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バラの流通から世界を多次元的に考察する。

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バラの流通から世界を多次元的に見る。(その4)

バラの流通から世界を多次元的に見る。(その4)

ロシアがEUからの経済制裁にもそれほど困っていないという状況。
かつてとは何が異なるのか・・・

アゼルバイジャンだけでない。
コーカサス地方では、例えば、カザフスタンも首都アスタナを中心に”第二のドバイ化”を目指している。
確かに、アゼルバイジャンやカザフスタンに海はない。
でも、一大消費地であるロシアを念頭に、航空物流を想定して”ハブ構想”がどんどん進んでいる次第。

EUとロシアのトラブルを

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バラの流通から世界を多次元的に見る。(その3)

バラの流通から世界を多次元的に見る。(その3)

コーカサスなど新たな台頭もあり、中長期的に先細りもありえるコロンビア・エクアドルの南米勢。ところが、昨年あたりから、南米勢に変化が出始めた。

(コストを下げれば勝負できるはず・・・)

そんなわけで、なんと、南米からアフリカに移住する生産者が現れ始めたのである。特に、エチオピアでその傾向がある。

トルコや中東を経由してのロシアへの空輸ルートや、南米と比べれば低関税。
かつ、なんといっても、南米

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バラの流通から世界を多次元的に見る。(その2)

バラの流通から世界を多次元的に見る。(その2)

昨日の続きです。EUの経済制裁もあり、ロシアは困ったのか? どうする?

結論言えば、まったく困らなかった。(笑)

20年前と現在で大きく異なることは、世界がずいぶん多極化したことだ。

そのため、隙あれば、とロシアマーケットを狙うプレイヤーが現れたのである。
それが、コーカサス地方、カスピ海に面した国、アゼルバイジャン。

僕もちょうど1年前、アゼルバイジャンに数日滞在した。
ちょうど、石油や

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バラの流通から世界を多次元的に見る。(その1)

バラの流通から世界を多次元的に見る。(その1)

世界最大のバラの消費地はどこか、皆さんご存知だろうか。

答えは、オランダでもアメリカでもない。
実は、ロシア。

機会あれば、モスクワの花市場へ足を運んでみてほしい。
バラ、バラ、バラ、、、、バラしかない。(笑)
しかも、ほとんどが赤いバラ。

元々、ロシア向けのバラは南米勢(コロンビア・エクアドル)の独壇場だった。
当然、コロンビアやエクアドルの会社もロシアに足しげく通う。
商品は、基本的にオ

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