岡本太郎の物語は続いていた
こんにちは
現在、東京都美術館で「展覧会 岡本太郎」が開催されています。
アート好きに関わらず、皆さんも名前は聞いたことがあるんじゃないかなと思うのですが、、
ボクも岡本太郎は子供の頃から知っていた人。
それは芸術家という認識ではなくて、リアルタイムでは見ていないですが、「芸術は爆発だ」でお馴染みでなんだか面白いおじさんで不思議な絵や造形物(太陽の塔とか)をテレビ越しで見た記憶があります。
そう、テレビに出てくる有名人という感じです。
ですので、こうして展覧会で岡本太郎の作品に触れるって初めてですし、その作品もご本人のことも実は知らないことに改めて気づきます。
そんなこんなで、にわかなボクが見た「展覧会 岡本太郎」のお話を今回はさせていただこうかなと思います。
お付き合いくださると嬉しいです。
では始めますね。
■大人気 岡本太郎
会場に入るなり驚いたのが、人の多さ。
休日ということもあったのですが、特に驚きポイントだったのは大人から子供まで年齢問わず色々な層の人たちが岡本太郎作品を見に来ていた点です。
美術展というよりテーマパークに入ったかのような盛況ぶりに岡本太郎がどれほど多くの人たちに受け入れられた芸術家なのかを知ります。
初期の作品から太陽の塔をはじめ多くの人が一度は目にしたであろう作品まで順を追って鑑賞していけますので、ボクのような岡本太郎初心者でも充分楽しめます。
展示空間も原色を使った特徴的な絵画を思わせるような壁面構成となっていて、歩みを進めるにつれ岡本太郎の世界に入り込んでいけるんじゃないかと思います。
彼曰く、芸術は生活、生き様そのものであり、どう生きるかを考えることが創造なのだ、と。
ダイナミックな絵画も多くの見方がある中で一つは生身の人間が全身全霊でぶつかった、生、なのかもしれないと感じさせてくれます。
■芸術はすぐ側にある
芸術は民衆のもの
それが岡本太郎の根源と言われています。
特定の誰かに作品を所有させるのではなくて、みんなのモノ、という考えでいた人。
そこを踏まえて見てみると、確かに絵画にしても彫刻にしてもパブリックな場所にあります。
その代表が太陽の塔なのかもしれません。
芸術というちょっと近寄りづらいジャンルをボクたちが生きる日常の中に溶け込み、身近な存在にしてくれたのも岡本太郎の功績なのかもしれません。
そう、展覧会の会場に訪れている人たちは老若男女、親子連れのようにすごく幅広い層の人たちが足を運んでいた事実。
人が多いなぁという印象から、いやここまでの人たちを引き込む岡本太郎の力の凄さですし、生前仰っていた、みんなのモノ、という生活の中に芸術(岡本太郎)が根付いていた、ことが証明された展覧会ではないかと思うんです。
ある意味で、展覧会の空間が岡本太郎の作品、手の内だとしたら時間をかけた大作のようにも思えてきてちょっとゾクっとします。
作品がある限りこのストーリーは続いていきそうです。
ということで
ボクなりに見た岡本太郎展のお話でした。
今回参考にさせていただいた書籍をリンクしておきます。
数ある書籍の中でもボクのような初心者に丁度良い入門書でした。
展覧会は絵画から彫刻に至るまで岡本太郎作品に多く触れることが出来ますので、足を運んでみてください。
ここまでご覧くださりありがとうございました。
それではまた。
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