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黒ネコのクロッキー④エメラルドグリーンの氷山
「まあまあ、お二人ともようこそおいでくださいました。お二人というのはおかしいかしら。あなたは博士のお手伝いをなさっているクロッキーさんね。」
クロッキーはびっくりしました。あの人間のお母上というからには、もっとおばあさんを想像していたのです。ところが目の前のお母上は、つやつやの栗色の髪を耳の後ろでひとつに結んで、日に焼けた顔は小麦色にすべすべしています。ハーフパンツをはいた足はすらりと長く、ク
「まあまあ、お二人ともようこそおいでくださいました。お二人というのはおかしいかしら。あなたは博士のお手伝いをなさっているクロッキーさんね。」
クロッキーはびっくりしました。あの人間のお母上というからには、もっとおばあさんを想像していたのです。ところが目の前のお母上は、つやつやの栗色の髪を耳の後ろでひとつに結んで、日に焼けた顔は小麦色にすべすべしています。ハーフパンツをはいた足はすらりと長く、ク