【金栗四三はどんな先生?教師の素顔に迫る。~いだてん第17話「いつも2人で」~】
今週もいだてん、笑いあり、感動ありで楽しく見させていただきました(*^^*)
さて、マラソンで有名な金栗四三。
本業である「教師」としては、どんな先生だったのでしょうか?
同じ社会科の教師として、とても興味があります。
ドラマでは、スーツをきた金栗が地図を広げ、「これから地理の授業を担当する、金栗ばい。」と言うと、生徒が「先生、体育ではないんですか?」と驚かされるシーンで描かれていました。
マラソンで国民的に有名になっているのに体育の先生ではない、というのは、私が生徒でも驚きだと思います(笑)
今回は、私と同じ社会科の教師であった、〝金栗先生〟がどんな先生だったのか、その素顔に迫りたいと思います。
より面白い授業の数々
勉強家の四三は、教材をよく暗記していてほとんど教科書を使いませんでした。
教壇に立つと、仁王立ちのまま目をつぶってとうとうと講義をします。
講義がたまたま北欧やロンドン、パリにくると、脱線してオリンピックに参加した時の体験談を語り、教科書には載ってない、欧州人の風習や習慣などの話などをしゃべりました。
当時、ヨーロッパに行く人は稀であり、今のようにニュースやSNSも無い時代でしょうから、四三から聞くエピソードは新鮮で聞いたこともない、面白い話ばかりだったのではないでしょうか。
そして予定の授業の時間が早めに終わると、人生論を語ります。
「人生は誠意と健康が第一、第二がひろい知識だ。」
「勉強といっても一つ一つこまかいところまで記憶する必要はない。
たいがいのところを覚えたら、後の時間は書物を読む力を養うことだ。学問が好きになればそれで結構。あまり無理をするな。無理しすぎると学問がいやになる。何事も朗らかにやれ。」
その1つ1つに生徒は共感し、魅力を感じました。
そして、生徒が忘れ物をしたり、いたずらをしたりしてもニコニコ笑っていて、無言の指導力がありました。
また、決して叱りつけない金栗に対して、当時の生徒は、「笑いながらジーっと見つめられるのが恥ずかしくて恥ずかしくて・・・」と語っており、四三は教師というよりも良き兄貴分といった教師でした。
同僚の先生からは、
「国際人金栗先生の講義はさすがに大したもんだ。暴れん坊も静かになる。」と他の教員からも、四三の生徒に対する影響力に舌をまいていたそうです。
金栗四三の教師像に迫りながら、私自身学ばされるものがありました。
教育のこと、授業をしている倫理や政治経済のこと、熊本の良いところ…。 記事の幅が多岐に渡りますが、それはシンプルに「多くの人の人生を豊かにしたい!」という想いから!。参考となる記事になるようコツコツ書いていきます(^^)/