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結婚や子育てはコストではない。人的資本の獲得だ。~家族チーム化のススメ

結婚はコスパが悪いとか、子育てにはいくらかかるとか、そんな話が多いですよね。家族が増えるということは、背負う荷物が増えること。そういう文脈で語られることが多い。
でもね、私は全然そんなふうには思っていないんです。
家族が増えれば、それだけ、一緒に荷物を分け合える人が増えるということ。つまり、みんなの荷物が軽くなるんですよね。
私はこのことを、ぜひ皆さんにお伝えしたいんです。

家族が増えるほど、楽になっていった

かく言う私も、子供を生む前は「子供が生まれたらもう仕事はあんまりできないんだろうなー、末っ子が中学生くらいになるまではパフォーマンスを戻すのは難しいかも」と思っておりました。仕事のパフォーマンスと経過年数をグラフにすると、下図のようなイメージです。

子供を生む前に想像していた、仕事のパフォーマンスとのイメージ

でも実際は、子育てと仕事のパフォーマンスの関係はこんな感じでした!

実際はこんな感じ

3人の子供たちはぜんっぜん荷物じゃなかったんです。むしろ、私を助けてくれて、応援してくれて、時には導いてくれる、とっても心強いチームメンバー。だから、想定していたよりもかなり早い段階から仕事のパフォーマンスは回復し、更に向上しました。
それを端的に示しているのが、下記に示した、我が家のある平日の家事の様子です。オレンジ部分が私の担当です。

子供が中3、小6、小1の頃の平日の様子

見てください、この荷物の軽さ!
正直、家事負担は一人暮らしの頃の1/5以下と言っても過言ではないです。
そして何より、帰宅時に会社から「今から帰るね」と電話をいれると、子供から「気をつけて帰ってきてね!今日の晩ごはんはシチューだよ!」と言ってもらえる・・・仕事の疲れも吹き飛びます。
また、子供たちが私を助けてくれたのは、家事だけではありません。

”親”の経験が仕事にもたらしてくれたもの

私は、末っ子が2歳のときに初めて管理職になりました。
当時の私が所属された部署はプロジェクトがタイト、更に退職者が続出していました。そのため、私のチームメンバーにアサインされたのは、入社3年目の若手1人と、新入社員2人。これってつまり、私が彼らのお母さん役になりなさい、ってことだよね?と腹をくくりました。
いちプレイヤーから管理職への意識の切り替えは、「お母さん役」だと思うことでスムーズに行うことが出来ました。また、私がそれまで親としてやってきた、子供の育成やマネジメント、チームビルディングの経験が、仕事のマネジメント業務においてダイレクトに役に立ったのです。
やがて、育てた若手メンバーたちが他部署からも求められるような人財に育ち、新たに人員育成とマネジメントを任せられ、徐々に組織が大きくなっていきました。
本当に、公私共に、今の私があるのは夫と3人の子供たちのおかげです。

子供も含めた家族でチームになり、VUCAの時代を楽しもう

今は共働き家庭が主流となり、夫婦のチーム化については多く語られるようになってきました。実際に私の周りでも、夫婦間で家事・育児をシェアするステキなご夫婦が増えています。一方で、パパもママもギリギリまで頑張っていらっしゃって、お互いに目一杯で余裕がない、これ以上の荷物はもう背負えない、と感じている方も多いのではないでしょうか。

そんなママ、パパに私がおすすめしたいのは、「お子さんと一緒に家事をするところから、家族全体のチーム化を始めてみませんか?」ということ。
もちろん始めは、一から教える必要があります。でも子供はそのモチベーションの高さと吸収力で、あっという間に学習・成長し、親が思っているよりもずっと早く、また楽しそうに、戦力になってくれます。子供たちも家族の立派なチームメンバーで、家族みんなの荷物を一緒に持ってくれる仲間なんです。

結婚すること、子供を持つこと。これらは決して重荷ではないし、コストでもない。家族のメンバーが増えることは、" 株式会社 家族 " にとって、人的資本が増え、成長していくことなんです。
更に今は予測が困難なVUCAの時代。この時代を生きるにあたって、性別・年代に多様性があり、かつお互いに愛情と信頼で結びついている、というチームは強いですよね。
子供も含めた家族チーム化、これからの時代にぜひ、おすすめです!


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