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欧米亜育ちのものの見方

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多様性や地政学、働き方について書いています。外交官の仕事、グローバルな視点、日本とは、について興味がある人、キャリアや生き方について考えている人はご笑覧ください。
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#アメリカ

Noの言い方や文化圏による断り方【元外交官のグローバルキャリア】(Don't throw away the baby with the bathwater)

Noの言い方や文化圏による断り方【元外交官のグローバルキャリア】(Don't throw away the baby with the bathwater)

何事もキッパリ断ることは大切です。

しかし、「できません」を曲げずに、その後上司である総領事に目をつけられて異動までツラい時期を過ごしたことがあります。伝え方には工夫の余地あり、です。
部下が「出来ません」の一点張りであれば、腹を立てて当然なことは振り返るとわかります。Hindsight is twenty-twenty. 過去を振り返る視力は両目とも1.5です。

文化圏で違う断り方

日本で

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【元外交官のグローバルキャリア】アメリカへの手土産はどさっと

【元外交官のグローバルキャリア】アメリカへの手土産はどさっと

アメリカでの視察先への手土産をなんとか購入して羽田を後にした。

アメリカの人へのお土産は、長い事試行錯誤している。お土産文化がないこともあって、ローカルな人からのお手本が足りない。

羽田のターミナル内でゲート前の免税の土産物屋内を何周もした。なんとか見繕ったのがこれだ。

ヨックモックのシガール

札幌農学校ミルククッキー

生八橋

ピスタチオワサビ味

森永ミルクキャラメル。

目的地はフ

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ゲイカップルやLoving判決とニッポン

ゲイカップルやLoving判決とニッポン

職場でゲイカップルに出会ったのは約25年前のことでした。東京のアメリカ大使館に勤務していた時に初めてゲイを公言した外交官が、ヨーロッパ人のパートナーと赴任してきました。年齢は私と同じで、当時30歳になるかならないかの人でした。

男女間の恋愛が「当たり前」

2000年になったばかりの東京のアメリカ大使館では斬新な出来事でした。まだ米軍でも「Don't Ask Don't Tell 聞かざる言わざ

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【元外交官のグローバルキャリア】アメリカでの面倒なチップ文化というもの

【元外交官のグローバルキャリア】アメリカでの面倒なチップ文化というもの

アメリカに行くたびに、チップの習慣には頭を悩まされる。

いつどの場面でいくら手渡すべきかに気を使う。払い過ぎていないか、足りなかったかのかが気になる。サービスを受けている最中から、頭の中ではずっとチップの計算をしている。この人から受けているサービスはどの値が妥当か、携帯を取り出して18% や20%が現金だといくらに該当するか、顧客としていくら出すのが妥当かをずっと考えている。私はやたらとチップの

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