玉城久美子(食、暮らし、沖縄)

1級フードアナリスト/沖縄ライフスタイルアドバイザー ‖「沖縄をつなぐ」「地域と人をつ…

玉城久美子(食、暮らし、沖縄)

1級フードアナリスト/沖縄ライフスタイルアドバイザー ‖「沖縄をつなぐ」「地域と人をつなぐ」「人と人をつなぐ」‖ 食と暮らしに関することを。 ‖ https://kumy.jp/https://www.instagram.com/kumy_s/

マガジン

  • おきなわコンセプト(仮)

    • 600本

    沖縄の事が好きな複数人によるマガジンとなります。

  • 緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜

    オキナワをもうちょっと知りたくなるマガジン「ハイサイ!ウチナータイム!」に寄稿している原稿を転載。

  • 沖縄の器とおうちごはん。

    色鮮やかで大らかな柄やぽってりとしたフォルムは、何気ない毎日の暮らしに、少しの変化をもたらしてくれるんじゃないかと思います。 やちむんに盛った沖縄料理やそうじゃない料理も。おうちごはんとともに綴ります。

  • 「沖縄の食」のトリセツ。

    調味料や作り方は意外とシンプルだけれど、ちょっとの手間が優しさを生み、心を潤わせてくれる。 それが沖縄の家庭料理。 そのコツを分解していきます。

  • 沖縄の掘り出し素材

    メジャーになりそう!?、メジャーにしたい! そんな沖縄の食材や調味料、加工食品についてまとめています。 「もっとディープな沖縄を知りたい」 「あんまり知っている人がいないニッチなものを食べてみたい」 そんな方向けのまとめです。

最近の記事

新宿駅上で快適BBQ

とっても楽しい体験だった、新宿駅上でBBQ。 快晴の空、西新宿のビル群を仰ぎ見ながら飲むビールが不味いわけがない。 食べ物だって、好きなものを何でも持ち込める。 手ぶらで行きたいなら、事前の食材予約も可能。 楽しすぎてリールも作った。 入場料2,530円には、紙皿やコップ類、調味料や調理器具のレンタル料が含まれる。 ゴミを持ち帰る必要もない。 別料金を払えばクーラーボックスだって貸してくれる。 全て持ち込めば安く抑えられるからか、大学生や若い社会人グループ客が多かった。

    • セミナー登壇のご案内

      2月27日(火)に関東沖縄経営者協会主催のセミナーに登壇いたします。 「沖縄らしさ」ってなんでしょうね。 食文化のお話を通じて、ご参加の皆様と共有できればと思っています。 お申込み方法は関東沖縄経営者協会HPにてご確認くださいませ。 どうぞ宜しくお願いいたします。

      • 緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.16|『韓ドラに匹敵!? オススメの沖縄ドラマ』(2023年5月号)

         今さらながら韓国映画・ドラマにはまっています。 最初はミーハー的に作品を選んでいたものの、これらの作品はエンタメであると同時に、韓国文化を多面的に知るツールであることにも段々と気付かされます。  全体を通して「共感しやすい」奥深さや表現力に支えられ、音楽や言語のリズム、彼の地ならではの風景などが多彩に盛り込まれているからです。  作品に登場するグルメの魅力に抗えず、韓国料理を食べる回数が増えたのも私だけではないはず。  そんな風に「行きたい・食べたい・知りたい」と思わせる

        • 暑々の日に、明太子の素麺チャンプルー

          自宅ワークのランチにパスタを食べようかと思ったけど、こうも暑いとパスタ気分も失せる。 かと言って冷製パスタが食べたいわけでもなかった。 ストック食材でサッと作れる素麺チャンプルーは実に優秀な料理。 むしろ暑い日に食べたくなる。 2週間近く放置してしまった葱と、少しの明太子が余っていたことを思い出す。 基本のツナ缶はマストで。 葱をじっくり炒めて(軽く塩を振る)、茹でた素麺を一緒に炒める。 火を止めて明太子を投入、全体を混ぜて完成。 ツナに塩味が付いてるし明太子が調味料

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        • おきなわコンセプト(仮)
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        • 緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜
          17本
        • 「沖縄の食」のトリセツ。
          27本
        • 沖縄の器とおうちごはん。
          11本
        • 沖縄の掘り出し素材
          22本
        • 勝手にやんばるPR
          23本

        記事

          ゴーヤーチャンプルー|ゴーヤーの「苦い」を「うまい!」に変えるコツは○○

          毎日暑い。 私は先週、軽い熱中症になったんじゃないかと思う。 体がほてってだるく、ボーッとした日があった。 そんな時はヌチグスイ(= 命のくすり)料理がテキメンで、イカとイカ墨を使った雑炊(ジューシー)を作った。 熱が取れ、体が穏やかになっていくのを感じながら、その日は良く寝た。 (※ 個人の感想です) 今日の本題、ゴーヤーチャンプルーも夏に食べたいヌチグスイ料理。 改めてコツを書いてみる。 コツとは、ゴーヤーを出汁で「蒸し炒め」にすること。 出汁を引くのが面倒なら水

          ゴーヤーチャンプルー|ゴーヤーの「苦い」を「うまい!」に変えるコツは○○

          沖縄料理、メディア露出の「深化」が止まらない。ディープな県民熱愛グルメが続々登場。

          7月15日(土)に放映された「Kinki Kidsのブンブブーン」という番組のロケ撮影に立ち会った。 理事を務める東京沖縄県人会に「ロケ撮影ができる沖縄料理店を紹介してほしい」と制作会社から相談が入り、窓口となったのだ。 番組セレクト「ディープな沖縄料理」5選 「あまり知られていない沖縄料理を紹介する企画」とは聞いていたけれど、「骨汁」と「ナーベーラー」がラインナップするとは。 ご出演の3人が召し上がっていたのが、以下の5品。 出演者全員が唸った「骨汁」 骨汁とは、沖

          沖縄料理、メディア露出の「深化」が止まらない。ディープな県民熱愛グルメが続々登場。

          沖縄の具沢山スープは鍋料理?

          「味噌汁は卵、入れる?」 朝ごはんのおかずが乏しい(作るのが面倒な)時のお決まりのこの会話は、夫に「沖縄風の味噌汁にするか?」を問うもの。 そう。 沖縄の味噌汁とは汁物でありおかず、まさしく一汁一菜な食卓が成立する優れもの。 とはいえ私は汁物の部類に入れたいのだけど、夫曰く「ほぼ鍋」。 沖縄味噌汁 沖縄の味噌汁は具沢山なだけじゃなく、大きな器に盛って、たっぷりといただくのも特徴的。 これは沖縄の夏の気候にマッチしたものでもある。 汗をかく時期に欠かせない水分、塩分・ミ

          沖縄の具沢山スープは鍋料理?

          沖縄的味表現「味くーたー」の意味を知ると、料理がもっとおいしく楽しくなる。

          沖縄の味の表現で「味くーたー(あじくーたー)」という言葉があります。 最近では「こってりした味・濃い味」という風に使われることが多いのですが、そうではないのです。 これが本来の意味。 沖縄の伝統的な料理が出汁によるうま味を生かした料理であることを象徴する言葉です。 調理法としては 「出汁のうま味を凝縮させて、素材に染み込ませる」 という工程になります。 沖縄の料理は「だし」が命であることは、以前noteにも書きました。 鰹と豚の出汁を基本に、昆布や乾燥椎茸などのうま味素

          沖縄的味表現「味くーたー」の意味を知ると、料理がもっとおいしく楽しくなる。

          土曜日、おうちで韓国ブランチ

          金曜夕方の新大久保。 人でごった返し、チーズとヤンニョム的な香りに街は包まれています。 お目当てはソウル市場。 探していたものが無かったので、食べ比べの韓国海苔4種類とキンパを買ってお店を後に。 1品目: キンパの美味しい食べ方、それは「ジョン」 ジョンとは、野菜や魚などに粉と溶き卵をまぶして焼いた韓国の郷土料理。 硬くなったキンパもこうして焼くと、香ばしくふくよかな味わいが追加されてグッと美味しくなります。 本来のジョンは小麦粉や片栗粉をまぶしてから卵にくぐらせるよ

          土曜日、おうちで韓国ブランチ

          緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.16|『韓ドラに匹敵!? オススメの沖縄ドラマ』(2023年5月号)

           今さらながら韓国映画・ドラマにはまっています。 最初はミーハー的に作品を選んでいたものの、これらの作品はエンタメであると同時に、韓国文化を多面的に知るツールであることにも段々と気付かされます。 全体を通して「共感しやすい」奥深さや表現力に支えられ、音楽や言語のリズム、彼の地ならではの風景などが多彩に盛り込まれているからです。  作品に登場するグルメの魅力に抗えず、韓国料理を食べる回数が増えたのも私だけではないはず。  そんな風に「行きたい・食べたい・知りたい」と思わせる

          緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.16|『韓ドラに匹敵!? オススメの沖縄ドラマ』(2023年5月号)

          緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.15|『暮らすように旅をする 〜〈妄想〉那覇のパン屋で朝ごはん〜』(2023年4月号)

          マスクルールが緩和され、いよいよ旅も本格化。 次の沖縄旅はどこに行きますか?何をしますか? 「暮らすように旅をする」という表現もよく見かけます。 完全な非日常というよりは何となく腰が据わり、その街に溶け込む感覚を想起させる言葉です。 沖縄に流れる風や匂い・聞こえてくる音を感じながら過ごすことは、間違いなくヌチグスイ(命の薬)な旅になることでしょう。 では何をどうすれば「暮らすような旅」になるのか。 色んな方法がある中で、食事のしかたは誰にとっても重要なことは間違いなさそう

          緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.15|『暮らすように旅をする 〜〈妄想〉那覇のパン屋で朝ごはん〜』(2023年4月号)

          緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.13|『長寿県はいまや幻!? 都道府県別平均寿命が発表されました』(2023年2月号)

          2022年の年末、沖縄に激震が走りました。 厚生労働省が12月23日に都道府県別平均寿命を発表しましたが、おそらく「思った以上に更に順位が下がった」のではないでしょうか。 前回調査(2015年)に比べて男性が36位から43位、女性は7位から16位に後退しました。 沖縄県は同日会見を行い、玉城デニー知事の「結果を厳しく受け止めている」とのコメントを発表。(2022年12月24日 沖縄タイムス記事より) 県は「沖縄県健康増進計画」を掲げ「2040年に男女とも平均寿命日本一」を目

          緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.13|『長寿県はいまや幻!? 都道府県別平均寿命が発表されました』(2023年2月号)

          沖縄×南米 マルチカルチャーの街、鶴見へ。

          おきなわ物産センターさんを訪ねて鶴見に行って来ました。 物産センターの名物の一つはサーターアンダギー。 昨年の朝ドラ放映中には、1日1,000個売れる日もあったのだとか。 月替わりのフレーバーもあって、なんと今月は入船小学校5年1組とのコラボですって! たくさんのアイディアとプレゼンの中から厳選して商品化、沖縄タウンならではの取り組みです。 初日の今日は既に売り切れで残念。 今月中にリトライしたいなぁ… 物産センターで大好きな豚テール煮付けを買い、 沖縄ギャラリーを

          沖縄×南米 マルチカルチャーの街、鶴見へ。

          緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.14|『「油味」、それは琉球料理に大切な味覚〜シンプルな中に優しいうま味を。』(2023年3月号)

          甘味・酸味・塩味・苦味・うま味、日本的な基本味覚はこの5つでしょう。 世界に目を向けると味覚の表現も様々で、なかでも「油味(脂肪味)」はメジャーな味覚です。 油脂分から感じられる、うま味や甘味にも近い味覚で、油を多用する中華圏の料理、タイやインドネシア、トルコなど世界各地に分布。 豚肉を多用する沖縄の食文化においても欠かせないものです。 そう思った方も、ラードの油味にはずいぶんお世話になっているはず。 ラーメン、炒飯、焼きそばなど、「おいしい」と感じる料理に使われているこ

          緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.14|『「油味」、それは琉球料理に大切な味覚〜シンプルな中に優しいうま味を。』(2023年3月号)

          豆腐といえばアチコーコー(熱々)!!

          連想ゲームが成立するくらいに沖縄では「豆腐は熱くてなんぼ!」 熱々豆腐を求めて買いに行きます。 島豆腐はほんのり塩味が付いているから、そのまま食べても美味。 アチコーコー豆腐は沖縄に根付く大切な食文化です。 このアチコーコー豆腐の存続において、2021年に難題がつきつけられます。 食品衛生管理の国際基準 「HACCP(ハサップ)」の義務化により、アチコーコー豆腐の販売方法を変えざるをえなくなりました。 その大きな壁に挑戦する男性のお話、泣けます! ぜひ読んでみてください

          豆腐といえばアチコーコー(熱々)!!

          今年の七草、那覇の市場の台湾素食をオマージュして

          知る人ぞ知る、那覇の市場にある台湾素食レストラン「金壺食堂」。 マガジン「緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜」にも、記事を書きました。 素食とは台湾式の菜食料理のことで、動物性食材を使わない料理。 那覇に滞在すると1回は金壺さんに伺って、しみじみ美味しい料理でデトックスさせてもらいます。 金壺食堂の名物といえば 金壺といえばチマキ! 黒米入りの真っ黒なビジュアルに最初はビックリするけれど、1回食べればもうトリコ。 大豆ミートのお肉、椎茸、そしてピーナツがたくさん。 こ

          今年の七草、那覇の市場の台湾素食をオマージュして