マガジンのカバー画像

世界のうまいもの

6
わが屋では世界の料理を再現することで舌だけ自由に世界を旅行するということをやっています。
運営しているクリエイター

記事一覧

【世界の料理】プロフの缶詰

【世界の料理】プロフの缶詰

プロフといったら最近はプロフィールのことらしいが、くだらない。
最近はなんでも言葉を縮めるのが普通になってきて、実に嘆かわしい。
三文字とか四文字にした略語ほど情けない響きはないのであって、クリームチーズをクリチとか、松平健をマツケンとか実に軽薄で感心できない。
というわけでプロフ(Плов)といったらこいつに決まってる。

ウズベキスタンやその周辺いわゆる中央アジアでよく食べられている米料理で、

もっとみる
【世界の料理】ANZACビスケットを焼いてみる

【世界の料理】ANZACビスケットを焼いてみる

ちょっと最近防災ということを考えて、災害時にどんな食い物を容易できるかということを検討している。
昔公民館事業で飯盒教室をやったことがあるのだが、あれの延長で「いざという時に周りにある食材を食い物にできる技術」というものを普段から考えておくことは有意義なことだ。
例えばコメがなくて小麦粉しかない場合、白い粉の状態では全く食うことができないのだが、これをうどんやパンに作り変えることでヒーローになれる

もっとみる
【世界の料理】シュクメルリを作ってみる

【世界の料理】シュクメルリを作ってみる

ジョージアという国があることを知っている人はどのくらいおられることだろうか。
今の若い世代だと、ああロシアの南のあの国かと思い浮かべることだろうが、私のようなおっさん世代だとグルジアと言わなければハハアあれかと分からない人も多いんじゃ無いかと思う。
なんでも最近国名を変更してジョージアになったということだが、これも面妖な話で、元々グルジアは英語表記だとGeorgiaというようにアメリカのジョージア

もっとみる
【世界の料理】南アフリカは思っていたよりもカラフルでうまかった

【世界の料理】南アフリカは思っていたよりもカラフルでうまかった

わが家では時々サイコロの旅と称する料理をやっている。
Google Earthのランダム機能を使って世界中から一カ所を無作為に決定し、その土地の料理を作ってみることで家にいながら舌だけは世界を旅してみようという楽しみだ。
今回Google Earthは南アフリカのとんでもない荒野の中にあるSouthern
African Large Telescopeという天文台を示したので、今回は南アフリカ料

もっとみる
【世界の料理】メッザルナを使ってみよう

【世界の料理】メッザルナを使ってみよう

Mezzalunaという包丁をご存じだろうか。
イタリアを中心とした地中海地域で古来から使われているみじん切り包丁で、三日月を表す名前の通り鮮やかな曲線を描いていて両手で取り扱うようになっている。
なるほどイタリア料理のみならず地中海の料理はみじん切りの出番が多い気がする。
中東なんかでもサラダはゴロゴロの賽の目に切るものだし、ソースの具にする玉ねぎやら香味野菜なんかはみじん切りが基本だ。
そうい

もっとみる
【世界の料理】いろんな国のドライマンゴー食べ比べ

【世界の料理】いろんな国のドライマンゴー食べ比べ

もうすぐ梅雨の季節がやってくるが、中国時代この時期はマンゴーが飛び交う季節だったように覚えている。
街のあちこちに山のように果物を積み上げた露店が並んだり、スーパーなんかでも同じく山のように盛り上げては1斤3.9元というようなとんでもない値段で売っていたものだ。
そういう時期にヘルメット一杯買い込んできては、同じくスーパーで買ってきたお得用漂白剤みたいな容器に入ったヨーグルトをドバドバとかけて食っ

もっとみる