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緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.16|『韓ドラに匹敵!? オススメの沖縄ドラマ』(2023年5月号)

オキナワをもうちょっと知りたくなるマガジン「ハイサイ!ウチナータイム!」に寄稿している原稿を転載しています。最新版はコチラからご覧ください。

 今さらながら韓国映画・ドラマにはまっています。
最初はミーハー的に作品を選んでいたものの、これらの作品はエンタメであると同時に、韓国文化を多面的に知るツールであることにも段々と気付かされます。
 全体を通して「共感しやすい」奥深さや表現力に支えられ、音楽や言語のリズム、彼の地ならではの風景などが多彩に盛り込まれているからです。
 作品に登場するグルメの魅力に抗えず、韓国料理を食べる回数が増えたのも私だけではないはず。

 そんな風に「行きたい・食べたい・知りたい」と思わせる沖縄作品は何だろうと考え、先ず思い浮かんだものが『エイサーどんどん』です。(沖縄全島エイサーまつり実行委員会 2021年制作)
 エイサーの街・沖縄市を舞台とし、仲間や家族との葛藤を乗り越えるヒューマンドラマに「笑って泣けて美味しそう!」という爽快感を求め、かれこれ5回は観ました。

 この作品ではエイサーをテーマに、祖先を重んじる沖縄古来の祈りの文化が、笑いを交え軽快に描かれています。またタコスや泡盛、沖縄ローカルパンなどのグルメが暮らしの中でナチュラルに表現され、魅力的なローカルフードとてして映ります。

 とはいえ沖縄色を見せつけ過ぎるわけでもなく、どこか懐かしくて温かい、誰もが共感できる内容に仕上がっているのがポイントです。無理なく自然に流れていくストーリーがそうさせているのでしょう。

 エンターテインメントをグローバルな国家戦略とする韓国とは規模が違いますが、多面的に沖縄を知りたい・食べたいと思わせるという意味では、様々に共通点がある作品です。
 YouTubeで無料視聴できますので、ぜひご覧ください。そして「聖地巡礼」も。実在の場所で撮影が行われています。


※ 写真はイメージ, エイサー画像提供元: OCVB


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