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部下の育成はトコトンやれば自分の成長になる!

部下が育ってくれるのを実感するのは楽しいですし、やりがいありますね。
もちろん、部下が思う通り成長しないのでストレスを感じる、ということもあるかもしれません。
もしかして、そのストレス、トコトン育成すれば自分自身のさらなる成長と部下の成長、という果実に変わるかもしれません、というメモ。


0、取り上げるケースについて

私は現在、本社組織の組織改革、改善のような仕事を担当しています。
というとコンサルっぽくてカッコいいのですが、実情は全然異なり、嫌われ者になるのは確定の仕事なので、本社にしがらみのない、営業から異動させられて担当している、というものです。

そのため、あんまり上手く行ってない組織の方々と話すことが多いのですが、そこでの実体験によるものです。


1、部下をよく見ず、レッテルを張ってしまっているケース

従業員満足度が本社平均をかなり下回る部門の中間管理職の方にインタビューした時のことです

チームメンバーの何人かにもインタビューさせて欲しいとお願いし、どんなメンバーなのかを質問した時のその管理職の方の発言です。

「あいつはゆとり世代だから。。。」
「そいつは○○大学卒だから。。。」
「こいつは△△の部下だったから。。。」

いかがでしょう?

部下を見ず、部下をレッテルで評価してしまっているのです。

その後、部下の方々に個別にインタビューをさせて頂きましたが、部下の方にも言っているそうです。部下の方々ははっきりとは言いませんが、不満や戸惑いを感じていました。

ここまで極端な例はないでしょう。

が、一度メンバーの方々1人1人の顔を思い浮かべながら、変な先入観を持っているところはないか、過去のある印象でずっと見ていないか、自問自答してみる価値はあると思います。


2、具体的行動に移せない指示をしているケース

先程とは別の方になりますが、やはり中間管理職の例です。

インタビューすると、丁寧に指導しているが何度言っても分からないので困っている、という話です。

具体的にと聞くと、「本社部門でお客様と直接接する機会がないから、『常にお客様目線で徹底的に考えろ』と言っているが変わらない」ということでした。

いかがでしょう?

正論なのですが、この指示、言われた部下の方は具体的にどういう行動に移せば良いか分かるでしょうか?

「お客様目線で考える」って仕事に置き換えてどうすることなんでしょうか?
「徹底的に」って何をどこまですることなんでしょう?

それなのに、何かあると「何度言ったら分かるんだ」と言われるんです。

案の定、部下の方にインタビューしてこの件に水を向けると、あまりに正論なので、できないのは自分のせいだと皆悩んでいたようです。

どうすれば良いか質問しても「なんでも教えてもらうのではなく、自分で考えないと自分の血肉にならないぞ。」と言われてしまう、ということも分かりました。

これまた正論です。真面目な方ほど悩みます。

育成の段階としては、コーチングの前にティーチングが必要な場合があります。
分からないものはいくら時間が経っても分からないのです。
また、指示も部下の能力や経験に応じて内容を細かく分解して指示する必要があります。

「当たり前のことしか言ってないのに、あいつは何度言っても分からんなぁ。」と思う部下がいるのなら、もしかしたら指示が部下のレベルに合っていなかったのではないか、と自問自答してみる価値はあると思います。


3、自分自身の成長になる

上司である方は、いろいろなことに対応するため常に忙しくしています。
そのため、部下1人1人をじっくり観察する時間がないかもしれません。

また、部下を持つ立場になる方は優秀な方がなるものです。
そのため、まだ優秀ではない部下の目線まで降りることができないかもしれません。

部下の育成をトコトンやれば自分の成長にもなる、というのはこうした制約条件がある中で、それでも時間と作り部下の1人1人を部下のレベルまで目線を下げて観察する訓練をすることで、

☑️人の行動を観察する習慣がつくこと。
☑️それにより今まで気づかなかった課題や改善点が見えるようになること。
☑️部下に指示が出した後、習慣化した観察力によって素早く正確にフィードバックを得ることができ、指示の精度が上がること。
☑️これらにより、難しい局面でも自信を持って決断ができるようなること。

につながる、ということです。

いかがでしょう?

部下の育成により一層、トコトン向き合って、自分も部下も一緒に成長目指しましょう!


最後までお読みいただきありがとうございました。

読んでいただいたお時間分だけでも参考になるところがあれば嬉しいです。

上司のための、という投稿をしています。よろしければご覧ください。



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