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【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌34:加齢と腸内細菌叢の変化】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。

日本人の1分間の平均読書速度は400~600文字

 ということで今回は『加齢と腸内細菌叢の変化』について紹介します。

(蛙・ω・)<今回は豆知識回。ゆっくり(1分)していってね。


■ヒトの腸内細菌は

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 約1000種。100兆個を超える腸内細菌が住んでいます。腸内細菌を集めると1.5kg相当にもなるそうです。
 
 ヒトの腸は栄養を吸収する器官であるのと同時に、病気に対する免疫器官でもあります。
 腸内細菌はヒトが罹患する疾患の70%以上の免疫遺伝子を保有しており、ヒトは腸内細菌無しでは健康に生きる事はできません。
 また、人がリラックスしている時や幸福を感じている時に分泌される幸福ホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌量をコントロールしているのも腸と腸内細菌です。
 
 人と腸内細菌は共生関係である。
 
 という事をまず知っておく必要があります。


■加齢と共に減少する善玉菌

□胎児

 産まれてくる前の赤ちゃんは腸内細菌を保有していません。
 出産時、産道を通る際に母体が保有している腸内細菌を受け取ります。
 
 細菌を持たないほうがキレイで健康になりそうですが、前述した通り人と腸内細菌は共生関係ですので、腸内細菌を持たないとあらゆる病に罹患する可能性が高くなります。
 乳児ではアレルギー症状が特に顕著で、腸内細菌が不良な乳児はアレルギー性のアトピーになるリスクが高くなります。
 
 帝王切開で生まれた赤ちゃんは産道を通らず産まれるため、母体から受け取る腸内細菌の数は少なくなります。
 

□乳児

腸内細菌の90%がビフィズス菌

 母乳栄養児の腸内細菌は3〜6ヶ月をピークに乳酸菌であるビフィズス菌が優勢菌になります。

 しかし離乳食が始まると、

・Escherichia coli『大腸菌』
・Streptococci『レンサ球菌』
・Clostridium『クロストリジウム属』
・Bacterides『バクテロイデス属』

 が増加し、ビフィズス菌が減少します。
 ビフィズス菌は生涯を通して人体に有益に働く善玉菌であるため、母乳を与える期間が長いほど子供の腸内細菌叢は豊かになる可能性があります。


□4〜12歳

・ビフィズス菌は減少傾向
・Clostridium『クロストリジウム属』が増加
・Bacterides『バクテロイデス属』が増加
・Enterobacteriaceae『エンテロバクター目/腸内細菌科』が増加
・Staphylococus『ブドウ球菌属』が増加

 上記の細菌は8歳〜で平坦化していく。とのこと。
 乳児期は乳酸菌が優勢菌ですが、幼少期には徐々に外来菌が増加し乳酸菌の割合が減少していきます。
 クロストリジウム属やブドウ球菌などは無害なものから有害なものまでが存在します。
 つまり、

✅幼少期に人生を共にする腸内細菌叢が決まる

 ということになります。


□20〜50歳

・Bacterides『バクテロイデス属』が最優勢菌として腸内細菌叢の20%を占める
 
・50代をピークにClostridium『クロストリジウム属』が最優勢菌となり、全体の30%を占める

 多様な腸内細菌の中で、有益な日和見菌であるバクテロイデス菌がもっとも優勢な菌になります。
 しかし気をつけなければいけないのは、

一般的に欧米食と呼ばれる
✅高脂肪食が中心の食習慣を送っているとバクテロイデス属が減少
✅Firmicutes『フィルミクテス属』という悪性に働く日和見菌が増加
✅肥満・慢性炎症・糖尿病・リーキーガット症候群・不眠症・うつ病など多くの現代病の原因になります

 
 我々現代人がもっとも気を付けなくてはいけないのがココですね。
 ヒトが健康に生きるためには

食事 >> 睡眠 >> 運動

 を優先にコントロールする必要があることを忘れてはいけません。
 

□60〜80歳(その後生涯を終えるまで)

悪玉菌である
・Clestrium difficile『クロストリジウム・ディフィシレ菌』が増加
・Pseudomonas『シュードモナス属』が増加
・Stapholococcus『ブドウ球菌属』が増加

 
・ビフィズス菌は5%以下まで減少する

 悪玉菌の増加と加齢による免疫力の低下(人体の各器官の衰え/善玉菌・日和見菌の減少)により感染症のリスクが増加する。

 

 と、いう感じにヒトの生涯と腸内細菌の関わりは続きます(o・ω・o)

 紹介した内容はあくまで代表的な菌の大勢の移行ですので、約1000種の腸内細菌はもっと細かに変動しているでしょうし、特定の疾患に関与している細菌も存在することが近年の研究で明らかになっています。
 
 健康な人の腸内細菌を採取・培養し、病気患者に細菌を移すという医療技術も既に運用されています。
 腸内細菌そのものを遺伝子改良し特定の病気を攻撃するように変化させる研究などもあります。
 
 今後ますます人と細菌の関係は密接かつ公のものになっていくのでしょうね(o・ω・o)楽しみです。


 今回のnoteは2014年のコチラの論文を参照させいただきました。
 大変面白かったです。

 
 今回もオススメの腸内細菌サプリメントを載せておきますので、お腹の調子が気になる方、「腸活してみたいけど何から始めたら良いのか分からん」という方は飲んでみてどうぞ。

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 最後に良かったら♡スキをお願いします。
 それではまた明日〜(o・ω・o)ノシ

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