新科目「公共」の授業づくり、難しい…。
怒涛の1か月が過ぎました。
1日1日がとても長く、やること満載で仕事に追われながらの毎日。
それでもなんとか休息を取って乗り切りました。
ゴールデンウィークがこんなにありがたいなんて、、。
休みに感謝しかありません(笑)。
さて、今回は、新科目「公共」の授業づくりについて1か月実践してみて、感じている事を書いていきたいと思います。
前回、所感を述べました。
あれから約1か月。彷徨いまくっています(笑)。
悩みまくりながらのこの1か月の成果(?)を、特に高校公民科の先生方にお伝えできれば嬉しいです。
■やっぱり1年生の4月から倫理は早かった。
使用教科書は東京書籍さんです。
初回~2時間目までは、旧課程の現代社会と同じ「青年期」の内容のため、わりとしやすかったです。
倫理での実践の経験も役に立ちました。
問題はここから。
本来、倫理の教科書だと全く別々の箇所に出てくる人物が1ページにまとまっています。
カント、ミルの組み合わせであったり、
アーレント、ハーバーマス、和辻哲郎の組み合わせであったり。
どのように繋いでいくのかが非常に難しいです。
(※アーレントとハーバーマスはくっつけやすいですが。)
教科書通りに行うと、きっと生徒はピンと来ないのではないかな…と思い、身近な例を探して行っています。
倫理だと、1時間半かけて教えているカントの内容を、たった20分で教えなくてはいけません。
心の中では「カントの思想の深いところは、もっと別のところにあるのに…」と思いながら、葛藤を抱えつつやっています(笑)。
そして1年生にはまだ早い、、、と感じます。
中学校で一切触れていない難しさもあるだろうし、
抽象的な概念の話が多いので、理解が追いつかないのではないかなと思っているところです。
倫理分野は飛ばして、経済分野から行えば良かったかな…と反省しています。
それでもついてきてくれている生徒には感謝しかありません。
■観点別評価の難しさ。
そして今年から、評価の仕方が変わります。
この3観点から評価をしなさい、という指示が現場に来ています。
これまで高校は、定期考査+提出物で成績を付けていました。
私はこれが一番公平で、客観的であると思っていましたが、
結果だけではなく、プロセスを評価しなさいということなのでしょう。
提出物だけでなく、レポートや小テストなどを取り入れるように、ということでした。
評価基準がどうしても主観的になるため、どうやったら客観的な評価になるのかを考えています。
提出物も、問題集などを出しただけではダメで、
しっかり自分の頭で考えて解いているのかを見て、評価しなくてはなりません。
複数の先生で受け持っていると、どうしても判断基準がぶれるし、公平ではないように思います。
誰がどうみても分かるような基準をつくりたいところです。
となると、提出したかどうか、とか、丸付けやり直しまでしているか、とかになる気がします。
今のところ、勤務校ではGoogleスプレッドシートで「授業振り返りシート」というのをつくって毎時間記入させています。
これは、毎回の授業のフィードバックができるので良いなと思いました。
このシートは③の主体的に学ぶ態度の評価に入れますが、
手ごたえを感じているので、そこは継続していこうと思っているところです。
■まとめ
以上が1か月やってみての感想です。
無知なところが多々あるので、もっと良いやり方や方法があると思います。
模索は続きますが、何とか形にしていきたいです。
評価に関しては中学校の先生方の方が実践例が多いと思います。
良い方法があれば、ぜひ教えてください(^^)
教育のこと、授業をしている倫理や政治経済のこと、熊本の良いところ…。 記事の幅が多岐に渡りますが、それはシンプルに「多くの人の人生を豊かにしたい!」という想いから!。参考となる記事になるようコツコツ書いていきます(^^)/