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人生の仕事は、ゆっくり見つければいい。

松浦弥太郎・野尻哲也『はたらくきほん100』を読んでいます。

20代で人生の仕事に出会う人は、ごくまれです。
がむしゃらに学び、失敗して、30歳をこえるころに自分のことがわかりはじめてきます。
30代は、大人の試行錯誤。真摯に仕事に取り組みながら、「自分がやりたいこと、自分しかやれないこと」を見出すための時間です。
そうして、40代あたりで、ようやく人生の仕事が見つかることでしょう
それが50歳であっても、遅くはありません。 (P.49)


若いうちから「自分の"人生の仕事"と巡りあいたい」、「自分の天職と出会いたい」と焦っても、特別何かできることはありません。
10年単位で仕事や自分自身と向き合い、試行錯誤を続けて、長い時間をかけた末にやっと出会えるのが、「人生の仕事」です。

だから、大学3~4年生の時の就活や、ちょっとの転職で「人生の仕事」と巡り合おうなんて、土台無理な話です。
最初に就いた仕事がたとえ「ハズレ」だったとしても、落ち込むことはありません。人生は長く、世界は果てしなく広いのですから、肩の力を抜いて、次を探せばいいだけです。


何はともあれ私たちのなかには、「誰かを喜ばせたい」「誰かの役にたちたい」という思いがあるはずで、その思いを何に向けるか、どこで発揮するかという話です。

人によっては会社に所属して行う何かかもしれませんし、もしかしたらパートナーや家族を喜ばせることかもしれません。
自然に関することかもしれませんし、何かモノをつくることかもしれません。誰かの成長を見守ることかもしれません。

少し頭で考えたからといってわかるものでもありませんし、正解があるわけでもありません。
出会うまでに時間がかかるものであり、もしかしたら事後的に「これが自分の"人生の仕事"だったのだな」と気づく人もいるでしょう。


何はともあれ、自分の今の仕事に真摯に取り組むこと。
手を抜いて試行錯誤を怠れば、それだけ出会いが遠ざかってしまうかもしれません。

「時間をかけて出会う」ことを前提に、焦らず、着実に、ゆっくりと、「人生の仕事」を見つけていきましょう。


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