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沖縄おいしい探訪記 | 6店まとめ(7/1〜5, 2024)

7月1日〜5日の沖縄出張で訪れた、おいしいお店の記録です。

くにんだ(那覇市)

国際通りの真ん中に佇む、洗練された琉球料理店。
「うとぅいむち御膳」をいただいた。
うとぅいむちとは、島言葉で「おもてなし」の意。
琉球王朝・宮廷料理の流れを組むおもてなし料理の数々を堪能でき、この一膳をいただけば琉球料理の粋を感じ取ることができるのではないか。
「料理が主役」とのことで、店内はシャープでスタイリッシュな設えをにしているあたりがクール。
手抜きのない器、特に琉球漆器が素晴らしい。

EMウェルネス 暮らしの発酵ライフスタイルリゾート(北中城村)

「朝食のために泊まりたい」と思っていたホテルの一つ。
EMとは「乳酸菌・酵母・光合成細菌など体に有用な微生物の集合体」とのこと。
EMの力を食べ物だけではななく、お部屋の清掃やスパなど衣食住全てに活用している。

朝食は自家農園の野菜や卵、発酵食材や調味料を使ったメニューがふんだんに。ヴィーガンメニューも充実。
自家製発酵のロースハムなどのパワーメニューもあれば(めちゃくちゃ美味しかった!)、多品種のトッピングを楽しめる「発酵お粥」コーナーなども。

丁寧な鰹出汁にも驚く。
沖縄料理では鰹出汁はしっかりと濃いめに引くのが特徴的であり、こちらのレストランのような繊細でそれでいて滋味深いお出汁には、なかなか出会えない。
ちょっとしたこと一つ一つが感動のホテルである。

スパの設えも素晴らしい。
沖縄には銭湯文化がほぼ残っていないせいか、温浴施設やホテル併設の大浴場に物足りなさを感じることが多い。
浴槽の深さ、温度、サウナ施設、水風呂、とても良い環境だ。

次は連泊してスパを堪能し、晩ごはんも館内でいただきたいと思う。
お部屋からの景色も最高。

ちゅるげーそば(うるま市)

↑公式Facebookの住所が読谷になっているけれど、正しくはうるま市です

「ぬちーまーす塩カツオそば」をいただいた。

いま沖縄で一番人気なのではないかと思う(私調べ)塩「ぬちまーす」を加えていただくおそば。
「お塩、こんなに入れて大丈夫??」と思うけれど、ぜんぜん無問題。
ちょうど良い塩梅に。

このおそばの魅力は以下のブログで全て語ってくれているので、そちらをどうぞ。
麺は大好きな「照喜名製麺所」の麺を使用。

「照喜名ウェーブ」の表現にご注目!
この縮れ感こそ、照喜名麺の真骨頂。

chimanoisシマノワ(沖縄市)

お酒も楽しめる中華ダイニング。
シェフの浦崎さんは大阪で修行を積まれたとのことで、本格的な中華料理がいただける。
失礼ながら「え!?こんなにクオリティの高いオシャレ中華がコザで食べられるの?」と思ってしまった。(←コザにもお店にも失礼…)

お店のデザインも素敵。

一時期は寂れた印象が強いコザの商店街だったけど、最近は個性的でスタイルのある若い店主が増えている。
以前ランチで伺ったアボンダンスさんも良かった。

THE ORION BEER DINNIG(那覇市)

言わずもがな、オリオンビールさん系列のホテル。

バー利用にて、ヴァイツェン・ペールエール・IPAの飲み比べをオーダー。
オリオンビールはオリオンハッピーパークの工場見学の後にいただく出来立てか、ハッピーパーク横の酒屋さん「知名商店」でいただくものが一番おいしいと思っていたけれど、見事に覆された。
特に、香り高いヴァイツェンは秀逸。

唯一残念だったのは、平日は21時と早めにクローズしちゃうこと。
国際通りを眺めながらゆっくり飲める所はそうないから、もう少し時間を気にせず過ごせたら良かった。

島Cuisine あーすん(那覇市)

今回いちばん訪れたかったレストラン。
星のやで腕をふるった小林拓真料理長が、知られざる沖縄の素材を多様に巧みにアレンジ。
レストランガイドブック【Gault&Millauゴ・エ・ミヨ】に、沖縄県内で掲載された8店のうちの一つだ。(2024年)

『ゴ・エ・ミヨ』とは世界15カ国で展開されているフランス発のレストランガイドブック。
世界的には「ミシュランガイド」と並ぶ知名度で、ミシュランガイドの「「レッドガイド」に対し「イエローガイド」と呼ばれている。

『沖縄チョイス』

ランチのフルコースをいただいた。


メインには小林シェフのスペシャリテ「今帰仁アグー」をリクエスト。
3時間かけてじっくりと焼いたお肉には、これまた時間をかけて煮出して煮詰めたフォン(豚骨の出汁)をソースに。

アグーの大まかな特徴といえば脂の甘みや旨みだが、噛み締めるほどに深まる今帰仁アグーの赤身のコクもしっかりと堪能した。

國吉ソムリエには2杯の泡盛をセレクトしていただき。
魚料理にはお米を3割磨き上げた「premium migaki 10年古酒」を炭酸割りで、
今帰仁アグーには同じく今帰仁のお酒「千年の響」を。
キャラメルのような泡盛の香りとアグーの甘みが心地よくマリアージュ。

デザートは「フーチバーのクリーム」に変更していただいた。
(当日の変更ご相談ですみませんでした)

そのまま食べると野生味あふれるフーチバー(ニシヨモギというヨモギの仲間)も、小林料理長の手にかかると上品な香り高いスイーツに。
さらにリッチ感を引き立ててるのが多良間の天日塩。
完全ノックダウンなフルコース、くゎっちーさびたん。(ご馳走様でした)


沖縄の飲食店は多種多様な広がりを見せ、3ヶ月に一度の訪問では全く追いつかないほど。
沖縄の魅力を伝える(伝えていきたい)者として、生産者さんやお店の方々をリスペクトするのみです。

伝統も革新もスペシャリティもカジュアルも織り交ぜて。
「ここぞ」のお店を時折ご紹介できたらと思います。では、また。


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