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無条件に幸せでいていい

先日、ある町に出掛けた時、町内放送が流れてきました。こどもの声で下校中の見守りをお願いする内容です。

「私達も交通ルールを守りますので、見守りをお願いします。」

この言葉に、私は「あっ・・」と思いました。最近考えていたことを思い出したからです。

それは、私達が幸せを何かと引き換えにしてしまうこと。
交通ルールを守りますから見守ってください。
頑張るから、努力してるから、大変だから、いい子でいるから、
休んでいいよね、愛されていいよね、認められていいよね、

幸せでいていいよね


ただ幸せでいることが、落ち着かない。悪い気がする。何かしてなくちゃ!と思ってしまう。そのために、自ら苦しい状況を作り出したり、手放せないでいる。

忙し過ぎる社会になってしまったのって、社会の問題にプラスして、私達のこの思考も大きく影響していると思うのです。


あるお母さんが、共働きで子育てをしています。
「本当はムリゲーだと思ってる。」

私も、仕事も家事も子育てもバリバリ出来る人なんて、イチローや大谷翔平レベルの超人だと思います。そんな人、同じ学年に一人もいません。

そんなムリゲーを続けている(続けてしまう)のは、言い訳ができるから。逃げ、メリットを感じているからだと気付いたそうです。

・専業主婦になったら、家事をちゃんとしなきゃいけない(と感じる)、家事が嫌 → 働いているんだから仕方無いよね!というメリット。

・仕事に夢中になれないし、バリバリ働くのはしんどい、仕事が嫌 → 家事も育児もあるから仕方無いよね!というメリット。

・子育てを完璧にできない、自分で全部育てるのなんて無理という怖さ、休みたい → 働いてるから仕方無いよね!働けば、正々堂々と預けられるメリット。

私にも、似たような経験があります。
本当は家庭や家事に喜びを感じるし、家にいたいのに、罪悪感や「働かないの?」という言葉が怖くて働いていました。
働く動機が「この仕事をしたい」ではなく逃げなので、疲労ばかりが積み重なってゆき、身体を壊してしまいました。→不調だから家に居ていいよね!というメリット。


罪悪感を感じたくないし、何か言われないように自分の非を作りたくない → 誰もが納得してくれそうな大変な状況を作り出して免罪符?大義名分?を得るという、心身共にハードで遠回りな方法。


ただ幸せでいること、ただラクにしてること、ただ楽しいこと。それを自分に許可できないから、人の幸せもラクも許せない。
本当は自分もそうしていたいから、怒りが出てくる。
いかに過酷に生きているかの競い合いなり、頑張った私こそ報われるべきだ!幸せに生きている人はズルい!という価値観でいる限り、苦しさは増す一方。
社会がギスギスしていったのって、こんなところにも理由もあるのではないでしょうか。


私は専業主婦ですが、世間的に完璧な家庭を作り上げてはいません。

私の基準は、夫と楽しく生きていくこと。
あくまで、自分が気持ち良いと感じる住まい、楽しく出来る範囲で自分が満足する料理、夫とあーだこーだ笑える心の余裕。自分基準ではめちゃくちゃ幸せな家庭を作り上げている自信があります。

そうしているうちに、ワンチームだという意識になっていきました。夫の稼ぎを使うことへの罪悪感?
今はもう、全くないのです(笑)

二人三脚で稼ぎを生み出している意識なので、あるのは感謝。夫への大きな感謝と、過去の私への感謝です。
夫の給料が上がった時も、私達よくやったね!! わ~~~い♡という感覚で、互いに拍手を贈りあって喜びました。


何よりの社会貢献って、実は何をしたかより、まず幸せな自分でいることだと私は思っています。

幸せな状態の暮らしを作ること。(たとえ一人暮らしでも)
すると、満たされた子供や大人が社会に出ていきます。

夫が幸せで機嫌よく働き、職場の雰囲気も、仕事そのものにも大きく貢献できるなら、私も幸せに社会を回している一員なのです。


「私はこんなに頑張っているのに!」と許せなくて押し付け合う社会より、もう自分に幸せを許して、嫌なことは嫌で、出来ないことがたくさんあっていいじゃないですか。
そもそも忙し過ぎると、好きな人さえ嫌いになり、好きなことも嫌になります。楽しい瞬間さえ、自らことごとく潰してしまうのです。


幸せでいい

そう自分に許し、自分らしく生きるかどうかは、いつでも選択できます。
決めた後で何度罪悪感が襲ってきても、何度も何度も、自分で選び直せるのです。

寛容な社会は私一人のご機嫌から。本気でそう思っています。


幸せでいるために、苦しいことをしていませんか?

気持ちよく暮らすことに、負い目を感じていませんか?

無条件に幸せでいることを自分に許せる人が増えたら、社会はみるみる寛容に、きっと生きやすくなる。


私はただ淡々と、幸せに生きることを決めました。



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