な文章。それがこの人の持ち味だったと自分は考える。ところがある時期を境に全てが凡庸なものへと変わっていった。自分は信仰心を持たない人間なので宗教のことはよく分からないし、知りたいとも思わない。ただ一つ言えるのはこの人だけが持つ魅力を宗教が全て奪い取ってしまったということ。
でも、この遺作集にも好きな話はある。例えば夜な夜な屋根裏部屋に登ってはウィスキーをちびちび飲みながらアコースティックギターを弾く、という話。

11月4日
朝からテレビはアメリカ大統領選挙の話で持ちきりだ。
曜日の感覚がまるで無い。月曜日がもう一度やって来たみたいな感じがする。そんな中、大量のコートが届いて重たさも相まりメロメロになる。今年は例年よりも作る量が少なくしているみたいだけど。

11月5日
帰り道に西新宿へ行く。人混みを避けながら。とある事情で手放してしまったオアシスのブートを購入。1996年のライヴ。おまけたっぷりの3枚組仕様で税込1000円。ブートは最低でも5000円くらいするものという認識が未だにあるのでこれは恐ろしいくらいに安い。
早速聴いてみると音質も以前持っていたものより良かったし、本編以外の音源も内容・音質ともに素晴らしかった。1996年のオアシスは無敵のバンドだったと再確認。

今週のカタカナ配信はマリオカートバトル企画。大人数がゲームをしているYouTube動画を見るのがとても好きなので、前日の告知を見ていつも以上に楽しみにしていたのだ。
いざ蓋を開けてみるとゲーム展開は勿論、ゲームに興じるメンバーさん達が本当に楽しそうでまるで一緒に遊んでいるような気分になった。セイヤさんの冷静さ、逆に荒ぶるメーコさんの見事な対比。それがとにかく可笑しかったなあ。ゲーム企画、またやってください。

自分は一人っ子だから"みんなでゲームをする"ことに対して今でも心の何処かに憧れみたいなものがあって、ゲーム動画を見ることはその疑似体験なのかなと思ったりする。それは決して寂しいことではない。単純に見ながら一緒に楽しくなっているだけ。結局のところ自分はお気楽な人間なのかもね。

11月6日
冬物フェア3週目、加えて某駅ビルのフェア最初の週末。超多忙な日。久しぶりにヘロヘロになる。

BiSH「ぶち抜け」を何回もリピートして聴く。基本的にアイドルグループには興味がない。ただBiSHはカッコいいと思う。そういえばアユニ・DさんがやっているPEDROのことは前から知っていた。何故なら田渕ひさ子さんがギターを弾いているから。

11月7日
朝、温めた牛乳を飲む。最近の週末は必ずこれを飲んでいる。温めた牛乳に含まれるセロトニンは身体に入ってから約15時間後に効果を発揮するという。セロトニンには安眠効果があって、確かにいつもより深く眠れるような気がする。

夕方、散髪のために電車に乗っていつもの美容室へ。東村山駅行きの電車から見える景色が懐かしくて、つい見惚れる。今回は乗り換えで途中下車したけれど、素晴らしい音楽と人々が暮らす街へいつかまた行きたい。改めて東村山へ思いを馳せながら電車に揺られた。
美容室は七五三が近いこともあって小さな子供たちがひっきりなしに来店していて、大騒ぎ状態。店員さんに細かな指示を出すお父さんも「これで写真撮れるね!」と男の子に微笑むお母さんもみんな幸せそうに写った。

コロナの影響でしばらく中止になっていた髭剃りが復活していて、目を瞑りながら久しぶりにふんわりとしたクリームを顔に載せられていると店を出る男の子の元気な声が聞こえてきた。
"自分もこの街で親になっていたかもしれないなあ"とぼんやり考えていると、突然熱々の蒸しタオルが顔を覆った。熱さでそれまで考えていたことは全て消し飛んでいった。

11月8日
アメリカに住む友人からLINEが来る。焼き芋屋さんの話。今年は未だに焼き芋屋さんを見かけない。大統領選挙の話はしない。

昼食後に"めぐリズム"を瞼に置いて横になっていたら1時間以上も眠ってしまう。疲れが溜まっているのか。

マイルス・デイヴィス&クインシー・ジョーンズ「ライヴ・アット・モントルー」を聴く。
過去を振り返らず、常に前進し続けてきた男が初めて思い出に目を向けた日の記録。
ギル・エヴァンスとのコラボ作品の楽曲をクインシー・ジョーンズ指揮のもと、ギル・エヴァンス・オーケストラとともに再演するライヴ。あまり好きではない「ポーギーとベス」の楽曲が特に良くてビックリ。生き生きとしたオーケストラの演奏に支えられてマイルスがトランペットを吹く。そのカッコ良さと心にじわじわと広がる多幸感に酔いしれる。思わず「マイルスアヘッド」「ポーギーとベス」のレコードを引っ張り出して聴く。

「池波正太郎の銀座日記」を読み返す。やっぱり大好きな一冊。

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