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ライアン・ガンダーの中に浸ってみた

こんにちは

現在、東京オペラシティ・アートギャラリーで開催されているライアン・ガンダー展のお話です。
追記
※2022年9月19日で会期は終了となりました。

国際的な注目を集めるライアン・ガンダー(1976年イギリス生)の東京で初めての大規模個展。ガンダーの作品は、日常生活で気に留めることすら忘れているあたりまえの物事への着目を出発点として、オブジェ、インスタレーション、絵画、写真、映像などそのジャンルは多岐にわたります。制作の背景には、「見る」ということについての考察や日常経験の鋭い分析など、知的な好奇心が満ちあふれていて、その作品は見る人の思考や創造力を刺激して、私たちにさまざまな問いを抱かせます。意外なもの同士を結びつけ、情報を部分的に隠蔽し、ユーモアをまじえて「そもそも」を考えるきっかけをつくるのは、ガンダーの作品の真骨頂です。作品を前にすれば、思わずクスっとしたあとに、はっとするような発見が待っていることでしょう。新作を含めて空間全体をひとつの作品として創り上げることを目指す今回の個展を、ガンダー自身も楽しみにしています。
東京オペラシティ アートギャラリー公式サイトより抜粋

とは言うもののボク、ライアン・ガンダーさんというアーティストのことは全く知りません。
イントロダクションや写真を見たときに、なんか面白そう、ただただ直感的にそう感じた、というのがキッカケ。

予備知識とか細かな内容はほどほどに、あとは実際に目にした時にどう感じるか、そこを楽しみたい、そんな好奇心で動く性分です。

それでは内容に入っていきます。
お付き合いくださると嬉しいです。

■余韻、余白、想像する時間

作品の多くは「時間」をテーマにしています。
展示室に並ぶ作品、というよりはアチコチに散在していてウッカリすると見落としてしまう作品もあります。

展示室全てがライアン・ガンダーの頭の中かのようで、作品と向き合う事以外に、探す、もあって訪れた人達が順路通りではなく、ウロウロしていることすら作品じゃないのかと思える面白さを感じる展覧会です。

壁から、なにやら、、

ライアン・ガンダーの作品を見たとき、どことなく作品の世界観に引き込まれます。
見る、と言っても鑑賞している感じでなく
なんだろう?どういうことなんだろう?というように、考えさせられる、から引き込まれていくのかもしれません。

それだけ、一つ一つの作品に余韻を感じるんです。時間がテーマになっている、とはいえその時間はボクたちにとってもとても日常的に目の当たりにする、時間の経過、を作品に落とし込まれています。
なので、身近に自分事のように想像力をかき立てられていくように思います。

マッチ何燃えた、ような

堅苦しさがなくて、クスッと笑ってしまうユーモアもあって楽しめます。
それでいてその人なりの解釈や捉え方も出来ますし、答えは良い意味で「無い」ところがボク的には好きです。

そう、どう見えるか、が人によって違う、むしろ違っていて良いし、その違いに面白さがあると思うわけです。本人ですら、その時々の心情や考え方によってあの時と違う見え方もしちゃうこともありますしね。

■答え、よりも

検索すれば何でも答えや情報が手に入る、今、だからこそ必要な面白さがライアン・ガンダーの作品にはあります。

想像力とか余白とか余韻とかを楽しむことが少ないなぁと個人的に感じでいるからかもしれません。
全て説明し尽くされた情報で作品も見たら、その通りに大体は見てしまう、先入観に覆われて情報通りにしか見ようとしなくなってしまう、それはボク的にはもったいないです。

椅子の上に実は、、

確認のためには必要だと思います。
それは何かを始める時や行動をするための事前準備的なことだという認識です。

その上であなたどう思う?、っていう。

そこから先は自分で考え、感じ、湧き上がってきたもの、を知りたいし話してみたい。

「いま」ってなんだか正しい答えっぽい事を求め過ぎていて、個々人の想像力がくすぐられるライアン・ガンダーの作品にどこかホッとします。

そう、枯山水庭園を眺めている感覚と近い、です。

ライアン・ガンダーのことは今回の展覧会で知ったわけですが、すごくファンで知っていて、じゃなくても、ここから知っていける、という楽しさが湧いてくる時間でした。

9月19日(月)まで東京オペラシティギャラリーで開催されていますので、気になる方がいらっしゃいましたら足を運んでみてください。

喧騒を離れて無心になれます。

ということで、この辺りで失礼します。
ここまでご覧いただきありがとうございます。

ではまた


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