子供の自己肯定感がすくすく育つ! ~家族チーム化のススメ
こんにちは。お手伝いコンサルタントの黒田けい子です。
こちらの記事で、毎日忙しくて精一杯のママさん、パパさんに、「お子さんと一緒に家事をするところから、家族全体のチーム化を始めてみませんか?」とご提案しました。
ここで言う家族全体のチーム化とは、お子さんにも家族のチームメンバーとして家事を担当してもらうことを指します。
本当に子供にそんな事できるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫です。多くのお子さんは、2~3歳ごろからチームメンバーとしての役割を果たすことができます。
今回は、この家族チーム化の一番のメリットである、お子さんへのうれしい効果について、ご説明します。
「みんなのためにする」で自己肯定感がすくすく育つ
お子さんがお手伝いすることのメリットの中で最も大きいのは、お子さんの自己肯定感を大きく育てることができる、という点です。
お子さんがみんなのために家事をして、家族から「ありがとう」と感謝されるという体験は、
①自分は能力があると感じる”自己効力感”
②自分が周囲から必要とされている感じる”自己有用感”
を感じることができるものであり、更にこれらが積み重なると、
③自分はこのままで価値がある、と信じられる”自己肯定感”
につながっていきます。
親から、”評価”ではなく”感謝”が得られることの大切さ
現在は褒める子育てが主流になっていますので、子どもたちは「えらいね!」「すごいね!」「がんばったね!」などの言葉は比較的多くもらっています。
ただ、これは評価の意味合いも含むんですよね。親が評価する側で、子どもが評価される側、という関係です。そこには上下関係があります。
また、これらの声かけは、すべて” Youメッセージ "。
「あなたがえらいね」「あなたがすごいね」「あなたががんばったね」となります。あなた=子ども自身 に対しての評価になります。
だから、同じ言葉をもらうためには、子どもががんばり続けないといけない、と思ってしまうリスクがあります。
でも、子どもがお手伝いをしてくれたときの親からの「ありがとう!」は、対等な言葉です。そこに上下関係はありません。
子どもにとって、親から一人の人間として対等に扱ってもらえることは、最大限の称賛の一つ。とても大きな誇りと自信をにつながります。
そして、ありがとうは”Iメッセージ "。
「わたし(親)が助かったよ、ありがとう」なので、子ども自身とは切り離しておくことができ、変なプレッシャーにはなりにくいのです。
大人だって、評価されるより、感謝された方が気持ちがいいですよね。
お手伝いは2歳からできる
そうはいっても、子どもができることなんてそんなにないでしょ?と思われる方が多いと思います。むしろ親の仕事が増えるだけでしょ、と。
大丈夫です、たくさんあります!
2~3歳からでもできるお手伝いの例は・・・
・玄関のみんなの靴を揃える
・カーテンを開ける/閉める
・家中のタオルをとってくる
・箸やスプーンを食卓に並べる
・タオルやハンカチをたたむ
・新聞や手紙をとってくる
などなど。ね、意外とありますよね?
お手伝いした後のお子さんたちは、満足そうにニッコニコになります。
そして歩き方も変わる!肩で風を切って歩いてます(笑)。
誇りと自信に満ちて輝いていていて、それをみるとこちらも嬉しくなっちゃいます。
子どもたちの「お手伝いしたい!」気持ちを育てよう
私が第一子の長女を産んで驚いたのが、当時2歳のまだまだ赤ちゃんの娘が、ものすごく「ママ、パパの役に立ちたい!」と思ってくれていることでした。横になっていると毛布をかけてくれたり、お掃除の真似事をしたり。
その気持がとても嬉しくて、尊くて、可能な限り彼女の想いを尊重しよう、また親の都合で否定しないようにしよう、と思っていました。
みなさんも、お子さんから「◯◯ちゃんも、おてつだいしたい!」と言われたことがあるのではないでしょうか。
お手伝いはハッピーサイクル!いい循環が生まれる
お手伝いが子どもたちに与えるいい循環を図にしたのが下記です。
小学校低学年までのお子さんは、お手伝いへのモチベーションはとっても大きいです。家族の中で確実に一番モチベーションが高い、と言えるでしょう。だから、お願いすれば、たいていは喜んでやってくれます。(正直、大人であるパートナーにお願いするよりも楽です)
そして、大好きなママ、パパからの「ありがとう」は、子どもにとって、本当に大きな自信、そして自己肯定感につながります。
まさに Win-Win です。
そして、注目していただきたいのですが、このサイクルのスタートは、「親がお願いをする」ところから始まります!
ぜひ、お子さんにお手伝いをお願いして、お子さんの自己肯定感の向上につなげてくださいね。
ちなみに、小学校中学年くらいからはまたアプローチを変える必要があります。その話はまた次回に!