くぽ

人生の方向転換を検討中の女子大生。生き辛い性格をなんとか生かしたいものです。

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マガジン

  • ファッション談義

    元アパレル販売員が語るファッションについて思うぼやきたち。

  • 小論文系エッセイ

    日々何かについて考えたことをテーマに沿って呟く、小論文のようなエッセイのようなものたち。

  • 読書感想文

  • 自己肯定感シリーズ

  • お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話

最近の記事

CECIL Mc BEE閉店ニュースを通して考える日本ブランドのアイデンティティ

「ギャルブランド『CECIL Mc BEE』の店舗閉店が決定」 つい先日目にしたニュースだ。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響をモロに受けてしまったとのことだった。 ニュースを受けてSNSには 「大好きだったセシルが…」「あのショッパーで学校行ってたなぁ…」 といった悲しみの声が次々に寄せられた。かく言うわたしも中高生の時よくお世話になったものだ。イケイケの音楽が大音量で流れる109の店舗。なんだかいい匂いのする、オシャレな店員さん。少し大人になった気分で買った

    • 青春の追体験 〜辻村深月さんの作品を通して〜

      わたしは辻村深月さんの描く中高生目線の物語が大好きだ。辻村さんの作品には、自分自身が中学生や高校生だった時の感情を追体験しているかのような気分になるほどのリアリティーがある。 かといって、まだ辻村さんの作品全てを網羅しているというわけではないので、既刊でも読んだことのない本はある。だから本屋さんに寄って見たことのない辻村作品を見ると新刊はもちろん、既刊でも買ってしまいがちだ。というわけで出会ったのが「オーダーメイド殺人クラブ」だ。 さっとあらすじを説明すると、スクールカー

      • コロナ自粛で見直した女の子にとってのファッションの「系統」問題

        お洋服や靴、コスメと言ったいわゆる「ファッション」。これが趣味の一つであるのだが、よく悩むのが「系統が定まらない」ことだ。モード系、フェミニン系、ガーリー系、カジュアル系…などと言った表現はよく聞くだろうが、「わたしはこの系統!」という確固たる姿を見せる人に憧れたりもする。ファッションについて、同じように感じている女の子は結構いるのではないだろうか。今回はその「ファッションの系統」問題についてコロナ自粛を通して考えてみたことを書いてみようかなあなどと思っている。 わたしの場

        • モノを大切にする日本人とメルカリ

          フリマアプリ「メルカリ」。最近知らない人の方が少ないような気もするこのサービスは、ここ数年で利用者がかなり増えているようだ。わたしも主に出品でよく利用するのだが、必要なくなったモノを捨てるのではなく、必要としてくれる誰かに譲るというのは捨てるよりも全然、気が楽だ。 最近メルカリは「モノガタリ」プロジェクトなるものを行なっている。著名作家の書いた「モノ」に関する短編を公式Twitterで発信し、出品者に対して商品説明欄にその「モノ」と出会った経緯を書くよう募集しているのだ。す

        CECIL Mc BEE閉店ニュースを通して考える日本ブランドのアイデンティティ

        • 青春の追体験 〜辻村深月さんの作品を通して〜

        • コロナ自粛で見直した女の子にとってのファッションの「系統」問題

        • モノを大切にする日本人とメルカリ

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        記事

          恋を知らなくて困っていたわたしが思う恋愛の多様性という課題

          「ねえねえ、好きな人、いる…?」 「わたしの好きな人、教えてあげるからあなたのも教えてよ!」 「◯◯、あいつのこと好きなんだってー!」 小学校に上がると、こういう会話に遭遇する場面がまあよくある。だが、わたしは好きな人はおろか、男の子に対しても女の子に対しても感じる「好き」は人間としての「好き」であって、「恋」というものが分からなかった。だからこの恋愛系のトークがとても苦手だったのだ。 挙げ句の果てに「いないよ」って言ってるのに、友達にしつこく好きな人を聞かれた時にそ

          恋を知らなくて困っていたわたしが思う恋愛の多様性という課題

          自己肯定感が低すぎる。③(〜向上心編〜)

          「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」 これは夏目漱石の「こころ」で先生と呼ばれる男がその親友Kに放った言葉だ。教科書に載っている「こころ」、そしてこの一節を読んだ高校生のわたしは、先生の行動はともかく、このセリフに関しては「その通りじゃないか」くらいに思っていた。この言葉がなぜこんな風に「こころ」の中で目立つのか、Kが命を絶つという道を選んだ原因が恋敵の先生に卑怯な手を使われ裏切られてしまったことだけなら、このセリフは果たして必要か、よく分からなかった。向上心がなく、努力し

          自己肯定感が低すぎる。③(〜向上心編〜)

          自己肯定感が低すぎる。②(容姿編)

          容姿に対する自己肯定感の低さと戦っている女性は、意外と多いのではないかと思う。わたしもその一人で、未だに悩みの一つである。実はこの悩み、なかなかに苦しく辛いもので、こんな悩みを持っている人がたくさんいると思うとどうにかならないものかと思ってしまったりもする。 わたしは弱視を疑われるほど視力が悪く、小さい頃からいわゆる「牛乳瓶の底のような」分厚いメガネをかけていた。近視があまりに強いもので、メガネ越しの目は豆粒みたいだったから、ずっと自分は目が小さいと思っていた。 転勤族だ

          自己肯定感が低すぎる。②(容姿編)

          伊坂さんが悩みを解決してくれるかもしれない〜「逆ソクラテス」を読んで〜

          伊坂幸太郎さんの本との出会いは中学一年生の時だった。中学一年生の3ヶ月ほど、不登校をしていたのだが、たまに図書室にだけ行っていた。そんな時、本を探すわたしに図書室の先生が声をかけてくれたのだ。 「何か探してるの?」 「探してるんですけど、新しい作家さんを開拓したくて…どうしようかなと思ってるんです」 「それなら!このへんがオススメかな!」 と差し出してきたのは伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランパー」と恩田陸さんの「夜のピクニック」だった。 ミステリー好きでアガサ・ク

          伊坂さんが悩みを解決してくれるかもしれない〜「逆ソクラテス」を読んで〜

          自己肯定感が低すぎる①(自分の産み出すもの編)

          最近、「自己肯定感」という言葉をよく耳にするようになった。自信がないとか、自分が嫌いとか、色々な言い方のあるそれを総称できる「自己肯定感が低い」というフレーズ。とても便利だ。 かく言うわたしもとても自己肯定感が低い。自分の容姿も性格もなにもかも自信がなくて、認められなくて、正直とても生き辛い。少しでも楽になりたいからいわゆる自分磨きをするのだけど、周りに評価されてもなかなか信じられず、自信はないままだ。 自己肯定感の向上に意味があるか分からないが、文章にしてアウトプットす

          自己肯定感が低すぎる①(自分の産み出すもの編)

          日本の大学教育の環境や背景について思うこと。(お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話④)

          わたしの人生では、「成績が悪い方」に入る状態はまずなかった。それが一転、下から数えた方が早くなってしまったのが大学入学後である。 何も知らずに勧誘されて入ったサークルが飲みサーだったり、そこで少し厄介な男性に会ってしまったり、学科でも男女関係トラブルに巻き込まれたりと障害は色々あった。けれども勉強への意欲の低下はそればかりが理由ではないような気がする。 大学に入ってから今までは当たり前のようにあった「新しいことを知りたい」とか「勉強は計画的にやりたい」とかそういったものが

          日本の大学教育の環境や背景について思うこと。(お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話④)

          お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話③

          女子校の理系コースはそれなりに人数がいるものの、看護師志望と薬剤師志望がかなりの割合を占めている。あとは医学部志望。この医療系志望たちは親の希望に従っている子がかなり多かった。特に医学部志望は両親や祖父母の跡継ぎという意味合いが強かったようだ。 わたしは医療系には本当に興味が持てず、理科の実験だけは好きだったのでなんとなく理工系の化学専攻を志望した。理工系志望の生徒は少なかったが、親の意志ではなく自分で決めた進路という子が多かったので、そこに混ざることで「これはわたしが決め

          お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話③

          お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話②

          文理選択。 高校生の一大イベントとも言えるそれは、意外とすぐにやってくる。わたしの高校は少し芸術系にも力を入れていたので、芸術コースなんていう変化球もあったが、ピアノを辞めてしまったわたしにその選択肢はなかった。 こんな風に文章を書き連ねてる時点でお察しかもしれないが、実を言うと文学や心理学、教育といった方面に興味が強く、国語だけずば抜けて成績が良かった。自分でも文系という自覚もあったし、一時期は弁護士もいいなぁと思っていたりもした。 そんなわたしがどうして文理選択とい

          お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話②

          お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話①

          「お医者さんか、歯医者さんになったらどう?」 「あ、授業で解剖したら倒れかけたのね。じゃあ薬剤師は?」 「薬剤師も嫌なの。じゃあ理工系しかないね。パパみたいないい会社に入れたらいいね」 これから始まるのは、そう父に言われて理工系の中ではまだ興味のある化学系の学部を受験し、それなりに名の知れた国立大学に入学したわたしの話。 父は、気に入らないことがあると母やわたしを怒鳴りつけたり、時には暴力を振るう人だった。母は父を怒らせまいと父に従い、わたしは母が傷つくのが嫌だから母

          お父さんが怖すぎて理系に来てしまった話①

          発信、はじめてみました。

          はじめまして。くぽです。見ている誰かの力になりたいから書くのか、自分を客観的に見つめたいから書くのか、それとも両方なのか。 よくわからないけどずっとわたしの片隅にあった「発信したい」という気持ちに従ってnoteを始めてみようと思う。 まずは自己紹介。 20代前半。国公立大学の理学部4年生。アパレル店員。ゲーマー。趣味はピアノと読書。最近ダンスも始めた。犬が好きすぎて犬に囲まれて生きたい。 自分でも書いてて混沌属性だなぁと思ってしまう。けど、こんなごちゃ混ぜの人間だから

          発信、はじめてみました。