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【日記】4月6日〜4月12日

4月6日
朝起きると最近会っていない友人からメールが届いていた。昨夜ふと思い出してメールを送っていた。今のところ無事と書いてあって安心する。
日常に生きる
が、通常業務は無し。緊急事態宣言が出た場合の説明を受ける。

4月7日
日常に生きる
誤った値札を正しいものに取り替える作業に終始する。全部で300枚。

帰宅すると緊急事態宣言が出ていた。何が変わって何が変わらないのだろう。
ある日「今日から全部元通りです!自粛ご苦労さまでした!」とは絶対にならないし、今のような鬱々とした日々がこれから半年から最悪2年くらいはずっと続くのだろう。
とは言え、その間に少しずつ色んなことが変わっていく。いつかある時、ふと「あ、もう大丈夫なんだ」と気づく時が来て、初めて見えない敵との戦いが終わるのか。それともその時を迎えぬままに死ぬのだろうか。とにかくまだまだ先は見えない。

4月8日
日常に生きる
これからひと月休業するお店からの返品が大量にやって来る。商品がパンパンに詰め込まれた段ボールの数は100個を超えた。それをひとつずつ開けて全商品を検品する、という終わりの見えない作業。結果的にいつもより忙しい日となった。

ZAZEN BOYS「すとーりーず」をガッと聴く。ささくれだった心にハマる。

4月9日
日常に生きる
「返品の量、昨日よりは少ない」情報に反して前日以上の返品がやって来る。朝からグロッキー状態。さらに多忙な1日となる。こんな時に流れるラジオ番組がとてもつまらない内容でやる気が一気に下降してしまった。前日は原田龍二さんの"安定の不安定"ぶりが相変わらず面白かったのだけど。

思いがけない疲労と重たい内容のニュースの連続で滅入ってしまい、ついネガティブなツイートをしてしまった。が、次の瞬間、TwitterにアップされたばかりのThe Broken TVの動画を見て持ち直す。この単純さもまた自分の長所なり。

最近、なかなか会えない友人や知人に連絡することが多くなった。久しぶりに会話をしていると心に明かりが灯るような気持ちになって救われる。大切な人達とまた会える時を楽しみにしながら今を生きる。そして耐える。

4月10日
日常に生きる
一週間ぶりの通常業務。とは言え24店舗が休業しているので残りの12店に商品を少しずつ送るのみ。
なんとも奇妙な一週間が終わった。
佐野元春「ヴィジターズ」を聴く。何度聴いても名盤だ。

4月11日
大林宣彦氏が亡くなった。「四月の魚」という高橋幸宏さん主演の映画のVHSを以前購入して何度も見返すくらいに好きな作品だった。残念ながら今手元にない。DVDにもなっていないので見られない。

今週末も家でレコードを聴きながら本を読む。
ジョン・コルトレーン「バラッズ」はジャズを聴き始めた頃に出会って心から感動した1枚。休業する前にユニオンでレコードを買っていた。ただimpulseレーベルのレコードは音質が少し粗いように感じる。なんて一丁前なことを書いてみたり。

Twitterで自称"企画者"を名乗る人の発言を見て怒り、というより悲しい気持ちになる。コロナウイルスに便乗して自らの名前を売ろうとしないでほしい。

4月12日
渋谷にあったSONOTAというレコード屋を思い出す。今は通販のみの展開になっている。
ここで購入したレコードを手に取ると、今でもあの店内の香りがして懐かしくなる。長年、仲良くさせていただいているinstant cytronの片岡知子さんがスタッフでヨーロッパまで行って買い付けをしていた。
世界中に存在する変わったレコードばかりが売られているお店。少し値段が高めなので当時は好きに買うことが出来なかった。今でも通販サイトはあるけれど、やはり店長にあれこれ教わりながら試聴して気に入ったレコードを買うのが好きだったのだ。

チャック・ライト「ザ・マスカレイド」、ミッシェル・ルグラン「コール・ポーター」、バート・バカラック「リーチ・アウト」を聴く。いずれもSONOTAで買ったレコードである。

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